『Satechi Qi2 2-in-1ワイヤレス充電スタンド』レビュー｜最大15Wの折り畳み式iPhone&AirPods充電スタンド

こんにちは、カナちひ（@kana_chihi）です。

今回は高品質でお洒落なApple関連アクセサリーでお馴染みの「Satechiサテチ」の新商品『Qi2チーツー 2-in-1 ワイヤレス充電スタンド』をレビューしていきます。

まあ、モノ自体はよくあるiPhoneとAirPodsの2in1充電スタンドなんですが、この商品は最新のワイヤレス充電規格「Qi2」を採用することでApple純正のMagSafeマグセーフ同様、最大15WでiPhoneを高速充電できる上、使わない時はコンパクトに折り畳んで収納もできるという優れモノ。

Qi2とは：認証機関WPC（Wireless Power Consortium）によって2023年に発表されたQiの最新規格。最大15Wの高出力ワイヤレス充電とマグネットによる固定が可能になりました。

もちろんSatechi製ということで、デザインやクオリティも折り紙付きではあるのですが、改めて実際の使用感や競合商品と比べてどうなのかなど色々と検証してみたいと思います。

Satechi Qi2 2-in-1ワイヤレス充電スタンドの特徴

さっそく「Satechi Qi2 2-in-1 ワイヤレス充電スタンド」の特徴をまとめると以下の通り。

Satechiでは以前からQiを採用した同型の2in1ワイヤレス充電スタンドを展開していましたが、本作では充電速度の向上に加え折りたたみ機構が追加されたことで、よりコンパクトに運用が可能になりました。

「充電スタンドなんて持ち歩くことある？」と思うかも知れませんが、例えば宿泊先に持っていくことで枕元でもiPhoneの「スタンバイ^※」が使えたり、充電器やケーブルを少しでもまとめたいという時には便利かも知れません。
※横向き充電時に時計やカレンダーなどを表示できる機能

スペックと旧モデルからの進化点

商品名	Qi2 2-in-1 ワイヤレス充電スタンド	2-in-1 ワイヤレス充電スタンド
商品イメージ
対応デバイスと出力	iPhone：最大15W Apple Watch：5W	iPhone：最大7.5W Apple Watch：最大5W
入力端子	USB-C	USB-C
必要最小電力	30W	20W
Qi2対応
折り畳み機構
サイズ	展開時：9 × 9 × 16 cm 収納時：15 × 9 × 2.5 cm	5.9 × 5.9 × 14.8 cm
重量	約274g	約291g
実績価格	￥13,460	￥7,999
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旧モデルとの機能的な違いは上記の通りですが、マグネット部分とAirPodsを置く台座の色が白から黒に変わって、より高級感が増した印象です。

もう一点大きな改善点として、以前のモデルはその重さから非対応だった iPhone「Pro Max」にも対応できるようになりました。

外観と付属品

本体カラーはMacBookのスペースグレイとの親和性を追求したブラック×グレーの組み合わせ。

一見して質の高いアルミとレザー、シリコン素材を上手く融合させた高級感のあるデザインに仕上がっています。

折りたたむ際はアームが前方に90°お辞儀する形でまとまります。使わない時にはこの状態で隙間収納ができるのは便利ですよね。

iPhoneを固定する吸着部の表面素材には、柔らかく滑りにくいシリコンを採用。

後述しますが、マグネットの吸着力が強く多少振っても外れることはありません。

台座の部分はAirPods用の充電パッドになっているのですが、真ん中あたりが少し凹んでいて、AirPodsのケースがぴったりと収まる仕様になっています。

台座に張られたヴィーガンレザーも高級感があってカッコいい。

背面には製品の仕様が印字されています。アーム部分と同じアルミ製ですが、滑らないようゴム脚が装着されています。

台座の側面にはブランドロゴを刻印。

USB-C端子は台座の後方側面にあります。

ここに同梱されているUSB-Cケーブルを挿して、スタンバイ完了。

台座正面には控えめながら、充電中を示すLEDが搭載されています。

重さは実測で270g。ずっしりとは言いませんが、安定性を確保するためにそれなりの重さには作ってありますね。

同梱品については以下の通りです。

一点注意したいのが、充電器が付属していない点。別途準備する場合は30W以上の出力のあるUSB充電器を選びましょう。

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Satechi Qi2 2-in-1ワイヤレス充電スタンドレビュー

