デスクワークの効率を上げたいなら、ぜひ試して欲しいのがデュアルモニターの導入。
特に参考資料を確認しながらの作業や、複数のアプリを同時進行で作業するときにはかなり便利なんですが、見やすい位置にうまくモニターを配置するのは意外と大変だったりします。
そんなときに便利なのが、紹介するデュアルタイプのモニターアーム『COFO無重力モニターアームPro(上下配置版)』。

実はこのモニターアーム、一般的な横並びだけじゃなく上下にもモニターを配置できちゃう優れものなんです。
今回、Makuakeでのリリースに合わせてメーカーさんより実機をご提供いただいたので、実際に使ってみた感想や気づき、気になった点など正直にレビューしていきます。
COFO無重力モニターアームPro(上下配置版)とは?

COFO無重力モニターアームPro(上下配置版)は、文字どおりモニターを上下に並べて設置できる、ちょっと珍しいタイプのデュアルモニターアーム。
省スペースで2枚のモニターを使いたい人や、視線移動を抑えて楽に作業したいというニーズに応えて開発された製品で、使い勝手の良さとインテリア性を兼ね備えたCOFOらしい仕上がりになっています。

COFOでは他にも横並びにレイアウトできるデュアルモニターアーム「COFO 無重力モニターアーム Pro」をリリースしていますが、今回のモデルでは上下方向の可動域を広げ、最大31.5インチのモニターを縦に2台並べて設置できるよう改良。
これまで以上に幅広いニーズに応えられる仕様に進化しています。
仕様とスペック
COFO無重力モニターアームPro(上下配置版) | |
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カラー | マットブラック / マットホワイト |
対応モニターサイズ | 17〜40インチ ※上下配置の場合は例外あり |
耐荷重 | 2.5〜14kg |
可動域 | 前後傾き:+80° 〜 −80° 回転:+180° 〜 −180° 左右:+90° 〜 −90° 上アームの上下可動域:255mm |
VESA規格 | 75×75mm / 100×100mm |
本体寸法 | 1157.5×115×764mm |
本体質量 | 6.72kg |
標準価格 | ¥32,999 |
Check |
耐荷重も高めで40インチの大型モニターもマウントできますが、サイズによっては縦方向の配置に制限がでる場合もあるので、その辺りは事前にチェックしておきたいところ。
上下配置が可能なモニターサイズ
24インチ | 27インチ | 31.5インチ | 40インチ | 40インチ(湾曲) | |
24インチ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
27インチ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
31.5インチ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
40インチ | ◯ | ◯ | NG | NG | NG |
40インチ(湾曲) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |

専用のVESAアタッチメントで、モニターの脱着が簡単にできるのもいいですよね!


上下配置のメリット
2つのモニターを上下に配置できるメリット主に以下の4点。
- 視線移動が最小限で済む:左右配置よりも目線の移動幅が小さく効率的
- 四隅まで視認しやすい:横に広がらないため画面端の情報まで捉えやすい
- デスクスペースを圧迫しない:デスクの左右にスペースを残せるためスピーカーなどを配置しやすい
- 設置面積も小さめ:1本軸で支える構造なので設置面積を縮小できる
デュアルモニターは広い画面でマルチタスクにも有利な反面、どうしても視線や首の動きが増えて疲れやすくなるのが難点なんですが、縦配置だとその負担がかなり軽減されます。
たとえば、こんな風に27インチと31.5インチのモニターを横に並べると、設置幅は軽く1.3mを超えるのに対し、上下なら70cm程度に収まるので、全体を捉えるのも容易。




タイムラインが横に広がる動画編集や、左右でデザインを見比べたい場面など横配置が合う場合もありますが、用途によってどちらにも対応できるのがこのアームの大きな強みです。



タテヨコ両方の配置に対応していることで、レイアウトの自由度がぐっと広がります。
組み立て手順と調整方法


設置や組み立てはとても簡単
画像のとおり各パーツが分離した状態で送られてくるCOFO無重力モニターアームPro(上下配置版)は事前に組み立て作業が発生します。
とはいえ、一般的なモニターアームと違い、デスクの下に潜ったり、重いモニターを支えながら取り付ける必要がないので、女性でも30分もあればひとりで組み立てられるほど簡単。
ここでは構造にも触れながら、組み立て手順を簡単に解説していきます。
モニターアームの組み立て手順
クランプベースをデスク天板にセットし、上から付属のレンチで締め付ける。


