突然ですが皆さん、カメラバッグってどんなものを使ってますか?
僕はこれまでコンパクトなショルダータイプのものを使ってきたのですが、最近は動画用の機材も持ち運ぶことが増えてきたので初めてリュックタイプに買い替えることにしました。
カメラリュックって本当にたくさんあって購入するとき迷いますよね。実用性は外せないけど「いかにもカメラバッグ」なデザインは好きじゃない、とか。
そんな時に出会ったのが今年発売された『K&F Concept ベータバックパック 20』。タウンユースにちょうどいいサイズで値段も手頃、何よりカラーバリエーションがいい感じ。
今回はそんな『K&F Concept ベータバックパック 20L』について実際の使用感も含めて紹介していきたいと思います。
- 人とは違う個性的なカメラバッグを探している人
- 普段使いにも使いたいと考えている人
- 堅牢性や機能性にもこだわりたい人
- コスパも大事にしたい人
「K&F Concept ベータバックパック 20L」の特徴と魅力
メーカーである「K&F Concept(ケーアンドエフコンセプト)」はレンズアダプターや三脚などカメラ用アクセサリーの開発・製造・販売を行う中国企業で、低価格で品質の高い製品が多く僕もレンズフィルターなどでお世話になっています。
カメラバッグも以前からラインナップされていますが、「ベータバックパック 20」は今年春に発売されたばかりの新商品で、まだ口コミや評価は少ないので商品のスペックから見ていきましょう。
商品のスペック
商品名 | ベータバックパック 20 |
容量 | 20L(2気室計) |
収納例 | カメラ本体×1、レンズ×4、ドローン×1、15.6インチノートPC×1等 |
サイズ | H44×W30×D17cm |
重さ | 1,725g |
カラー | オレンジ、グリーン、ブラック&グレー、ブラック |
対荷重 | 最大21kg |
防水 | ◯(防水素材+付属レインカバー付き) |
価格* | 18,500円(税別) |
重量がそこそこありますが、900D(一般的なデイパックは200〜400D)というミリタリーレベルの厚みのある生地を使っている関係のようです。その分、対荷重は21kgとタフな作り。
底面にはPEボード、側面にはEPEディバイダー(クッション)が配置されており、耐衝撃性や減圧性も充分そうです。
メンズライクなスクエアボディ
「ベータバックパック 20」のルックスはメンズライクなスクエア型。収納力でも無駄のない形状です。
外観(前面)
僕が購入したカラーは「ブラック&グレー」。上下で異なる素材が使われていて、上側は完全に水を弾くナイロンのような加工がしてあり雨水の侵入をしっかり防いでくれます。
一方下側はザラザラとした質感の帆布のような生地ですがこちらも水が侵入しないよう背面加工がされていますね。
外観(背面)
重量のかかるショルダーハーネス(肩紐)と背面には、弾力のある厚めのクッションが使われ、「キャリーバー通し」も付いているので旅行時など荷物の多い時には助かりますね。
サイズ感
背負った時のサイズ感は上のイメージ。
スクエア型なので同容量のデイパックと比較するとやや大きく感じるかも知れませんが、成人男性であれば大き過ぎるということはないはずです。
機能性や収納力も必要充分
続いてバッグの機能性を見ていきたいと思います。
カメラはサイドアクセスから
カメラは左手側下部の小窓からアクセスが可能です。
ダブルファスナーで好きな位置から開くことができ間口も大きい(縦20cm×横10cm)のでカメラの出し入れはしやすいです。
また蓋の位置に2つのミニポケットがついていて、SDカードや予備バッテリーなどを入れておくこともできます。
ただ個人的には1つでいいのでレンズキャップが入ると良かったです。
16インチPC対応の独立コンパートメント
背当ての裏側が16インチまでのPCに対応するコンパートメント(個室)になっていて、他のアイテムと分離して収納することができます。
僕はあまり出先で作業や編集をすることはないのでMacBookを持ち歩くことはないのですが、iPad Proを安心して持ち運べるのは◎。
三脚は前面外部ストラップへ
三脚は前面下部のストラップにセット可能です。
バッグ内部やボトルホルダーのスペースを圧迫しないため便利ですが、電車移動の際など周りとの接触に注意です。
ペットボトルホルダーは右手側に
バッグ右手側(カメラサイドアクセスの反対側)にはボトルホルダーがついています。
素直にペットボトルを入れてもいいのですが、深さがあり取り出しもしやすいので三脚や折り畳み傘を入れてもいいかも。(僕はハンドグリップ付きのGoProを刺しています)
メイン気室は自由にレイアウト可能
メインコンパートメントは実測でH24×W29×D14cmの容量があり、付属される大小6つの仕切り版で収納機材に合わせてレイアウトが可能です。
