こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。
夏といえば海や川での水遊びやBBQなど、外でのアクティビティが捗る季節。
最高のロケーションで大好きな音楽と過ごす時間はいつもよりちょっと特別に感じられて、バカンス気分も一層盛り上がりますよね。
今回はそんな夏のお出かけにぴったりのポータブルスピーカー『BOSE SoundLink Flex Portable Speaker(第2世代)』をレビューします。

BOSEらしい厚みのあるサウンドと、防水・防塵に対応したタフなボディ。コンパクトで持ち運びやすく、アウトドアとの相性がとにかく抜群なんです。
見た目的には以前紹介した第1世代モデルとほぼ同じなんですが、Bluetooth 5.3対応や便利なショートカットボタンの追加など、使いやすさの面でしっかりと進化しています!
この記事では、僕が実際に屋内外で使ってみた感想や、第1世代との違いも交えながら、このポータブルスピーカーの魅力をじっくりと紹介していきます。

「今年の夏、外でも使える良いスピーカーが欲しいな」と思っている人は、ぜひチェックしてみてください。


BOSE SoundLink Flex(第2世代)|商品概要


いやあ、それにしてもBOSEサウンドってなんでこんなに心地良いんだろう。
Bluetooth接続だしこのサイズなので、ピュアオーディオに求める「音の解像感」みたいなのは正直それほど…って感じなんですが、聴いていると”いつのまにか音楽に合わせて身体を揺らしてる”ような心地いい音の表現が抜群に上手いんですよね。
そんな「BOSEらしい」サウンドはそのままに、携帯性と屋外で使うためのタフネスさを併せ持つのが、このSoundLink Flexシリーズ。


価格は1万円台と同社のスピーカーとしては比較的安価ながら、使用環境を検知して音の広がりを自動的に最適化してくれる「PositionIQ™テクノロジー」や、同機種2台をL/Rスピーカーとして使う「ステレオモード」など、こだわりの機能も充実。
屋外で大音量で使うのもよし、自宅でじっくり音楽に耳を傾けるもよしの、汎用性の高いポータブルスピーカーに仕上がっています。
第1世代とのスペック比較
というわけで、まずは前作との違いを簡単に。
SoundLink Flex(第2世代) | SoundLink Flex(第1世代) | |
---|---|---|
![]() ![]() | ![]() ![]() | |
発売日 | 2024年9月27日 | 2022年4月21日 |
カラー | ●●●●●●● | ●●●● |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 4.2 |
コーデック | SBC / aptX Adaptive | SBC |
連続再生時間 | 最大12時間 | 最大12時間 |
防塵防水性能 | IP67 | IP67 |
マイク | ◯ | ◯ |
マルチポイント | ◯ (最大2台) | ◯ (最大2台) |
向きの自動検知 | ◯ | ◯ |
ステレオペアリング | ◯ (第1世代とは接続不可) | ◯ (第2世代とは接続不可) |
操作ボタン | 電源 / ペアリング / ショートカット / 音量+ / 音量- / 再生(一時停止) | 電源 / ペアリング / マルチファンクション / 音量+ / 音量- |
インターフェイス | USB-C | USB-C |
対応アプリ | Bose アプリ | Bose Connect アプリ |
サイズ | 9 × 20.1 × 5.2 cm | 9 × 20.1 × 5.2 cm |
重量 | 約590g | 約590g |
Check | Check |
ご覧のとおり基本的にはマイナーチェンジではあるんですが、第1世代で気になっていたBluetooth規格のアップデートや、それによる高音質コーデック「aptX Adaptive」への対応など、オーディオスピーカーとしての基本性能が強化されています。
- aptX Adaptive※コーデックへの対応|音質強化
- Bluetooth規格のアップデート|遅延改善・安定性強化
- カラーバリエーションの刷新
- 再生/停止ボタンの追加|操作性の向上
- 操作アプリの変更|EQの調整に対応
※Qualcommが開発したBluetoothオーディオコーデックで、最大96kHz/24bitの高音質と、50ms~80msの低遅延を実現。SBCと比較しても圧縮効率が高く、可変ビットレートにより安定性も向上。
対応アプリが「Bose Connectアプリ」から「Boseアプリ」に変わったことで、イコライザー設定(音質の調節)が可能になった点も高ポイントです。


外観とデザイン
全体的に丸みを帯びたカプセルのようなデザインのSoundLink Flex(第2世代)は、厚みもそれほどなく、ちょっと大きめのポケットならすっぽりと収まるくらいのサイズ感。


正面のスチールグリルには無数のパンチホールが空いていて、音質への影響は最小限に抑えつつ内部のスピーカー本体をがっちり保護してくれます。


背面にも同じようなグリルがありますが、この裏にはちょうどパッシブラジエーターが配置されていて、低音が強く出てきますね。
本体の四隅には小さな突起がありますが、これが横置きにしたときの脚代わりになる仕様。


底面にも脚替わりの突起がありますが、こちらの安定感はいまいち。ちょっと小突くだけで簡単に後ろに倒れてしまいます。


操作系は天面に集約。表面をシリコンで覆われていますが、ちゃんと押し感のある物理ボタンになっています。




本体の状態は、以下3つのインジケーターで確認可能です。


インジケーター表示 | システムの状態 |
---|---|
白の点灯 | 満充電 |
オレンジの点灯 | バッテリー残量低下 |
オレンジの点滅 | 充電が必要 |
白の遅い点滅 | 充電中 |
白の 3回点滅 (繰り返し) | ソフトウェアアップデート中 |
白の速い点滅 (3秒間) | リセットの完了 |
白とオレンジの速い点滅 (交互) | エラー – Boseカスタマーサービスに連絡してく ださい |
オレンジの 3回点滅 (繰り返し) | バッテリーの故障 – Boseカスタマーサービスに お問い合わせください |
パッケージや付属品についてはこんな感じ。




