こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。
長時間座りっぱなしのオフィスワーカーにとって、正しい姿勢を維持することは疲労軽減や腰痛対策にもつながる重要なポイント。
とはいえ、ハーマンミラーやエルゴヒューマンなどの有名ブランドのエルゴノミクスチェアはさすがに高額過ぎるし、もう少し安価で疲れにくいチェアを探している人も多いのではないでしょうか。
今回、電動式昇降デスクでお馴染みのFlexiSpotさんからそんなニーズにぴったりと合いそうな新型の高機能オフィスチェア『FlexiSpot C2』をご提供頂きましたので早速レビューしていきます。
- 高機能なチェアが欲しいけどあまりお金をかけたくない
- シンプルでスタイリッシュなデザインが好き
- メッシュ座面よりウレタン座面が好み
- 信頼できるメーカー品を選びたい
- 比較的小柄なひと
この記事では、そんな「FlexiSpot C2」の特徴や機能性、良かったところや少し気になった点など実際に試してみた感想も交えながら紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
FlexiSpot C2 の概要
FlexiSpot C2 とは
「電動式昇降デスクと言えばFlexiSpot」というほど国内での認知の高いステンディングデスクブランドですが、実は以前から電動ソファやベットといったリラクゼーションアイテムの開発にも力を入れており、その辺りの知見を活かしたゲーミングチェアやワークチェアも複数展開しています。
今回紹介する「FlexiSpot C2」は、今月2024年8月に発売されたばかりの高機能エルゴノミクスチェアで、スタイリッシュな細身のS字型フレームとウレタン座面が特徴。
以前紹介した「」より構造がシンプルで軽く、全体的にサイズダウンしたことで男性だけでなく女性でも使いやすく、より日本人の体型に合った設計になっています。 FlexiSpot C7 Air
スペックとC7 Airとの比較
モデル | C2 | C7 Air |
---|---|---|
外観 | ||
カラー | ブラック | ブラック|グレー |
ヘッドレスト | 2D (高さ・角度) | 2D (高さ・角度) |
アームレスト | 4D (高さ・前後・左右・角度) | 4D (高さ・前後・左右・角度) |
座面調整 | 前後・高さ | 前後・高さ・前傾 |
座面高 | 42.0 – 50.5 cm | 47.5 – 56.0 cm |
耐荷重 | 136 kg | 130 kg |
寸法 | 60 × 64 × 112.5 – 126 cm | 66 × 66 × 119.5 – 134.5 cm |
重量 | 17.5 kg | 21.6kg |
保証期間 | 5年間 | 3年間 |
価格 | ¥58,320 | ¥43,110 |
Check | Check |
個人的には座面の前傾機能が無くなったのは少し残念ですが、頻繁に書き物をする人以外はそれほど気になることはないと思います。
面白いのが、見た目は明らかに華奢になったのに耐荷重は上がっている点。細身でもバックレスト全体を囲うように配置されたフレームや、ランバーサポートと背もたれが一体型になった影響もあるのかも知れませんね。
いずれにしても座った感じの安定感が素晴らしく、長時間のデスクワークでもより疲れにくいオフィスチェアに仕上がっています。
デザインと外観
そんな「FlexiSpot C2」は全身ブラックで統一されたスタイリッシュなデザインも魅力的。
やっぱり中心に太い背骨がないだけですっきりと洗練された印象になりますね。
クロム加工された金属製のレッグフレームも高級感があってお洒落。
バックレストとヘッドレストに使われているメッシュ素材は、銀糸のような素材も編み込まれていてなんとも上品じゃないですか。張りは結構柔らかめです。
硬そうに見えるアームレストですが、ちゃんとクッション性があります。
人の腕って体重の6〜7%と言われているので、ある程度の柔らかさがないと肘が痛くなるんですよね。
こんな感じで外観からだけでもしっかり作り込まれているのがよく分かります。さすがフレキシスポット。
FlexiSpot C2 の機能性をレビュー
お尻を包み込むモールドウレタン座面
座面には型崩れしにくいモールドウレタンを採用。手触りの良いファブリックはまるでソファのような優しい座り心地で、かなり好きかも。
最近は通気性の良いメッシュ座面が好まれる傾向にありますが、このお尻全体を包み込むように支えてくれる感じが好きならウレタン座面がおすすめです。
座面は低めで女性にも使いやすい
そんな座面は、高さと前後位置の調節が可能になっています。
通常のワークチェアは幅広い体型に合わせるために少し大きめに設計されている場合が多いのですが、「FlexiSpot C2」は座面を後方に下げ、高さを一番下まで降ろすことで小柄な人や女性にも使いやすい高さに。
座面の高さ調整幅
ちなみに座面とアームレストは連動して動くので「座面を前に出すと腕が置きにくい」ということもありません。
座面の前後位置調整幅
座面の高さは右下のレバーで、前後位置は写真のレバーを引くことで調整可能です。
リクライニング角は最大130°まで
リクライニングは最大130°まで(角度固定は4段階)。姿勢を崩さず自然な状態で倒れてくれるので、ちょっとした休憩タイムにも最適です。
倒す動作にはロッキングレバーを、反発力の調整(7段階)は右側のレバーを使います。
バックレストは腰部分を重点的にサポート
「C7 Air」ではセパレート式だったランバーサポートはバックレストと統合。腰の部分だけがググっと迫り出してくる感じが結構面白いですよね。
4段階に調整ができ、長時間作業で一番気になる腰をしっかりサポートしてくれます。
腰部分だけをグッと押し出してくれる感じは「C7 Air」の方がありましたが、「C2」は背中から全体にかけて支えてくれるので、ランバーサポートが苦手な人でも使いやすそうです。
操作レバーは腰あたりにあって両手で握りながら位置を調整します。
ヘッドレストは高さと角度を調整可能
リラックスした姿勢で作業するときに嬉しいヘッドレストは高さと角度を調整できる2D仕様。共に無段階で調整可能です。
上下調整幅5cm
角度調整幅42°
ただこのヘッドレストに関してはちょっと残念な点もあって、肩に当たるんですよ、一番上に上げても。
バックレスト自体の高さ調整ができない以上、もう5cmくらいは高さを上げられると良かったです。
細かく位置調整できるアームレスト
アームレストは高さに加え、前後・左右・角度の調整に対応。可動域については以下の動画をご覧ください。(30秒くらいの短い動画です)
高さ調整は2つのレバーで。組み立て時に自分で取り付けるのですが、左右の調整時にアームごと動くのは珍しいですね。座面の広さも調整できて合理的。
FlexiSpot C2 の良かったところ
ここからは僕が実際に使ってみて特に良かったと思うところを紹介します。
- デスクに合わせやすいシャープなデザイン
- 座り心地やサイズ感がちょうど良い
- 体型に合わせて細かくフィッティング可能
- 組み立てはとても簡単
デスクに合わせやすいシャープなデザイン
改めて「FlexiSpot C2」のデザイン、カッコよくないないですか?
