どうも、カナちひ(@kana_chihi)です。
僕もそうなんですがMacって常に内蔵ストレージとの戦いみたいなところがあって、安くて早い外付けSSDを常に求めている人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなわがままなニーズに応えてくれる『Satechi USB4 NVMe SSD Pro エンクロージャー』を紹介します。
ん?エンクロージャー?
そう、この商品はSSDケースでこれだけでは使えないのですが、組み合わせるSSD次第ではMacの内蔵ストレージに匹敵する速度も出せるモンスター級のエンクロージャーになっています。
しかもSSD以外はすべて付属していて組み立ても超簡単という良くできたプロダクト。
この記事では商品の特徴と使い方、性能などを詳しくレビューしていきます。
Satechi USB4 NVMe SSD Pro エンクロージャーの特徴
このエンクロージャの特徴はなんと言ってもUSB4規格に対応した超高速な転送性能。
紛れもないUSB4コントローラーが搭載されたエンクロージャはまだまだ希少で価格は1.5万円とそれなりに高価なお品ですが、インストールするSSDによっては読み書き最大3840MB/sというとんでもない性能を発揮します。
この異次元の速度を享受するための条件は2つ。
PC側のUSB-CポートがUSB4/Thunderbolt3or4に対応している
逆に上記を満たせないのであれば、もっと安価なUSB3.2 Gen2のエンクロージャーを選ぶ方が無駄がなくておすすめ。
この辺りはSatechi製品同士で比較できるので以下を確認ください。
製品のスペック
USB4 NVMe SSD Pro Enclosure | USB-C NVMe and SATA SSD Enclosure | |
---|---|---|
商品画像 | ||
対応SSD規格 | NVMe | NVMe / SATA |
対応SSDサイズ | 2242 / 2260 / 2280 | 2242 / 2260 / 2280 |
対応SSD容量 | 16TB | 4TB |
USB規格 | USB4 / Thunderbolt4 | USB3.2 Gen2 |
最大転送速度 | 40Gbps | 10Gbps |
ケース素材 | アルミニウム (ポリカーボネートカバー付属) | アルミニウム |
サイズ | 11.2 x 6.9 x 2.3 cm | 10.6 x 3.5 x 1.5 cm |
重量 | 約184 g | 約75 g |
付属ケーブル | USB4ケーブル(15cm) | USB3.2 Gen2ケーブル(30cm) |
実勢価格 | ¥15,959 | ¥6,755 |
Check | Check |
やはりUSB4による転送速度は圧倒的で、大量のデータを爆速でやりとりしたいならProエンクロージャー以外の選択肢はないかも。
何気に16TBまでのSSDに対応というのも凄い!(そもそも売っていないけど…)
逆に機動力や手軽さを重視するなら価格も安くコンパクトなUSB3.2 Gen2の方が有利な印象です。
いずれも放熱性に優れたアルミ製ケースを採用。表面の凸凹がヒートシンクの役割をしてSSDのオーバーヒートを防ぎます。
そしてこの実用性とデザインを共存させるのがさすがSatechi。スタイリッシュでMacとの親和性も高いデザインに仕上がってます。
SSDのインストールも超簡単
もしかすると自分で組み立てるという行為に不安に感じる人もいるかも知れませんが、本当に作業は超簡単。
対応するサイズのM.2 SSDさえ購入すれば、付属しているケーブルやらサーマルパッドやらを使ってすぐにインストールできます。
バネ式のロックをスライトさせると表側(ロゴが印字された側)のケースが外れます。
インストールするSSDのサイズ(2280/2260/2242/2230)に合わせてピンの位置を調節します。
ピンの向きは羽がある方を外側にーー
SSDの表側を上にしてM.2スロットに斜めにしっかり装着します。
そのままSSDを下に倒し、シリコンピンを回転させて留めます。
サーマルパッドの青いシートを剥離し、ケースの中心に貼り付けます。
ケースに貼り付け後、透明なシートも剥離しておきましょう。(こちら側がSSDとの接着面になります)
外した時と逆の手順でケースを装着します。奥側に差し込んでからカチッと音がするまで閉じればOKです。
ポリカーボネートのカバーは上から押し込めば簡単にはまります。
あとはMacに繋いでフォーマットすればOK。
ちなみにドライバーの追加や外部電源が不要なプラグアンドプレイで、USBポートに挿すだけですぐに使える仕様になっているのも嬉しいポイント。
続いて実際の使用感を紹介します。
Satechi USB4 NVMe SSD Pro エンクロージャーの使用感
転送速度は圧倒的に速い!
