先日のNTTグループの決算説明会で新料金プラン「ahamo(アハモ)」の契約数が100万を突破したという発表がありましたね。
![]() 引用元:ahamo |
確かに長年ドコモを使ってきた僕自身もahamoの低料金プランには心惹かれるのですが、家族同士の国内通話料が24時間無料になる「ファミリー割引」が適用出来ないこと(ahamoは5分間に限り無料)や、キャリアメールが使えなくなる点、万一の際「ドコモショップでサービスが受けられない」などの不安で切り替えを躊躇している人もまだ多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな方にお薦めしたい「IIJmioのeSIMギガプラン」を活用した現在のキャリアを変えずにahamo並みの料金でiPhoneを使う方法を紹介したいと思います。
特に以下に当てはまる方にはとてもお勧めできる方法なので是非最後まで読んで頂ければ幸いです。
● ドコモのサービスをそのまま使いたい方
> 家族内無料通話、キャリアメール、実店舗の利用など
● iPhone(XS以降)など対応機種をお使いの方
● モバイル通信量は3〜5GBあれば足りる方
● 家族で複数のドコモ契約がある方(ファミリー割引が使える方)
キャリアを変えずに低料金でスマホを使う方法
まずは今回どんな方法を使って低料金化するのかを大筋で説明します。(以下はiPhoneをドコモで使用している場合の例ですが、考え方は他のキャリアでも同様です)
❶ SIMロックを解除(SIMフリーの場合は除く)
❷ ドコモの契約をギガライト+上限設定オプションに変更
❸ ドコモとは別にデータ通信専用のeSIMを契約
❹ eSIMをiPhoneの副回線として登録
❺ 通話やオプションはドコモ、データ通信は副回線のeSIMを使用
ちょっと面倒くさそうに感じるかも知れませんが、全てiPhoneのみで申し込み&設定可能で、一度設定してしまえばその後の操作は基本的に不要です。
ポイントは「高額or変動価格となるデータ通信のみ格安のeSIMを使う」点です。
この方法で家族内通話無料&キャリアメールなどドコモのサービスはそのまま、合計税込2,838円/月(月3GBまで)で利用することが出来ます。(3GBなら合計税込2,618円〜)
ではその詳細と使用方法を説明致します。
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「eSIM」とは
まずは今回の肝となる「eSIM(イーシム)」についてですが、通常キャリアで発行する物理的なカードではなくSIM情報を直接スマホにインストールすることで使用可能となるサービスです。
つまりeSIMを使うためにはサービスを提供しているキャリア(楽天モバイル、Y!mobile、LINEMO、IIJ、ビックカメラ、ヤマダ電機など)との契約と、eSIMに対応した機器が必要となります。
2021年5月現在の主な対応機種は以下の通りです。(各キャリアの動作確認端末についてはそれぞれのWEBページから確認下さい。IIJはこちら)
● iPhone(XS以降)
● Google Pixel 4/5
● HUAWEI P40 pro
● OPPO A73
● Rakuten Hand/BIG/Mini
● AQUOS sense4 lite
Androidで高いシェアを誇るGalaxyシリーズが対応していない点は注意が必要です。
尚、スマホ以外にもiPadやSurface Pro等が対応しており、Cellular
IIJmio「eSIM ギガプラン」について
今年2021年4月1日にリリースされたIIJの「eSIM ギガプラン」は以前からベータ版として月額1,672円で提供してきた「ライトスタートプラン(6GB)」の本サービス版にあたり、通信量に応じ以下5つのプランが用意されています。
eSIMプラン(データ通信・ドコモ網のみ)
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2ギガプラン
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4ギガプラン
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8ギガプラン
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15ギガプラン
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20ギガプラン
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税込440円
(税抜400円) |
税込660円
(税抜600円) |
税込1,100円
(税抜1,000円) |
税込1,430円
(税抜1,300円) |
税込1,650円
(税抜1,500円) |
月中に通信量が不足した場合は別途データクーポン(税込220円/1GB)を購入しデータ量を追加することも可能です。(追加データクーポンは2021年6月提供開始予定)
尚、現在キャンペーン中で初期費用は1円(通常税込3,300円)、解約時の違約金などもかからず気軽に試せる点もIIJの利点と言えます。(キャンペーン終了後は以下がお得です)
この「eSIM」プラン(2ギガ/4ギガ)とドコモの最低料金プラン「ギガライト」(2,178円/1GB〜)と組み合わせることでキャリアのサービスそのままahamo並みの価格を実現することが出来ます。※ギガライトが自動的にステップアップしないよう「上限設定オプション」との併用がお勧めです。
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申し込み手順と設定方法
IIJ eSIMプラン申し込み手順
今回僕はベータ版から新プランへのプラン変更となり手順が大きく異なるため、新規加入手順と初期設定については分かりやすく纏められている格安SIM比較さんの記事リンクを掲載させて頂きます。
[clink url=”https://www.teach-me.biz/sim/iijmio/esim/iphone.html”]
iPhoneの設定方法
初期設定でeSIMが使用可能になったら、以下の手順で音声通話は主回線(ドコモ)、データ通信は副回線(IIJのeSIM)に割り当てます。
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![]() ❸ デフォルトの音声回線 > 主回線(ドコモ) |
上記設定から適宜SIMを変更することで、それぞれの通信量を無駄なく使用する事が出来ます。(IIJの通信量を使い切ったらドコモに変更するなど)
また通信設定の状態は以下の画面やアイコンから確認することも可能です。
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IIJ eSIMプランの利用状況の確認方法
eSIMの現在の通信量を確認する方法は2つ、ブラウザでIIJのWEBページから確認する方法とアプリ「IIJmioクーポンスイッチ」を使用する方法です。
特にこだわりがなければ手順も少なく直近4日間の利用状況も確認できるアプリがお勧めです。(非常にシンプルな作りで操作も簡単です)
❶ ブラウザで確認する方法
ブラウザで確認する場合はこちらからIIJのマイページへログインし以下の手順で確認します。
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❷ アプリで確認する方法
以下のアプリ「IIJmioクーポンスイッチ」をインストールします。
このアプリは「IIJmioクーポン」と呼ばれる通信量の確認と追加をする為だけのシンプルな作りで、内容も月間残量と直近4日間の利用量のみが数値で表示されます。
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出来ればドコモの公式アプリ「My docomo」のようにヴィジェットでリアルタイムで使用状況が確認出来ると良いのですが現在は以上2つの方法でのみ確認が出来ます。
まとめ
さて、キャリアを変えずにahamo並みの料金でiPhoneを使う方法を紹介させて頂きましたが如何でしたか。
今回の方法では別のキャリア(IIJmio)との契約が発生したりiPhoneでの設定が必要だったり使用するまでに少し面倒に感じる箇所もあったかと思いますが、初回設定さえ終われば普通のSIMと何ら変わりませんよ!
最後にeSIMの使用にあたり注意点をまとめておきます。
● eSIMを別の端末で使う為には税込220円の再発行手数料が必要
● IIJはドコモ回線を使用しているのにドコモほど通信が安定しない
● 月間モバイル通信量が5GB以上ならやはりahamoの方がお得
● eSIMの仕様上の問題(SMS・音声通話が使えない|使える端末が限られる)
上記をご理解頂いた上で、メリットが大きいと思われる方は是非初期費用1円の今のうちに一度試して頂ければと思います。
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