もはや説明不要なくらい、街でもオフィスでも毎日のように見かける「AirPods Pro」。
僕自身も普段からAirPods Pro 3を使っていて、この手軽さは正直かなり気に入っているし、以前レビュー記事も書きました。
でも、42,800円という価格を考えるとiPhoneユーザー全員におすすめできるかというと少し悩みます。かといって、安さだけを理由に音質や使い勝手を妥協するのはもっと違う気がする。
そんな中、ちょうどいいポジションのイヤホンがSOUNDPEATSから届きました。
それが今回紹介する『SOUNDPEATS Air6 Pro』。

ボーカルをより楽しめる新チューニングに加え、同社史上もっとも強力なノイズキャンセリングを搭載。それでいて価格はなんと約1万円。
「ちゃんと音で選ぶなら」というコピー通りの音質の良さが自慢の完全ワイヤレスイヤホンです。
この記事では、普段使っているAirPods Pro 3とも比較しながら、SOUNDPEATS Air6 Proの実力と正直な感想を、メリット・デメリット両面から本音でレビューしていきます。
SOUNDPEATS Air6 Pro 商品概要

SOUNDPEATS Air6 Proは、同社の人気シリーズ「Air」の最新モデル。前モデルのAir5 Proから、音質やノイズキャンセリング、充電まわりなどが進化しています。
- 音質面の刷新
11mm PU+PMI複合振動板という新開発のドライバーを搭載し、SOUNDPEATS独自のチューニング技術も「Air Series Tuning Gen2」へと刷新 - ノイズキャンセリングの強化
前作の-55dBから-58dBへと強化(歴代でもっとも強力なANC) - ワイヤレス充電への対応
USB-C端子からの充電に加え、非接触でのワイヤレス充電に新対応
そのほかにも、LDAC・LC3・aptX Lossless・aptX Adaptiveといった高音質コーデックに加え、Dolby Audioにも新たに対応。ケース込みで最大52時間というバッテリー持ちの良さも含め、1万円台のイヤホンとしては、かなり充実しています。
スペック(AirPods Pro 3とも比較)
普段使っているAirPods Pro 3とスペックを比較してみました。価格帯も設計思想もまったく違う2台なんですが、俯瞰して見るには分かりやすい組み合わせです。
| SOUNDPEATS Air6 Pro | AirPods Pro 3 | |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| 通信機能 | Bluetooth 6.0 | Bluetooth 5.3 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LC3 / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless | AAC |
| バッテリー | 最大12時間(イヤホン単体) 最大52時間 (充電ケース併用) | 最大8時間 最大24時間 (充電ケース併用) |
| センサー操作 | タッチコントロール | タッチコントロール |
| ノイキャン | (-58dB) | (初代の4倍) |
| 装着検知 | ||
| 「探す」対応 | (独自アプリ内で対応) | |
| 防塵・防水 | IPX5 | IP57 |
| ワイヤレス充電 | (磁気吸着には非対応) | (MagSafe対応) |
| イヤホン重量 | 4.5g | 5.55g |
| 公式ストア価格 | ¥12,380 | ¥42,800 |
| Check | Check |
さすがに3万円の価格差もあり、AirPods Pro 3のような心拍センサーやライブ翻訳機能はないものの、こうして見るとちゃんと戦えてます。むしろ、多彩なコーデックとバッテリー持ちに関してはAir6 Proの方が優勢。
対応するAndroidスマホやPCと組み合わせれば、ハイレゾ相当の音源をワイヤレスで楽しめます。
AirPods Pro 3はAAC接続が基本なので、音楽をできるだけ高音質で聴きたい人にとっては、Air6 Proのほうが分かりやすい強みを持っていると思います。
カナちひこのあたりは後の音質パートで詳しく触れていきます。

デザインと質感
こちらがSOUNDPEATS Air6 Proの外観。ブラックを基調としたシンプルなデザインで、服装を選ばず使いやすそうです。

ステム部分にはブラウン系の差し色が入り、SOUNDPEATSのロゴがさりげなく配置されています。このロゴ部分がタッチセンサーになっていて、タップの回数や長押しで操作する仕様。

イヤーチップはシリコン製で、サイズ違いで5セット同梱されていました。


それにしても、色以外のサイズ感や形状はAirPods Pro 3によく似ていますよね。

充電ケースは楕円形で、表面はさらっとしたマット仕上げ。開口部は斜めに大きく開くのでイヤホンの出し入れもスムーズです。
ただ、イヤホンを耳から外したあと、向きを反転させて収納する必要があるので、ここは毎回落としそうでちょっと心配。イヤーチップが内側を向く方が合理的だと思います。