今回手持ちの「Fikwot FN501 Pro」というPCIe Gen3 x4のSSDを使ったので、こちらのスペックである読み取り2,800MB/s|書き込み2,000MB/sが上限値になってしまったのですが、それでも市販のポータブルSSDの2倍以上の転送速度で相当早い!
実際に合計約100GBほどのデータを書き込んでみましたが、SLCキャッシュを使い切る前の速度は1,700MB/sとほぼSSDの性能を出し切っていることがわかります。
これだけの速度があれば撮り溜めた写真や動画のバックアップでもストレスを感じないし、内蔵ストレージ代わりにSSDから直接編集作業もできそうです。
放熱性も問題なし
発熱しやすいと言われるM.2 SSDだけに放熱性はとても大事なポイントです。
先ほどの転送が完了した時点で温度を測ってみましたが、だいたい人肌程度。
もっと追い込めば温度も上がるかも知れませんが、100GB程度の転送であれば充分放熱できている印象で普段使いではまったく問題なさそうです。
所有欲が満たされる高級感のあるデザイン
Satechiらしいスタイリッシュで高級感のあるデザインも大きな魅力です。
ポリカーボネートのカバーは一見排熱に悪影響を与えそうですが、メーカー公式サイトにも「付けるべし」とはっきりと書いてあるし、本体保護の意味でも装着したまま運用する方が良さそう。
側にはケースを開くためのスライド式ロックとUSB-Cポートを配置。USBポートの横の小さな穴は接続時に青く点灯するインジケーターです。
付属のUSB4ケーブルも余計な印字がなくスッキリとして好印象ですが、のちのち他のケーブルと見分けがつかなくなりそうで心配。
普段から使うアイテムだけに見た目にもこだわりたいという人も満足できる仕上がりだと思います。
Satechi USB4 NVMe SSD Pro エンクロージャーの残念なところ
USB4対応のSSDエンクロージャーとしての性能やカッコいい見た目など良い点ばかりが際立つSatechi USB4 NVMe SSD Pro エンクロージャーですが、逆に僕が少し残念に感じた点も紹介しておきます。
大きくて携帯性はいまいち
おそらくM.2 SSDの放熱のための表面積を稼ぐ意味であえてのこのサイズとは思うのですが、アルミとはいえ金属製でこの大きさだと重さもそれなり。クリアカバー除きでも約172gとiPhone並みです。
またサイズ的にもポータブルSSDとは比ぶべくもない大きさで携帯性はいまいちかも。
むしろ内蔵ストレージに近い性能を活かして、常設の拡張ストレージデバイスとして使ってこそ真価を発揮しそうなエンクロージャーです。
価格は少々お高め
まだ希少なUSB4コントローラーを搭載したSatechi USB4 NVMe SSD Pro エンクロージャー はSSDも含めると2.5〜3万円とそれなりに高額。
一般の人よりは写真や動画など重めのデータを取り扱う機会の多いブロガーの僕でも1,000MB/sの速度があれば不満を感じないので、そこまでの投資が必要な人は限られるかも。
逆に待ち時間を1秒でも減らしたい人やUSB3.2 Gen2の転送速度にストレスを感じている人は価格以上の価値を感じられる商品だと思います。
まとめ
この記事では超高速転送に対応するSSDケース『Satechi USB4 NVMe SSD Pro エンクロージャー 』についてレビューしました。
動画や写真編集などで普段から大量のデータを取り扱う人や、Macのストレージ不足に悩む人にはきっと刺さる商品なので、気になった人は是非チェックしてみてください。
それでは!
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