MacOS『Big Sur』のリリースからMacのUIや操作方法が少し変わったことで、WEB検索で調べた操作方法が使えず戸惑うことも多いと思います。
[speech_balloon_left2 user_image_url=”https://cotonohablog.com/wp-content/uploads/2021/03/boy_09.png” user_name=”カナちひ”]この記事では『Big Sur(M1 Mac)』での基本的な機密ファイルの保護方法とその手順についてまとめていきたいと思います。[/speech_balloon_left2]
まずはこの方法を使って出来ることを書き出してみます。
・通常使用しない『ディスクイメージ』を作り機密データを隔離
・『ディスクイメージ』にパスワードを設定する
・普段は『ディスクイメージ』自体を表示させない
・データを圧縮しないため解凍作業等が不要ですぐ展開できる
・使用分だけの容量確保でストレージを無駄にしない
上記の通り外付けSSDなどへの物理的な隔離を除けば、現状最も簡単で実用的な方法だと思います。
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原則、Macで使用出来るファイルであれば、文書ファイルやデータはもちろん画像や動画、音声ファイルなども保護できますので様々な用途に対応できるはずです。
尚、この方法は基本的なMacの機能の一つですが、漏洩防止を保証するものではありません。万一のデータ破損の可能性も含め、あくまで自己責任でお願いします。
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パスワード管理が可能なディスクイメージの作り方
それでは早速、機密データを保存するための「ディスクイメージ」を作っていきましょう。
「ディスクユーティリティ」を開く
① 上部の「Finder」から「移動」>「ユーティリティ」を選択
② 立ち上がったウィンドウから「ディスクユーテリティ」を開く
新しい「ディスクイメージ」を作成する
③ 「ディスクユーテリティ」の上部にある「[+]ボリューム」をタップ
④ 「APFSボリュームをコンテナに追加しますか?」のポップアップウィンドウにディスクイメージの名称となる「名前」を入力する。(後から変更することも出来ます)
⑥ パスワード入力欄が立ち上がるので任意の「パスワード」>「確認」を入力し[選択]。
尚、パスワードを忘れると作成した「ディスクイメージ」ごと消すしかなくなるので、予想されづらく、忘れにくいパスワードにすることをお勧めします。(パスワードのヒントも合わせて設定しておきましょう)
ただ、作業後は通常の状態では「ディスクイメージ」自体が表示されなくなるので複雑なパスワードは不要かも知れません。(自己責任でお願いします)
⑦ 必ずしも設定が必要な項目ではありませんが、事前に使用するスペース(容量)を確保しておきたい場合は「容量のオプション」を設定します。
⑧ [予約容量]や[割り当て容量]の設定が可能ですが、設定しなくても問題ありません。むしろ使用する分だけ自動で割り当てる方が無駄かなく効率的です。
⑨ 以上の設定が終われば「追加」を押しディスクイメージを作成します。
⑩ 「操作が完了しました。」と表示されるので「完了」をタップします。これで機密データを保管するための「ディスクイメージ」の完成です。
問題なく完了していれば、左のタブに新しく作成した「ディスクイメージ」が表示されているはずです。(画像では「private」が今回作成したディスクイメージです)
作成した『ディスクイメージ』の使用方法
それでは今回作成した「ディスクイメージ」を使ったデータの保護手順を説明していきます。
隠したいファイルの移動とディスクイメージの非表示化
① 「Finder」の「場所」に先ほど作成したディスクイメージが表示されているので、ここに隠したいファイルを移動します。(フォルダを作成し分類することも可能です)
作成手順⑧で設定していなければ特に容量の上限はありません。(ストレージは他と共有ですのでそこが上限です)
② ファイルの移動が完了したら作成手順①〜②の手順で「ディスクユーティリティ」を開き、上部の「マウント解除」をタップします。
③ 画面中央に「マウントされていません」と表示されれば非表示設定が完了となります。
きちんと隠されているか「Finder」で確認してみましょう。
④ 先ほどまで「🌐ネットワーク」の上に表示されていた「ディスクイメージ」が表示されなくなりました。
非表示にしたディスクイメージの再表示方法
① 「ディスクユーテリティ」を開き、上部の「マウント」をタップ。
② パスワードの入力を求められるので、作業手順⑥で設定したパスワードを入力し「ロックを解除」。ディスクイメージがマウントされ操作可能になります。
尚、「このパスワードをキーチェーンに保存」は絶対にチェックしないようにして下さい!(ここにチェックを入れると次回より自動でパスワード入力されてしまいます)
③ 「Finder」を確認すると再び「ディスクイメージ」が表示されており使用が可能です。
※使用後は上の手順で非表示にすることを忘れないようにしましょう。
まとめ
画像引用元:photoAC
今回紹介したディスクイメージを活用した機密ファイルの保護方法はMacの機能を活用した一般的なもので、企業などでのセキュリティ対策を想定したものではありません。
また以下の場合はデータの存在発覚や漏洩も考えられます。
・「マウント解除」を忘れる
・「ディスクユーテリティ」から非表示のディスクイメージの存在が発覚する
・「パスワード」が破られる
個人的には家庭環境では充分な対策だと思いますが、あまり過信せず本当の本当に秘密にしたいデータはしっかり暗号化した上でSSD等で物理的に隔離するなどの方法をお勧めします。
まあ具体的な活用を想定した内容ではありませんでしたが知っておくと便利な機能の紹介でした!
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