ケース正面にはステータスLEDを搭載していて、充電中は緑、ペアリング時は白く点灯。背面の金属部分には「soundpeats」のロゴがあしらわれています。


充電用のUSB-C端子とペアリングボタンは側面に。

パッケージや同梱品はこんな感じです。


- SOUNDPEATS Air6 Pro
- イヤピース(5セット)
- Type-C充電ケーブル
- 取扱説明書
- アプリガイド
- PEATS君ステッカー
SOUNDPEATS Air6 Pro レビュー

ここからは実際に使ってみて感じた、音質や使い勝手について紹介します。
1万円台とは思えない音の良さ
Air6 Proの音について率直に感じたのが、「この価格で、ここまで鳴るのか」。
経験上、音の良さと価格はある程度比例するというのが僕の印象だったのですが、これは完全に外れ値。
J-POPを中心に聴いてみると、まずボーカルの存在感が印象に残ります。低音は少し前に出ますが、ドンシャリには寄りすぎてない。歌声がギターやドラムなどの楽器に埋もれにくいので、歌詞を追いながら聴きたい曲には特に相性がいいと思います。

映画では、セリフだけでなく効果音や環境音もしっかり鳴るので、臨場感があります。爆発音や街の喧騒が空間として広がる感じは、正直この価格のイヤホンとは思えないクオリティ。
低音をさらに強くしたい場合は、「SOUNDPEATS」アプリのイコライザーが使えます。
「低音ブースト」のプリセットに加え、31Hz〜16,000Hzまでの9バンドを-6〜+6の範囲で調整可能なので、こだわり派の人にもぴったりです。

とはいえ、AirPods Pro 3と聴き比べると、流石に音の輪郭や細かな分離感はAirPods Pro 3が一枚上手です。ただ、価格差を考えると、予想以上に健闘しています。
「3倍以上の価格差があるほど違うか」と聞かれると、音に関しては、正直そこまでの差はないかも。
カナちひ自宅ではスピーカーを使うことの多い僕ですが、外出先で音楽や映画を楽しむなら、Air6 Proの音質で十分だと感じました。

高音質コーデックでさらに高音質に
LDAC、aptX Lossless、LC3などの高音質コーデックに対応するSOUNDPEATS Air6 Pro。
せっかくなので、「Creative BT-W6」を使って、aptX Losslessで接続してみたんですが、これまで埋もれていた音までちゃんと聞き取れるようになります。

iPhoneで聴く分にはAAC接続が基本になるので、この差が常に活きるわけではないんですが、対応のAndroidスマホやPCでハイレゾ音源を聴くような場面では、Air6 Proに明確な強みがあります。
ここに関しては、AirPods Pro 3にはない特徴なので、対応機器を持っている人には特に魅力的なポイントです。
対応コーデックの技術仕様
| コーデック | 最大ビットレート | サンプリングレート | 圧縮方式 |
|---|---|---|---|
| AAC | 約256kbps(可変) | 最大48kHz/16bit | 非可逆 |
| LDAC | 約990kbps(可変) | 最大96kHz/24bit | 非可逆 |
| aptX Adaptive | 約420kbps(可変) | 最大48kHz/24bit | 非可逆 |
| aptX Lossless | 約1.2Mbps(可変) | 44.1kHz/16bit | 可逆(ロスレス) |
通勤・通学でも実用的なノイキャン性能
ノイズキャンセリングもしっかり効きます。ANCをオンにすると周囲の音がスッと小さくなり、主に聞こえてくるのは自分の呼吸音。周囲の環境音をしっかり抑えてくる印象です。
地下鉄でも試してみましたが、カーブに差し掛かったときのキーッという轟音はさすがに突き抜けてきます。ただ、車内で音楽や動画を楽しむには十分な性能。音量を上げすぎなくても、内容をちゃんと楽しめました。

一方、外音取り込み(パススルー)はデジタル処理された感じそのままが残っていて、ホワイトノイズも増強される印象。
ノイズキャンセリングは優秀。外音取り込みは価格相応。僕の印象はこんな感じでした。
カナちひ効きの良いノイキャンにありがちな、耳の奥がキュッと圧迫されるような違和感もないので、そういう感覚が苦手な人でも問題なく使えると思います。
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軽さがもたらす装着感の良さ
完全ワイヤレスイヤホンは1〜2時間くらいなら平気で着けっぱなしにすることも多いので、装着感は音質と同じくらい大事な要素です。
その点、Air6 ProはAirPods Proに近い形で、僕にはほとんど違和感がなく、耳に自然と収まってくれます。この装着感の理由は実測で片側4.7gという軽さにもあって、ちゃんと体感できるレベル。