ベースにポールを差し込み、ネジで留める(2カ所)。


固定リング→下アームの順で、ポールに差し込む。


固定リングをネジで留める(2カ所)。


アーム側のネジを留める。ただしこちらは回転時のトルクに影響するため、締めすぎないこと。


下アームに上アームを差し込み、ネジで留める。




同様の手順で上側のアームも取り付けたら、アームの取り付けは完了です。


付属のネジとワッシャーを使い、モニターにVESAプレートを取り付けます。


アームとは以下のスリットで接続するため、向きには注意。


アームの先端に、VESAプレートを上から差し込み、モニターを取り付けます。


奥まで差し込んだら、ロックを右に動かして固定。


重さでモニターがお辞儀をするようであれば、以下のネジでトルクを調整します。


少しアーム持ち上げてみて、その場で固定できないようであれば、上アームのノブをまわして調整しましょう。


同じ手順で、もう一枚のモニターを取り付けたら設置は完了です。
2枚のモニターを設置したら一度縦に配置してみて、うまくいかないようならアームの高さを調整します。


モニターをつけたままでも調節可能ですが、重いようなら一旦モニターを外してから調整しましょう。


高さ調整が完了したら、それぞれのモニターに配線していきます。
配線はアーム内部および付属の配線リングでまとめていきます。


くの字型に折れる機構上、配線に長さが必要なので少し長いケーブルを準備しておくと安心です。





特に上から設置できるクランプベースと、ワンタッチでモニターを脱着できるクイックアタッチメントはかなり便利ですね!
レイアウト変更やモニター交換作業を、ぐっと楽にしてくれる素晴らしい工夫だと思います。
COFO無重力モニターアームPro(上下配置版)レビュー


ここからは僕が実際に使ってみた感想から、COFO無重力モニターアームPro(上下配置版)の特徴的な部分を紹介していきます。
さまざまなレイアウトに対応
せっかくデュアルタイプのモニターアームを導入するなら、できるだけモニターのサイズや動きに制限がないものを選びたいところ。
その点、40インチモニターを横並びで配置できるほど可動域の広いCOFO無重力モニターアームProなら、思いのまま自由にレイアウトが可能です。
各パーツのサイズと可動域




上下配置なら、ほぼ目線の移動だけで全体を把握できるし──


横に並べれば140cm幅のデスクいっぱいに広がる、ウルトラワイドモニターさながらのマルチタスク作業が可能。


僕のようなレビュアーであれば、情報収集しながら文章執筆もできるタテ×ヨコも使いやすいと思います。


さらに別売の「ノートPCホルダーマウント」を使えば、MacBookやタブレットをマウントして使うこともできるので、低コストでデュアルモニターを構築することだってできちゃいます。


その他にも「タテ×タテ」などさまざまな形にレイアウトできるなど、あとからいくらでも応用できるのは助かりますよね。
“無重力”のようにピタリと止まる
実は以前にも上下配置のモニターアームを使ったことがあるんですが、可動域が広いぶん調整がシビアで当時はあまり良い印象を持っていませんでした。
でもCOFO無重力モニターアームPro(上下配置版)は、それぞれのアームの動きが驚くほどスムーズで、欲しい場所にピタリと止まってくれます。
今回、少し大きめの31.5インチのモニターを使った関係で、別途トルク(保持力)を調整する必要があったんですが、アームのダイヤルを手でくるくる回すだけで簡単に調節できました。


モニターを持ち上げる際にもほとんど力がいらず、文字通りの「無重力感」を感じさせてくれるのはさすがです。
存在感を抑えたミニマルな外観
マットホワイトのモデルは、上品な色合いもあって、まるでインテリア雑貨のような美しい佇まい。
上下配置に対応したことで機構はより複雑になっているはずなんですが、実にすっきりとしたデザインで同色のデスクにとてもよく合います。




正直、個人的には真ん中に支柱が入るモニターアームは好きじゃないんですが、これくらい存在感が抑えてあるなら話は別。
表面もサラサラとして落ち着いた質感で、デスクの雰囲気に合わせてマットブラックとマットホワイトの2色から選べるのも嬉しいですよね。


設置面積はわずか10cm四方
モニタースタンドよりフットプリント(設置面積)が小さい点もモニターアームを導入するメリットのひとつですが、それにしてもCOFO無重力モニターアームPro(上下配置版)のクランプベースは極小。
シングルアームのMXVよりさらに小さいのに、モニター2枚を並べてもまったく不安定さを感じないのは、本当に不思議です。