「金属フレームをふんだんに使った高級感」とか「インテリア家具みたいな凝ったデザイン」などの対極とも言える、無駄のない機能美を感じます。
とはいえ、ウレタン座面も真っ黒ではなくて流行りのチャコールグレーだったり艶のある糸を織り込んだメッシュ素材だったり、拘るところは拘っているから安っぽくは見えないのも良いですよね。
座り心地やサイズ感がちょうど良い
先ほども少し触れましたが、一般的なチェアって汎用性も持たせるために少し大きめに作られていることが多いんですよね。
その点「FlexiSpot C2」のサイズ感は、平均的日本人体型(174cm/68kg)の僕にジャストフィットで、座面が大きくて肘当てが遠かったり、座面を下げても踵が浮くなんてこともありません。
逆に窮屈に感じることもなく、ゆったりした姿勢でくつろげる余裕もあります。まるでオーダーメイドみたい。
ただバックレストの高さを見るに僕より背の高い人やガタイのいい人にはちょっと小さく感じるかも知れません(もちろん座れないことは無いはずですが)。
体型に合わせて細かくフィッティング可能
長時間座っても疲れない姿勢を保つには、自分の体型に合わせて正しくフィッティングするのが大切です。
座面やバックレスト、ヘッドレストにアームレストとおよそオフィスチェアに欲しい機能が揃った「FlexiSpot C2」は調整範囲が広く、どんな体型、体格でもしっかり対応することができます。
座面の調整位置
アームレストの高さ
S字カーブに沿った腰当ての調整
個人的にはランバーサポートの位置がもう少し高い方が好みなんですが、ここが調整できないのは少し残念です。
組み立てはとても簡単
「FlexiSpot C2」は半組状態で届くので自分で組み立てる必要がありますが、作業自体はとても簡単。
工具類も同梱されているので、ひとりでも15〜20分ほどで組み立てられますが簡単に手順も記載しておきます。
クリックして組み立て方を見る
バラで梱包されているパーツでアームレストレバーを組み立てる
アームレストの取り付けに高さが欲しいので、座面をチェアなどに乗せる
左右の向きに気をつけながら、先ほどのレバーを取り付ける
逆さのままバックレストと座面を付属のボルトで取り付ける
これでチェア部分は完成。続いてレッグ部分を組み立てます。
特にネジなどはないので、シンプルに押し込んで取り付けましょう(5つ)
レッグフレームにガスシリンダーを差し込み、上から座面を乗せる形で両者を接続します
これまでデスクチェアを何脚か組み立ててきたけど、パーツも軽いし作業もかなり楽な方だと思いますよ。
FlexiSpot C2 の気になったところ
逆に気になった部分は以下の3点です。
- バックレストの高さ調整ができない
- 操作レバーに手が届きにくい
- 座面の前傾ができなくなった
バックレストの高さ調整ができない
エルゴノミクスチェアでよく見かける機能で唯一対応していないのが、バックレストの高さ調整。その影響でヘッドレストが欲しい位置に届かず、肩に当たってしまうのは正直ちょっとストレスです。
僕の胴が長いだけかも知れませんが、フレームがちょうど肩の骨の出っ張り(肩峰)に当たるんですよね…
先ほどの腰の位置も然りバックレストの高さ調整は省かない方が良かった気がします。
操作レバーに手が届きにくい
これは「C7 Air」をレビューした際にも触れたのですが、レバーが遠いです。
別にリクライニングの反発力を調整するような使用頻度の少ない機能なら良いんですが、一番よく使う座面の高さ調整やリクライニング用のレバーが遠いのはどうなんでしょう。
座面の前傾ができなくなった
個人的には「C7 Air」で対応していた前傾機能が無くなったのも少し残念。デスクで書き物をするときには結構ありがたいんですよね。
前傾機能のメリット
基本的には一部の高級チェアだけに採用されている機能なので、価格を考えれば致し方ないのですが「あったモノがなくなった」という意味でちょっと気になったので触れておきます。
まとめ
ということで今回はFlexiSpotの最新オフィスチェア『FlexiSpot C2』を紹介しました。
忖度なく、これだけ機能の充実したカッコいいチェアが5万円台(公式ストア価格)で購入できるなら正直買いだと思います。
座り心地もかなり良いので、コスパの良い高機能デスクチェアを探している人は是非チェックしてみてください。
これ、ホワイトモデルが欲しいんですが発売してくれないですかね。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。
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