こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。
以前から気になっていたソニーの新型サウンドバー 『BRAVIA Theatre Bar 6|HT-B600』。
これまで使っていたサウンドバーにも不満はなかったんですが、ふと目にしたタイミングで価格が4万円台まで下がっているのを見つけてしまい、気付けばそのままポチッと。
「ウーファーがあるとゲームとか楽しそう!」くらいの軽い気持ちで購入してみたのですが……これが、思いのほか良いサウンド。

音の広がり、セリフの聞き取りやすさ、そしてワイヤレスサブウーファーの迫力。
どれも価格以上で、買い替えによる“アップグレード感”をしっかりと味わうことができました。
当然、BRAVIAシリーズのテレビとの相性も抜群で、音質だけでなく普段の視聴環境も数段上がった印象。
この記事では、実際にHT-B600を使ってわかった良かった点・気になった点、テレビスピーカーとのサウンド比較まで体験ベースで詳しく紹介していきます。
BRAVIA Theatre Bar 6|HT-B600 商品概要

Theatre Bar 6|HT-B600は、ソニーがオンライン限定で展開する 3.1.2ch Dolby Atmos 対応サウンドバー。
実売4〜5万円台という価格帯ながら、ワイヤレスサブウーファーまで標準で付属し、立体音響を含めた“ホームシアターの基本”がしっかり揃ったモデルです。

BRAVIAとの連携もスムーズで、eARC接続をすればテレビの操作体系に自然と溶け込む扱いやすさが魅力。
“初めてのサウンドバー”としてもかなり選びやすい一台となっています。
HT-B600の主なスペック
| BRAVIA Theatre Bar 6|HT-B600 | |
|---|---|
![]() | |
| スピーカー構成 | 3.1.2ch |
| アンプ出力 | 合計 350W(バー250W + サブ100W) |
| 対応フォーマット | Dolby Atmos / DTS:X / LPCM ほか |
| 接続方式 | HDMI eARC / 光デジタル / Bluetooth |
| Bluetoothコーデック | SBC / AAC |
| サブウーファー | ワイヤレス(電源のみ必要) |
| 本体サイズ | 約 950 × 64 × 110 mm |
| 本体重量 | 約 3.1kg |
| サブウーファーサイズ | 約 210 × 388 × 388 mm |
| サブウーファー重量 | 約 7.7kg |
| 特徴 | イネーブルドスピーカー搭載、立体音響対応、BRAVIAリンク対応 |
| 公式ストア価格 | ¥60,500 |
面白いのが、3.1.2ch のスピーカー構成。フロント3chとサブウーファーに加えて、左右にイネーブルドスピーカーを配置しています。
上方向の音を天井反射で補うことで、設置の手間なく立体音響を楽しめるのは大きな魅力です。
外観・デザイン
HT-B600のデザインはかなりシンプルで、クセのない“横長のサウンドバー”という印象。
上位モデルのようにファブリックやシボ加工が施されているわけではなく、プレーンな樹脂素材でまとめられた、価格相応の質感です。

横幅は約95cmとやや長めですが、写真のように65インチテレビと合わせるとちょうどバランスよく収まるサイズ感。
43インチ以下だとバーがテレビの下に収まらなくなるので、気になる人は要注意です。

正面とイネーブルドスピーカーの保護には金属のメッシュが使われています。


操作系はどんな感じかというと、この側面のON/OFFボタンのみ。電源以外は付属のリモコンかテレビとの連動、もしくは後述する「BRAVIA Connect」アプリで行う仕様になっています。

入力端子は背面に集約。テレビとの接続は原則、HDMI ARC / 光デジタルのみとなりますが、別途ワイヤレス接続用にBluetoothも用意されています(コーデックはSBSとAACのみ)。

USB-Aポートもひとつ用意されていますが、これはアップデート作業専用。

底面には直接ゴム足が付いていますが、テレビのスタンドを跨ぐためのフットパーツも付属しています。

本来は付属のネジで固定するものですが、こんな風に設置スペースが足りない時にも役立ってくれます。

サブウーファーは縦長タイプで存在感はそこそこ強め。省スペースで設置できる反面、高さがあるのでテレビラックなどに滑り込ませるのは少々難しそうです。

ワイヤレス専用ウーファーのため、外部接続ポートもなく、電源端子のみのとてもシンプルな設計です。

サイズに余裕がある分、電源ユニット内蔵で、邪魔になるACアダプターがないのは嬉しいポイントでした。ちなみに電源ボタンもなく、コンセントに繋ぐと自動的に電源が入る仕様です。

