まず初めに言っておくと、僕は正直、ミニマルで生活に溶け込むようなデザインのアイテムが好きです。
デスクの上も、身につけるものも、できるだけ主張を抑えたものを選びたい。
でも今、目の前に並んだ「AULUMU(オルム)」の製品を眺めながら、僕の心は揺らいでいます。

そこにあるのは、子供の頃、夢中になって見ていたロボットアニメのような強力な個性と唯一無二感。ミニマル派の僕からすれば、本来なら距離を置くジャンルのはずなんですが、気づけば目が離せなくなっている自分がいます。いや、むしろ好きな世界観かも。
この記事では、AULUMUの哲学を細部まで感じられる5製品(iPhone 16 Proケース・AirPods Proケース・Apple Watchバンド・G09 Ghostスマホリング・M10モバイルバッテリー)を、正直な気になる点も含めて紹介していきます。
AULUMU(オルム)というブランドについて

AULUMU(オルム)は、2022年に中国・深センで設立された新進のApple製品向けアクセサリーブランド。
iPhoneケースを中心に、AirPodsケースやApple Watchバンド、モバイルバッテリー、スマホリングまで、Appleデバイスまわりにアクセサリーをまるごと揃えられるラインナップを展開しています。

実は僕自身も以前から知っているブランドだったんですが、当時は正直「何かのアニメのコラボグッズ?」くらいの認識でした。実際、写真で見るメカニカルで無骨な外観は、悪く言えばおもちゃっぽい印象を受けたので。
でも実際に手に取ってみると、どれも想像していたより重厚感があって、金属パーツの質感もかなり高い。ネジ一本、継ぎ目一つまで手抜きのない作り込みがはっきり伝わってきます。

もうひとつ、AULUMUの製品を語るうえで欠かせないのがMagSafeを軸にした連携設計。ケース・バッテリー・スマホリングがそれぞれ磁力で繋がる仕組みになっていて、単体でも使えつつ、組み合わせて使うことも前提に設計されています。

そしてAULUMUというブランドが刺さる相手は、たぶん子供の頃にロボットやメカに夢中になった記憶がある、『大人男子』。あの頃憧れたデザインを、そのまま今の生活に持ち込みたいという欲求を、AULUMUは真っ直ぐ叶えてくれます。
ここからは、そんなAULUMUのプロダクトを実際に使ってみた感想を、直近リリースされたものから順にお伝えしていきます。
AULUMU G09 Ghost|新体験の360度回転スマホリング

まず紹介したいのは、2026年5月に発売されたばかりのG09 Ghost。AULUMUのラインナップの中でも一番新しく、まさに今の「大人男子」の物欲を試す1台と言えます。
このG09 Ghost、実はデザインの元ネタはSFアニメの金字塔『攻殻機動隊』。
半透明のボディの奥に、磁気リングや内部構造がそのまま透けて見えるコンセプトは、子供の頃、ああいう近未来的な機械の中身に胸を躍らせた記憶がある人なら、きっと刺さるデザインです。


機能面の核になっているのが、AULUMU独自の3軸360度回転構造。縦・横・斜め、あらゆる角度でピタッと止まる作りになっていて、動画を見るときも、デスクに置いて作業しながらビデオ通話するときも、ちょうどいい角度に自在に調整が可能。

開いた反対側にもマグネットになっていて、そのまま金属面にくっつけて、iPhoneごと固定することもできちゃいます。

指を通すリングはシリコン性でかなりソフトな手触り。ただちょっと剛性が心配なので、僕は外側のリングも含めて、指2本で使っています。


この状態でも指に触れる部分はポリカーボネートで覆われているので、見た目のメカニカルさに反して悪くない指通りでした。
カナちひ角度調整のダンパー感はしっかりめで、とくに開くときの初動には少し力が必要です。その分、スタンドとしての剛性は高いので、ここはトレードオフといったところ。
| G09 Ghost 3軸・360度回転式スマホリング・スタンド | |
|---|---|
| カラー | ゴースト・フィルム、シャイニング・イエロー、バイブラント・オレンジ、ミッドナイト・グレー |
| 対応機種 | MagSafe対応iPhone (付属リングで非対応機種でも使用可) |
| 製品素材 | PC、シリコン |
| サイズ | 58.5×7.3mm |
| 重量 | 39g |
AULUMU A16|上質なヴィーガンレザーケース

続いてはiPhone 16 Proケース、AULUMU A16。ヴィーガンレザーと呼ばれる生分解性のテクスチャードレザーに、アルミ合金パーツを組み合わせた高級感のあるケースです。

このケース、ただ見た目がかっこいいだけじゃありません。内側には熱伝導性のシリコンガスケットが仕込まれていて、iPhoneの熱をアルミ合金製の放熱フレームへと逃がす仕組みになっています。しかも背面には温度に応じて赤から黄色に変わるインジケーターまで搭載。
放熱の様子を、ちゃんと見せてくるあたりがAULUMUらしいところですよね。


