今年1月下旬に発売されたばかりのFeiyuTech(フェイユーテック)製3軸ジンバル「AK2000C」を購入してみました。
実は僕の不注意もあって完全には性能を発揮しきれない現状ですが、ファーストインプレッションを中心にレビューしてみたいと思います。
3軸ジンバルとは
3軸ジンバル(3軸電動ブラシレスジンバル)とは動画撮影時のカメラの傾きや手振れを補正するカメラ用機材です。
水平・垂直・回転それぞれの方向のブレを補正してくれるのでとても滑らかな動画を撮ることができます(一眼レフと組み合わせるとまるで映画やドラマのよう!)。
最近ではスマホ用のジンバルも販売されているが、一眼レフ用のジンバルは軽いものでも1kg以上ありますし、価格も4万円くらいからと趣味で使うには少々敷居が高い機材でもあります。
でも良い動画に拘るならば是非持っておきたい、そんな機材です。
[s_ad]
「FeiyuTech AK2000C」を購入した理由
メーカーの信頼性
ジンバルメーカーといえば、DJI(ドローンで有名)とZHIYUN(YouTuberもよく紹介している)が有名ですよね。
AK2000Cを発売したFeiyuTech社も、欧州・欧米でのシェアが高くAppleとも提携をしていたり信頼できるメーカーだと思います。
ちなみに上記の3メーカーは全て中国の企業なのですが、ドローンやジンバルなどのジャイロセンサーの技術は今、中国が最先端といえます。品質も含め中国製品のイメージは徐々に変わってきていますね!
コストパフォーマンスの高さ
「AK2000C」は2019年末に発売された「AK2000S(税込¥54,450)」の後継機にあたります。
精度向上とタッチパネルを有機EL化したマイナーチェンジモデルですが、販売価格はなんと¥29,800(税込)とめちゃくちゃお得になりました(1年前に2000Sを買った人は怒ってもいいレベルだと思いますよ!)。
これは同クラスのジンバルとしては相当安いです(同クラスの中古品価格くらいのイメージ)。
これはまだ歴史の浅いジンバルという機材が技術革新によって低価格化するきっかけになるかも知れません(今後はこの辺りのプライスがスタンダードになるともっと普及するかも!)。
軽量でコンパクト
最大積載重量2.2kgに対し、本体重量は1,078gと軽いです(と言ってもミラーレス一眼を載せれば2kg前後にはなりますが)。
参考までに同クラスのジンバルの本体重量を並べてみるとその軽さを理解頂けると思います。
メーカー | 機種名 | 最大積載重量 | 本体重量 | 参考価格※ |
FeiyuTech | AK2000C | 2,200g | 1,078g | ¥29,800 |
DJI | Ronin-SC | 2,000g | 1,088g | ¥38,500 |
RSC 2 | 3,000g | 1,216g | ¥53,900 | |
ZHIYUN | Crane 2S | 3,200g | 1,880g | ¥79,200 |
※執筆時点のAmazon価格です |
サイズはA4用紙に収まる「小型サイズ」とのことですが、ジンバルとしては小さいのでしょうが、A4用紙を持ち歩くにはそこそこバッグが必要になるのでそれほど小さい感じはしません。
ちなみに初めて一眼レフ用のジンバルを買う場合は、サイズと重さは「イメージの1.5倍」を想像しておいた方がいいです。実際に手にすると思っているよりゴツくて大きく、重い!
▷ソニー製カメラであれば軽量で連動性の高いこの商品もお勧めですよ!
[clink url=”https://cotonohablog.com/gadget/2021/02/gp-vpt2bt/”]
見た目がちょっとお洒落
カメラ機材は機能性重視の無骨なものが多いですよね。ジンバルもご多分に漏れず同様のコンセプトの商品が多いのですが、AK2000Cはグリップにウッド調のパネルを使用しておりライトユーザーも意識したデザインだと感じます。
黒一色になりがちな機材の中で、ちょっとだけでもおしゃれ感があるのは嬉しいですよね!