というわけで、さっそくiPhone 13 ProとAirPods Proの充電器をこちらに入れ替えてしばらく使ってみたので感想と気付きを紹介します。

Qi2はやっぱり早い

まずは肝心要の充電速度なんですが、僕が普段使っているQi規格の「Anker 623」と比べて明らかに充電が早く、みるみるバッテリー残量が増えていきます。

実際にiPhoneのバッテリー残量をほぼゼロにして時間を測ってみましたが、フル充電までだいたい3時間弱くらい。制限の少ない0%→50%なら1時間もかかりませんね。

計測可能な入力側の電力を見ると、およそ22W。

1割程度のロスを考慮しても公称の20W（iPhone 15W / AirPods 5W）は確実に出ているはずです。

念のため表面温度も測ってみましたが、一番熱いところでも40度は超えないくらい。

どうやら磁気によって充電コイルが常に最適な位置に固定されることでロスが減り、結果的に発生する熱も抑えられるようですね。

ついでにマグネットの強度も物理的に測ってみましたがかなりパワフル。10秒くらいの動画なのでぜひご覧ください。

アームの角度は無段階に調節可能

折りたためるので当然なのですが、アームの角度は0°〜90°まで自由に調整が可能です。

とはいえもちろん、倒れずにどこまで傾けられるかは充電するiPhoneの重さ次第。以下のように45°くらいまでなら縦置きでも横置きでも転ばずに支えてくれました。

この状態での高さは約14cm。外部モニターとの干渉が心配であれは、それくらいの高さを目安にしておきましょう。

折り畳んで隙間収納もできる

使わない時には折りたたんで、ちょっとした隙間に収納できるのも嬉しいポイント。

デスクにモノが多い人や、小さめのデスクを使っている人は、パッとたたんで簡単に片付けられる折りたたみタイプを選んでおくと便利ですよ。

美しいデザインと高いビルドクオリティ

すべてのSatechi製品に共通するところですが、美しいデザインと高いビルドクオリティは、この充電スタンドにも受け継がれています。

何というか置いておくだけで、デスクが洗練されていくようなそんな佇まいなんですよね。

もちろん見栄えだけじゃなく、使用している素材の品質や可動部分の作りがしっかりしているから長く使えるのも同社製品の魅力。

台座なんて別にシリコン製でも良いのに、わざわざ質感の高いヴィーガンレザーを採用するくらいこだわってますからね。

妥協のないモノ作りはAppleに通ずるところがあって、多くのMacユーザーに選ばれる理由もよく分かります。

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Satechi Qi2 2-in-1ワイヤレス充電スタンドの気になったところ

根本的にシンプルなワイヤレス充電スタンドなので、特にこれといったデメリットはないのですが、他の商品と比較してという意味で少しだけ気になった点を紹介しておきます。

設置面積が少し大きめ

一つめは、設置面積について。

あくまで現在使用している2in1充電器と比較して、という話になりますが「Satechi Qi2 2-in-1ワイヤレス充電スタンド」はアームを前方に倒せる分、安定感を重視してやや大きめの台座を採用しています。

関連 『Anker 623 Magnetic Wireless Charger』レビュー

9cm四方の台座が置けないということはまず無いと思いますが、できるだけデスクスペースを圧迫したくないという人は別の選択肢を検討しましょう。

競合品より価格は高め

1万３千円という価格について、品質やデザイン性を考えると個人的には納得できる範囲ですが、一般的な充電器の価格として高額であることは確かです。

例えば「Qi2」「2in1」「折りたたみ式」で検索にヒットするUGREENの商品は約半額で購入できたりします。

商品名	Satechi Qi2 2-in-1 ワイヤレス充電スタンド	UGREEN MagFlow Qi2 ワイヤレス充電器
商品イメージ
対応デバイスと出力	iPhone：最大15W Apple Watch：5W	iPhone：最大15W Apple Watch：最大5W
入力端子	USB-C	USB-C
Qi2対応
折り畳み機構
重量	約274g	約218g
実績価格	￥13,460	￥6,999
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そういう意味では、ある意味ひとを選ぶ商品だと思いますし、価格差以上の価値を感じられるかどうかが購入の決め手になるはずです。

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まとめ

この記事では美しいデザインが印象的なQi2対応2in1充電スタンド『Satechi Qi2 2-in-1 ワイヤレス充電スタンド』をレビューしてみました。

Satechi製品はMacとの親和性の高さも魅力で、この商品もスペースグレイカラーのMacBookと合わせると最高にカッコいいと思います。

まだSatechi公式ストア以外では購入できないようですが、実はApple Watchも充電できる3-in-1タイプのQi2充電スタンド（ST-Q31FM-EA）も同時期にリリースされているので、同社製のマルチQi2充電器が欲しいという人は一緒に検討してみてください。

以上、カナちひ（@kana_chihi）でした。