手触りはシリコンとレザーのちょうど間くらいの印象で、しっとりとしつつ、さらさらとした感触で心地よいと思います。

カナちひ側面のカメラコントロール部分が大きく開放された設計で、その分、操作はしやすいけど、落とした時のダメージは少し心配かも。
| A16 iPhone 16 Proシリーズ対応ケース | |
|---|---|
| カラー | ブラック、ホワイト |
| 対応機種 | iPhone 16 Pro / iPhone 16 Pro Max |
| 製品素材 | バイオレザー |
| 重量 | iPhone 16 Pro:35g iPhone 16 Pro Max:42g |
AULUMU A39|唯一無二なジオメトリックケース

続いてAirPods Proケース、AULUMU A39。ダイヤモンドカットを思わせる多面体の幾何学デザインで、iFデザイン賞も受賞している一品。硬質なポリカーボネートと柔軟なTPU、亜鉛合金を組み合わせた、異素材の組み合わせも特徴的なんですよね。

開閉部には亜鉛合金製のロック機構が搭載されていて、AirPods本体の不意な飛び出しを防止。バッグやポケットの中で気づいたら蓋が開いていた、という経験がある人には嬉しい仕様だと思います。
機構の隙間からAirPodsケース本体のLEDライトがそのまま透けて見えるのも芸が細かい。


サイズが大きくバッグの中ではやや嵩張りますが、ケース自体の剛性の高さと備え付けのストラップを活用し、バッグの外にぶら下げておく運用がたぶん正解。

カナちひ蓋は付属の両面テープで固定するのが前提の設計。テープを貼っておかないと開いた時に蓋が外れてしまう場合があるので、その点は注意ですね。
| A39 AirPods Pro 3専用ケース | |
|---|---|
| カラー | ブラック、グレー、半透明グレー |
| 対応機種 | AirPods Pro 3 |
| 製品素材 | 亜鉛合金、TPU、PC |
| サイズ | 6.4×7.3×3.2cm |
| 重量 | 45g |
| ストラップの長さ | 10cm |
AULUMU C03|硬派なチタンマグネットバンド

今回のアイテムで個人的に一番お気に入りなのが、このAULUMU C03。重厚なチタン合金のマグネットバックルと、通気性の良いファブリック素材のストラップを組み合わせた完成度の高いバンドです。


このバンド最大の特徴が、”マグクイックリリースシステム”と呼ばれる着脱機構。あらかじめベルト部分の長さを自分の手首に合わせておけば、あとはチタン製のバックルを近付けるだけでカチッとマグネットで装着完了。
この手軽さは、文章で説明するより動画で見てもらった方が伝わりそうですね。
ベルト部分の肌触りも想像以上に快適で、汗をかいてもベタつく感じがなく、ほどよい柔軟性もあって、一日中着けていても気になりません。金属バックル部分の色味も、Apple Watch Ultraのチタニウムカラーとほぼ揃っているので、後付けバンドにありがちな「浮いた感じ」がないのも嬉しいポイント。

もちろん、普通のApple Watchにも使えますが、これはぜひApple Watch Ultraで使って欲しい逸品です。
カナちひ余談ですが、他のアイテムにはあまり興味を示さなかった妻が、このC03だけは「かわいい」「欲しい」と絶賛していました。無骨なイメージが強いAULUMUの中で、意外と間口の広いアイテムなのかも。
| C03 チタンマグバックルウォッチバンド | |
|---|---|
| カラー | ブラックベルト×シルバーバックル、ブラックベルト×ブラックバックル、グレーベルト×シルバーバックル |
| 対応機種 | Apple Watch Ultra 1/2/3(49mm)、Apple Watch Series 11、10(46mm)、Apple Watch Series 9/8/7(45mm)、Series 6/5/4 (44mm)、SE(44mm)、Series 3(42mm) |
| 手首サイズ | 145mm~225mm |
| 製品素材 | チタン合金、ナイロンベルト |
| ストラップの長さ | ロングストラップ:205mm ショートストラップ:160mm |
| 重量 | ロングストラップ:32g ショートストラップ:31g |
AULUMU M10|欲張りな 3in1 モバイルバッテリー

そして最後に紹介するのは、AULUMU M10 10000mAh 3in1 両面マグネット式モバイルバッテリー。
両面にマグネットを搭載し、MagSafe対応のワイヤレス充電とApple Watchの充電、さらに最大35WのUSB-C PD急速充電までを1台に詰め込んだ、まさに”欲張りセット”のようなアイテムです。