数字にすればわずか1gに満たない差ですが、これが実際に着けて過ごすと意外と大きな違いになるんですよね。長時間つけたときの負担感にしっかり反映されている印象でした。
SOUNDPEATS Air6 Pro 気になった点

ここまでSOUNDPEATS Air6 Proの良い点を中心に紹介してきましたが、気になる部分もあります。
価格を考えれば納得できるところもありますが、購入前に知っておきたいポイントとして、正直に触れておきます。
タッチセンサーの配置と感度
まず気になったのが、タッチセンサーの操作性。
ステム上部にあるロゴマーク部分がタッチセンサーになっているんですが、イヤホンの位置を直そうとすると、ちょうど指が触れやすい場所で誤操作を誘発します。その割に反応範囲が狭く、指の感触だけでは分からないデザインのため、狙いを外すこともしばしばあります。
加えて、反応がやや遅く、「音量が変わらないな」と思ってもう一度タップしたら、今度は再生が止まる、みたいなことが何度かありました。

僕が長年AirPods Proを使い続けてきて「つまむ・タップ・スワイプという直感的な操作に慣れ過ぎている」という理由もあるかも知れませんが、この操作性については、率直にストレスを感じました。

マイク性能は正直今ひとつ
2つ目は、マイク性能について。
公式には「CVC8.0」による通話ノイズキャンセリングを搭載していて、スペック上は通話品質にも配慮した設計とされていますが、実際に使ってみると少し印象が異なります。

具体的には、周囲の音が急に小さくなったり、肝心の声も電波の悪い時の通話みたいに聞こえます。
もちろん、会話に支障はないんですが、オンライン会議や仕事の電話で頻繁に使う人向けに、AirPods Proとの音声比較も置いておくので、気になる人は聞き比べてみてください(周辺音はBGMで再現しています)。
マイクの音質比較(タップして開く)
AirPods Pro 3|iPhone収録
SOUNDPEATS Air6 Pro|iPhone収録
カナちひただこれはAir6 Proが悪いというより、AirPods Proのマイクが良すぎるという解釈が正しいかも知れませんね。
充電時のマグネット吸着には非対応
最後はワイヤレス充電時のちょっとした仕様の話です。
ケーブルを探して、端子の向きを確認して、ケースに挿す。
この手間がなくなるだけでも、普段使いではめちゃくちゃ助かるんですが、地味に惜しいのがマグネットに非対応な点。
MagSafeやQi2のようなマグネット式充電器には吸着してくれません。

ケース表面も少し滑りやすいため、充電時は平行かつ正しい位置に自分で合わせる必要があります。で、ちゃんと充電できているかLEDランプを確認する。
それでもケーブルを挿すよりは楽なんですが、ワイヤレス充電に対応するならマグネットも欲しかった、というのが正直なところです。
まとめ

正直なところ、実際に使ってみるまで「音がいいと言っても、1万円のイヤホンだしな…」とあまり期待はしていなかったんですが、SOUNDPEATS Air6 Proは想像よりずっと満足度の高いイヤホンでした。
ボーカルは聴きやすく、映画では効果音や環境音までしっかり鳴ります。
対応機器があればaptX Losslessも使えるし、ノイズキャンセリングも実用レベル。軽さがもたらす装着感やバッテリー持ちに至っては、AirPods Pro 3を凌駕する仕上がりです。

タッチセンサーの操作性やマグネット非対応のワイヤレス充電など、気になる点も確かにありますが、それを差し引いても、この値段で得られる満足感としては、十分すぎるほど。
- 安価でもできるだけ音の良いイヤホンが欲しい人
- 軽く、装着感の良いイヤホンを探している人
- 音楽だけでなく、映画やゲームの臨場感も含めて楽しみたい人
- LDACや、aptX Losslessなど高音質コーデックを活用したい人
- バッテリー残量を気にせず、一日中つけっぱなしで使いたい人
「AirPods Proは欲しいけど、42,800円は高い」と感じている人にも、コスパの面でちょうどいい着地点になってくれるはずです。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。




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