当然、デスクにかかる負担も大きくなるので天板の強度も重要になりますが、デスクを広く使うという点においてはこれ以上ないメリットだと思います。
クランプ部分が下に張り出さず、ケーブルトレーに干渉しないのもかなり好印象。


COFO無重力モニターアームPro(上下配置版)の気になった点


忖度抜きに、とても完成度の高いCOFO無重力モニターアームPro(上下配置版)ですが、環境によっては少し制限が発生する場合もあります。
ここからは導入前に知っておきたい、気になった点を紹介します。
壁との間に一定のスペースが必要
アームが大きく動く関係で、デスクと壁の間にある程度のスペースが必要になります。
実際、メーカーも8cm程度のクリアランスを推奨していて、「ぴったり壁に付けたい」という人は少し注意が必要。


モニターをあまり動かさない前提なら、もう少し詰めて配置できないこともありません──
ただ、せっかくの可動域が無駄になってしまうので、よくよく設置環境を確認した上で導入したいところです。
天板の強度によっては”たわみ”が心配
先ほどのフットプリントの話ですが、COFO無重力モニターアームProの構造上、10cm四方のクランプベースにかかる重量は最大で約20kg(耐荷重14kg+本体6.7kg)にもなります。
こうなってくるとアーム自体より、むしろ天板の強度が少し心配。


さすがに天板が割れてしまうことはないと思いますが、中空構造の天板や、薄めの木材だったりすると中心部分がたわんでしまう可能性も捨てきれません。
短期間ならともかく、長く使うならクランプと天板の間に補強プレートを挟むくらいはしておいた方が安心だと思います。


モニターアームとしてはやや高価
COFO無重力モニターアームPro(上下配置版)の標準価格は、普及ラインよりやや高額。
実際に手にしてみればそれに見合う価値は十分に感じられるし、ErgounionやBauhutteなどと同じくらいの価格帯ではあるのですが、モニター本体も買える金額だけに正直悩みどころだと思います。
COFO無重力モニターアームPro(上下配置版) | Ergounion LX デュアルスタッキングアーム | Bauhutte ロング モニターアーム GS 上下デュアル | |
---|---|---|---|
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2画面対応モニターサイズ | 最大31.5+40インチ | 最大24インチ | 最大34インチ |
耐荷重 | 14kg | 18.1kg | 25kg |
上下配置 | ◯ | ◯ | ◯ |
参考価格 | ¥32,999 | ¥29,600 | ¥25,624 |
Check | Check | Check |
とはいえ、モニターアームは「一度導入すると手放せなくなる」代表格のようなアイテムなので、長期的視点で見れば”価格より品質で選ぶ方が得“ともいえます。



実際に所有しているエルゴトロンと比べても、操作性やトルク調整、仕上げの美しさはむしろ上回っていると感じます。
今なら、Makuakeでの早期購入特典として、定価よりも安く手に入れることができるので、「モニター環境を本気で整えたい」「作業効率と快適さを両立させたい」という人は、ぜひ検討してみてください。
まとめ|作り手の情熱が伝わるモニターアーム


実際に「COFO無重力モニターアームPro(上下配置版)」を使ってみて感じたのは、単なる上下配置のモニターアームではないということ。
快適な作業空間を整えるための工夫が随所に施されていて、とにかく”作り手の本気度が真っ直ぐに伝わるプロダクト“なんです。
だからこそ高品質で使い勝手にも妥協なし。特にこんな人にはど真ん中に刺さると思います。
- デュアルモニター環境を省スペースで整えたい人
横幅が足りないデスクでも上下配置なら導入しやすく、机まわりをスッキリ保てます。 - 長時間作業でも疲れにくいレイアウトを探している人
視線移動が少ない上下配置は、集中力を維持しやすく、首や肩への負担も軽減。 - 使いやすさとデザイン性、どちらも妥協したくない人
シンプルながら高級感のあるデザインで、インテリアにこだわる人にも◎。 - アームの微調整にストレスを感じたことがある人
工具不要でトルク調整ができるので、好みの位置にサッと合わせやすい。



「毎日向き合う作業環境だからこそ、こういうプロダクトにはちゃんとこだわっておきたい」。そう思わせてくれるモニターアームでした。
デスク環境をアップデートしたい方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。
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