正直、モバイルバッテリーというジャンルは機能と薄さで選ぶものだと思っていました。でもM10を手にして「そこだけにこだわって選ぶアイテムではないのかも」と少し考えが変わりました。


詳しい使用感やここが気になったという点は、単体レビュー記事でたっぷり語っているので、気になった方はそちらもぜひチェックしてみてください。
カナちひ両面マグネット仕様で、M10の上からもう一つMagSafe対応アイテムを重ねられるのも特徴的なんですよね。
| M10 3in1 両面Magsafe対応モバイルバッテリー | |
|---|---|
| カラー | シルバーグレー |
| バッテリー容量 | 10000mAh (定格容量:5300mAh) |
| 製品素材 | 亜鉛合金、TPU、PC |
| サイズ | 270x75mm、ケーブル長160mm |
| 重量 | 252g |
| 出力 | Apple Watch:最大2.5W MagSafe:最大15W USB-Cケーブル:最大35W 複数ポート合計:最大15W |

AULUMUについて気になった点

ここまで5製品を紹介してきましたが、AULUMUというブランド全体を通して感じた、正直な気になる点も書いておきます。
サイズと重量感
今回、複数のアイテムを試してきた中で共通して感じたのが、サイズや重量は二の次に考えている節があること。
M10はモバイルバッテリーとしては厚みも重さもあるし、A39も他社製品と比べるとコンパクトさより存在感を優先した設計に感じます。これは無骨なデザインを成立させるための必然でもあるはずですが、携帯性を最優先したい人には向いていません。
実際ちょっと嵩張るアイテムも多い


ただ、これはAULUMUが妥協した結果ではなく、意識的な設計判断なんだと思います。最小・最軽量を求める層を切り離してでも、この世界観を求める人にだけ刺さればいい。多分、そういう振り切った思想。
しかも機能性には一切妥協なし。実際、M10の出力性能も、G09の可動域も、スペック面ではきちんと突き詰められています。この「サイズより世界観と機能全部盛り」というスタンスこそが、AULUMUというブランドの筋の通し方だと感じています。
TPOを選ぶデザイン
もうひとつ触れておきたいのが、TPOの制限です。
今回紹介した5製品はどれも「大人男子の物欲」を真正面から刺激してくる主張の強いデザインなので、僕のようなカジュアルな取材現場や趣味の集まりが中心の人には個性として力を発揮してくれます。
一方で、スーツを着て取引先に伺うような、フォーマルな空気感の場に持っていくのは正直ちょっと厳しい場合も。

これも狙ってやっていることだと思います。無難に誰にでも合わせるデザインを、AULUMUはそもそも目指していないはずなので。
ただ、やはりTPOを選ばず何にでも使いたい人にとっては、選びにくいアイテムであるのは間違いありません。
やや高めな価格設定
最後は価格について。AULUMUの製品は、同カテゴリの他社製品と比べるとやや高めの価格設定になっているものが多いです。
例えばM10は15,999円ですが、似たスペック構成のAnker MagGo Power Bankは9,990円、Belkin BoostCharge Proでも13,990円と、5,000円以上の差があります。C03も9,299円と、Apple Watchバンドとしては決して安くはない価格帯。
まとめて購入するならセール時期を狙いたい

ただ、AULUMUに限っては、この価格差は単純な性能との天秤ではなく、素材や質感、そしてブランドとしての世界観に対する対価だと捉えるべきモノだと僕は感じています。
カナちひ結論から言うと、その一見マイナスに見える部分も含めて”AULUMUの個性”になっているのが、このブランドの強いところだと思います。
まとめ|大人男子の物欲を満たしてくれるブランド

子供の頃に憧れたロボットアニメの世界観。
大人になった今、それをそのまま日用品に持ち込めば、ともすればおもちゃっぽくなってしまいがち。でもAULUMUは、素材とディテールへの徹底したこだわりで、機能美として成立する絶妙なバランスが宿っています。
そして、実際に5つの製品を並べてみて改めて実感したのが、AULUMUは単体で使うより、揃えたときの方が強い、ということ。それぞれ個性的なデザインだからこそ、机の上やバッグの中に複数並んだ瞬間、統一された1つの世界観として美しくまとまるんです。

サイズや重量にゆとりがあること、TPOを選ぶこと、価格がやや高めなこと。
どれも一般的にはマイナスに捉えられる部分ですが、それすらもAULUMUがAULUMUであるための、意識的な選択なんだと思います。万人受けを狙わず、この世界観に惹かれる人にだけ、まっすぐ刺さればいい。そういう覚悟のようなものすら感じるブランドでした。
カナちひきっとそういうところが、本来ミニマルなデザインを好む僕が惹かれた部分なんだと思います。
もし今回紹介した中で気になるアイテムがあれば、まずは1つから試してみてください。そこから広がっていく世界観、きっと病みつきになるはずですよ。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。


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