付属のリモコンはこんな感じ。本体・サブウーファーそれぞれの音量調整とサウンドモードの切り替えくらいであれば、このリモコンだけで完結できます。

商品パッケージと同梱品は以下の通りです。


- サウンドバー本体
- ワイヤレスサブウーファー
- ワイヤレスリモコン
- 単4形乾電池×2
- HDMIケーブル(1.5m)
- ACコード
- フットパーツ×2
- 壁掛けガイド
- 取扱説明書
BRAVIA Theatre Bar 6|HT-B600 レビュー

ここからは、実際にHT-B600をしばらく使ってみて感じたポイントを紹介していきます。
サウンド体験はもちろん、設置・操作まわりの使いやすさなど、購入前に気になる部分をリアルにまとめてみました。
自然な立体感で心地いいサウンド
まずは肝心の「音」の感想ですが、結論としては普通に良いです。
テレビ向けのスピーカーに求めるのって、音楽用のような“解像度の高さ”よりも、以下が重要なんですよね。
- セリフが聞き取りやすい
- 空間の広がりが自然
- うるさすぎず集中できる音場
HT-B600はまさにそのバランスがうまく、ドラマのセリフはしっかり聞き取れ、映画では環境音やBGMが厚みを持って広がります。
ワイヤレスサブウーファーも十分にパワーがあり、低音の迫力は“価格以上”に感じました。

この音の違いについては、同じ位置・同じ設定でテレビ内蔵スピーカー(KJ-65X9000E)との比較動画を撮ってみたのでぜひご覧ください。
天井に反射させて高さ方向の広がりを作る“イネーブルドスピーカー”も、音量を少し上げると効果がよくわかり、サウンドバーとしては十分自然な立体感を実現している印象。
カナちひ“音が上から降ってくる”というより、画面前の空間がふわっと広がるような自然な立体感。特に映画鑑賞ではリッチなサウンドが楽しめます!


さらに、Atmos 以外の通常コンテンツ(ニュース・YouTube など)でも、ワンタッチで空間を広げるサウンドフィールド機能が便利で、毎日のテレビ視聴がちょっとリッチに感じさせてくれます。
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配線やセットアップがとにかくシンプル
HT-B600は使い始めるまでのハードルが低いのも好印象。
- サブウーファーは電源を入れるだけで自動ペアリング
- 本体は HDMI(eARC)を挿すだけ
- 音場設定もアプリで視聴距離を入れるだけ
という感じで、機械が苦手な人でも詰まらず使い始められるはずです。


各種設定に使う「BRAVIA Connect」アプリも非常にわかりやすくまとめられています。


さすがに上位モデルのような自動補正には非対応ですが、普段使いには十分すぎる手軽さだと思います。
BRAVIAと組み合わせでより快適に
HT-B600は、同じソニー製のBRAVIA(テレビ)と組み合わせることで、真価を発揮します。
HDMI eARCで接続すると ブラビアリンク(HDMI-CEC) が有効になり、テレビとサウンドバーが“ひとつのデバイス”のように連動。ほとんどの操作はテレビ側のリモコンだけで完結します。
- 音量調整やクイック設定がテレビのリモコンでできる
- テレビの電源ON/OFFに連動してサウンドバーも自動でON/OFF
- 消音(ミュート)も共通で動作
- 音声出力先が自動的にHT-B600に
- ボイスズームなどBRAVIA独自機能に対応
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とくに音量や電源操作を一本化できるのは大きくて、普段どおりテレビを操作しているだけでサウンドバーを意識することなく使えるのは家族からも好評でした。


なお、他社製テレビとHDMI(eARC)で接続した場合でも、音量調整・電源連動などの基本的な連動は動作するはずですが、出力先の切り替えや設定まわりがテレビ側で完結しなかったりする場合もあるため、“一体感”という意味ではやはりBRAVIAとの組み合わせがベストだと思います。
優秀すぎるコスパ
HT-B600を選ぶ最大の理由と言えるのが、価格に対する満足度の高さ。
3.1.2ch構成、イネーブルドスピーカー、ワイヤレスサブウーファー、Atmos対応……と、スペックだけ見ると“もう少し上の価格帯”のモデルに見えるのに、僕が購入したタイミングではソニー公式オンラインで、なんと42,000円。思わず「利益大丈夫?」と心配してしまうほどの破格っぷりです。