6面をクッションで覆われた正方形に近い気室は見た目の印象より広く、ミラーレス一眼であれば標準レンズ付きカメラ本体に加えプラス2〜3本のレンズと小型機材数点を収納可能。
僕のような風景画中心のアマチュアカメラマンであれば、標準ズームレンズ+広角単焦点レンズがあれば事足りるので容量的には充分なスペースです。
上部気室も充分な容量
上部気室(H15×W27×D11cm)はスクエア型で使いやすく、小型のジンバル程度であれば展開した状態で収納が可能です。(ただしこちらは上側面にクッションなし)
圧縮袋などと併用すれば着替えや小物も収納できるので、1泊2日程度の旅行であればこのバッグ一つで対応できそう。
マジックテープ付きの底板を外せば防護性の高い大容量の1気室リュックとしても利用可能です。
内部の小型収納ポケット2つはケーブルやAirPodsなんかを入れておくのに丁度いいサイズ。
全体の収納力
全てのコンパートメントを合わせると上の画像のカメラ機材とアイテムを収納可。
リストにすると以下の通り。
- カメラ:SONY α7C
- 単焦点レンズ:SONY SEL20F18G
- ズームレンズ:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
- GoPro HERO 9 + The Handler
- スピードライト:Godox TT350S
- シューティンググリップ:SONY GP-VPT2BT
- ジンバル:ZHIYUN CRANE M3 + デュアルグリップ
- マイク:ゼンハイザー MKE 200
- 三脚:K&F Concept B210
- 可変NDフィルター:K&F 67mm ND2-ND400
- MacBook Air
- iPhone13 Pro
- AirPods Pro
- 急速充電器:UGREEN 65W PD
- USB Type-Cケーブル
- 財布・キーケース
20Lの収納力は僕にとっては必要充分でした。
これだけ収納しても総重量は約8kg(バッグ自体の重さも含む)と、バッグの対荷重21kgに対して余裕がある感じ。
一点、注意が必要なのは上記の三脚「K&F Concept B210」は最短35cmまで短縮可能なモデルのため前面ストラップに配置していますが、一般的な50〜60cmサイズの三脚の場合ボトルホルダーを使用することになると思います。(1箇所収納スペースが減る)
「K&F Concept ベータバックパック 20L」の気になるところ
最後に実際に使ってみて気づいた、いまいちな点を3つ紹介します。
- フリップカバーの使い勝手
- 上部気室へのアクセス
- ZEROフックには非対応
フリップカバーの使い勝手
『K&F Concept ベータバックパック 20』のデザインのポイントは、このフリップカバーだと思いますが留め具である数字の「6」のような形状のフックが使いづらく開け閉めが面倒くさいです。(特に外すのは片手じゃ無理!)
このフリップ自体が外れることで中のものが飛び出すような構造ではないのですが、上部気室へのアクセスやPCなどを取り出す際には毎回外す必要があるので、開け閉めが簡単なクリップ型に変更してほしいです。
見た目重視にしてももう少し工夫してほしい箇所です。
上部気室へのアクセス
上部気室からアイテムを出し入れする際「①フリップを外す」「②上部気室のファスナーを開ける」という2ステップが必要です。
普通ならどうってことない作業ですが、例のフリップの使い勝手が悪いために①と②に間に「一旦バッグを下に置く」一手間が発生するのはいただけません。
財布程度の小さなものはフリップに干渉しないサイド側から取り出すこともできるのですが、機材等はそうはいきません。
やはりフリップの使い勝手の改善が欲しいとことです。
ZEROフックには非対応
バックパックのショルダーハーネス(肩紐)に取り付けることで、カメラの重さによる首への負担を軽減する「HAKUBA 首の負担がZEROフック」という便利な商品があるのですが、残念ながらこのバッグには取り付けることはできません。
これは機能性としてのデメリットではありませんが、わりと使っている方が多い印象なので念の為、紹介しておきました。
まとめ
コンパクトなカメラバッグも取り回しはいいのですが、旅先や長時間の移動が発生するときはやはりリュックタイプの方が身体への負担も軽くて便利ですよね。
デザインの好みは人それぞれですが、K&F Conceptの新型『ベータバックパック 20』は機能と価格のバランス的にも魅力のある商品だと思いますので、気になった方は以下からチェックしてみてください。(2022.10.8現在、2,000円OFFのクーポン付きです)
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