FeiyuTech AK2000C 一眼レフ/ミラーレス対応ジンバル
▷Amazonでチェック
AK2000Cの性能を動画で紹介
α7cを載せ撮影してみましたので動画で紹介いたします(非常事態宣言下のため近所の味気ない風景で恐縮です)。
あえて片手で雑に撮影してみたのですが、少なくとも手振れは気にならないレベルまで抑えられているのではないかと思います(事前にバランスはかなりしっかり取ったつもりですが、若干カクついたり左にヨレるのは気になりますが)。
使い方などはFeiyuTech専用のアプリ内に各種チュートリアル動画として掲載されており、特にバランスの取り方などが分かりやすく説明されています。
ジンバルの機能操作については主に有機ELタッチパネルで行いますが、UIはシンプルで使いやすいです。またスマホのアプリと連動させることで遠隔操作(録画、停止、パン・チルト・ロール操作など)も可能なようです。
そのカメラ連動機能についてですが、残念なことに手持ちのα7cがまだ非対応のためここでは割愛したいと思います•••(商品購入の際はきちんと対応機器を確認しましょう)
撮影モードも充実しており、特に「インセプションモード」(事前に指定した通りの方向と速度で撮影できる)や、ワンタッチでカメラを縦向きにしてセルフィ撮影が出来る「縦撮りモード」はInstagramerやTikTokerにはよい機能ではないでしょうか。
AK2000Cの残念なところ
・対応言語が英語と中国語のみ
・ロックモードが左側に振れる
・ケースが付属していない
対応言語が英語と中国語のみ
機器自体が日本語に対応していませんので原則英語表記で使うことになります。ただし主要な機能は本体タッチパネルのアイコンで理解出来ますし、アプリは日本語にも対応しているのでそこは問題ありません。
メーカーサイトからDL出来るマニュアルの抜粋
▷FeiyuTech AK2000Cマニュアル
ロックモードが左に振れる
ロックモードはカメラを向きを固定するモードのため勝手に向きが変わるのは残念な点です。ただこれは対応していないα7cを非連携で使用した為かも知れません。
ただ、前身の「AK2000S」のレビュー動画でもやや左に振れるような事象が出ていたのでもしかすると同社ジンバルのクセなのかも知れません。
今後バージョンアップなどで改善する可能性もあるのでそれを期待しています。
[clink url=”https://cotonohablog.com/gadget/2022/05/crane-m3/”]
ケースが付属していない
型取りされたEPSの化粧箱(パッケージ)にきっちり収まって気持ちいいのですが、個人的には「AK2000S」同様に独立したケースにして欲しかったです。
紙の箱だといずれボロボロになりそうだし嵩張るんですよね。
まとめ
やや気になる点もありましたが、価格を考えると所有するカメラに対応してれば「買い」だと思います。ただ安くなったとはいえ3万円はもする機材です。
コスパを追求するのであればジンバルは比較的中古市場に出回るのが早いので、そこを狙う手もありかも知れません。
SONYのαシリーズを始め、今のミラーレス一眼は動画性能が高くジンバルと合わせることで本当に素晴らしい動画が撮影出来ます。
興味があればYouTubeでAUXOUTさんや高澤けーすけさんの作品を探してみて頂けると感動を覚えると思います(なかなか真似は出来ないですが)。
もし3軸ジンバルの購入を検討している方がいれば当レビューと合わせて参考にして頂ければ幸いです!
コメント
コメント一覧 (2件)
素晴らしい記事ありがとうございます!
アプリ対応していない機種でも
ジンバルの録画ボタンとの連動はするのでしょうか??
とーふさん、コメントありがとうございます。
アプリを経由しないとまずジンバルとカメラの連動設定が出来ないので多分無理だと思います。
そうなると使えるのは手振れ防止機能のみですね。