もちろん価格は時期によって変動しますが、それでも4〜5万円台でこの構成が手に入るなら間違いなくお買い得。実際に使ってみても、“価格なりの音”という印象はまったくなくて、映画やドラマの臨場感はしっかり感じられるし、普段のテレビ視聴でもセリフが聞き取りやすくなるなど、日常的な体験が確実にアップグレードされます。


本体+ワイヤレスサブウーファーのセットもお手軽で、初めてのサウンドバーにぴったりなバランスだと感じました。
BRAVIA Theatre Bar 6|HT-B600 気になった点


価格と性能のバランスが非常に優秀なHT-B600ですが、実際に使ってみていくつか気になった点もあったので紹介します。
チャンネル拡張には非対応
まずひとつ目は、拡張性のなさ。
サブウーファーもセットで安価に導入できるので「リアスピーカーだけ買い足して5.1chにしよう」と考えてしまいそうですが、残念ながらHT-B600は追加スピーカーでの拡張には非対応。


そもそもこの価格帯のサウンドバーは “単体完結型” が多いので、ここはHT-B600に限った話ではないのですが、もし将来的な拡張を視野に入れるなら、もう少しだけ投資して以下のうなモデルを選ぶ方が結果的に無駄がないかも。
- 最初から 5.1ch 構成になっている JBL BAR 800
- 導入後にリアやサブを追加していける HT-A3000
あくまで 3.1.2ch の完結型システムとして設計されたエントリーモデルという立ち位置なので、ここはひとつの割り切りポイントだと思います。



面倒な設定が不要で”手軽に導入できるシアターバー。それがHT-B600です。
本体にもう少し素材感が欲しい
以前使っていたHT-S200Fは安価ながらも革っぽいテクスチャが施されていて、いわゆる”ソニーらしい高級感”が感じられたのですが、HT-B600は良くも悪くもプレーンな樹脂素材で統一されています。
全体的にミニマルで控えめなデザインで嫌いではないのですが、設置した時の印象が控えめでちょっと物足りないというのが正直な感想です。


もちろんこれは本体価格とのトレードオフで、ソニーとしても質感より性能にコストを振ったモデルだと納得はできます。
ただ、見た目も満足度の構成要素のひとつと考えると、もう少し素材感に工夫があっても良かったかも知れません。
サブウーファーの置き場所が悩ましい
もうひとつ気になったのが、サブウーファーの置き場所。
ワイヤレス接続なのでレイアウトの自由度は高いのですが、本体サイズが思ったより大きく、高さもそこそこあるため、設置場所は少し考える必要があります。
本当はソファ下に隠したかったのですが、サイズ的に入らず断念。最終的にはテレビスタンドの横に置く形に落ち着きました。音を考えれば理想的な位置ではあるものの、ロボット掃除機が突撃してくるし、視界に入ったときの存在感も実はちょっと気になっています。


これは完全に環境次第ではあるのですが、もう少しコンパクトにまとめるか、正方形寄りの設計だったら、置ける場所の選択肢が広がってありがたかったなというのが正直なところです。


まとめ


「BRAVIA Theatre Bar 6|HT-B600」は、約4〜5万円台という実勢価格ながら、3.1.2ch構成・ワイヤレスサブウーファー・Dolby Atmos対応と、最新のサウンドバーらしい要素をしっかり押さえた使い勝手のいいホームシアターという印象。
特に自然な立体感やセリフの聞き取りやすさ、BRAVIAテレビとの連携による使い勝手の良さは、日常の視聴体験を確実に引き上げてくれるポイントで、外観の質感やサブウーファーの置き場所など気になる部分はあるものの、総じて価格を大きく超える満足度があり、久しぶりの買い替えでもしっかり“進化”を感じられる一台でした。
- 初めてのサウンドバーを導入する人
- 操作の一体感を求めるBRAVIAユーザー
- 映画・ドラマの臨場感を重視したい人
- ワイヤレスサブウーファーで迫力ある低音を楽しみたい人
- 価格と性能のバランスを重視するコスパ派
- 配線を増やしたくない、シンプルな構成で使いたい人



日常のテレビ視聴をワンランク引き上げたいけれど、難しい設定や高価なシステムは避けたい——そんな人にとって、HT-B600はちょうど良い選択肢だと思います。
発売からまだ1年も経っていない最新モデルながら、オンライン限定で大きく値引きされることも多いだけに、うまくセール時期を狙ってみるのがおすすめ。
気になったひとはぜひお気に入りに入れておくと良いと思います。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。






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