- Bose SoundLink Flex Portable Speaker (第 2世代 ) 本体
- USB Type-C to Aケーブル
- 取扱説明書
それにしても、ケーブルはさすがにそろそろUSB-C to Cに統一してもいい気がしますよね。モバイルバッテリーとの相性も含め、今後に期待したいところです。


BOSE SoundLink Flex(第2世代)|レビュー


音質、操作性、堅牢さ、持ち運びやすさ……どれを取ってもよくできているSoundLink Flex(第2世代)ですが、ここでは特に気に入ったポイントを紹介します。
小さくても、ちゃんとBOSEサウンド
SoundLink Flex(第2世代)のサウンドは、いわゆる「ドンシャリ系」。高音と低音が強調されたメリハリのあるチューニングで、ロックやEDMのようなノリのいい楽曲とは抜群に合います。
特にサイズ感からは想像できないほど力強い重低音は、”ちゃんとBOSE”してて個人にはかなり好み。


とはいえ、ただの低音番長ではないのがこのスピーカーの良さ。
屋内で少し音量を下げて聴いたときにも、音のバランスが崩れず、ボーカルやピアノなど中音域も気持ちよく伸びてくれます。
自宅でゆったり音楽を楽しみたいときや、作業用BGMとして使いたいときには、Boseアプリで低音をほんの少し下げてあげるもおすすめ。音の広がりがより自然に感じられて、PCスピーカーとしても活躍してくれるはず。


MacなどaptX対応デバイスと組み合わせれば、より高音質なサウンドを楽しめるのも嬉しいですよね。



音質に妥協したくない人にこそ、おすすめしたいポータブルスピーカーです。
\ じっくり良音に浸りたいならこちらもおすすめ! /


シンプルな操作性と使いやすいアプリ
そのままでも充分に音のいいSoundLink Flex(第2世代)ですが、ちょっとしたイコライジングにも対応。
第1世代では非対応だった、「低音・中音・高音」の3つの音域調整が可能になりました。


実際試して見ましたが、どう調整しても音のバランス自体が大きく崩れることはないので、不慣れな人でも扱いやすと思います。
加えて、Boseアプリ自体がシンプルで直感的なのも◎。
本体アップデートやショートカットキーの設定、音声ガイドの言語切り替えなどもこのアプリひとつで完結するのも便利ですね。


あと、本体側の操作ボタンも以前より細分化されていて使いやすいです。
再生/一時停止のボタンが独立したことで、誰のスマホから鳴っているかわからない時でもサッと停止できるようになったのは結構ありがたいポイント(以前はマルチファンクションボタンの機能のひとつでした)。




さらに「ショートカットボタン」には、任意で以下の機能を割り当てられます。
- 2台のスピーカーのリンク
- 同期している機器の音声アシスタントを起動
- Spotify Tap(直近再生していたプレイリストを呼び出す)
※どの機能を割り当てるかはBoseアプリで設定
屋外で使いやすいタフな設計
ポータブルスピーカーって、やっぱり外で使いたいじゃないですか。その点でもSoundLink Flex(第2世代)は本当に頼れる存在。
まず素晴らしいのが、自転車のカゴにぽんと放り込んで運べる手軽さ。
もちろんカバンに入れてもいいんですが、せっかく外装がしっかりしてるんだし、これくらいラフに扱ってもいいですよね。


そして何より嬉しいのが、汚れてもすぐ水で洗える点。


IP67防水で砂や泥で汚れても水道でさっと洗い流せるなんてとても実用的じゃないですか!


しかも本体は水に浮く設計なので、うっかり川に落としてしまっても、しばらく浮いていてくれるのも安心ですよね。



アウトドアだけでなく、お風呂スピーカーとしても全然アリだと思います。


持ち運びもラクラク、どこでも連れていけるサイズ感
「持ち運びやすさ」という点でもこのスピーカーはかなり優秀。
ペットボトル感覚でリュックのサイドポケットに差し込んで持ち運べるので、荷物が多いキャンプやBBQでも、これならスピーカーのために収納を圧迫することもありません。


さらに、ズボンのお尻ポケットにもギリ入るくらいのサイズだったりするので、ちょっとした移動くらいならこのスタイルでもOK。


カラビナ装着用のストラップも標準装備されているので、バッグにぶら下げて持ち運ぶのもありですよね!
ハイキングや散歩などのライトなアクティビティならこちらの方がおすすめかも知れません。
2台つないでステレオ再生にも対応
これ、僕は実際に試せていないんですが、SoundLink Flexを2台使うことでステレオ再生や、家の中と外で音楽をシームレスに楽しめるパーティモードにも対応しています。


アウトドアでもっと広いリスニング領域をカバーしたいときや、自宅でよりリッチな音響体験をしたいときなど、シーンに応じて拡張できるのはうれしい限り。
ちなみにこの機能は、”Boseアプリに対応したBluetoothスピーカー同士“である前提で以下のような組み合わせが可能です。
つまり第1世代のSoundLink Flexとはペアリングできないので、その点には注意が必要ですが、必要に応じて後から買い足せるのは、無駄がなくて良いと思いました。


BOSE SoundLink Flex(第2世代)|気になったところ


逆に個人的に気になった点は、以下の2つ。どちらも限られたシチュエーションに限ったお話しですが、ご参考まで。
バッテリーの持ちがいまいち
ひとつめはバッテリーの持ち。SoundLink Flex(第2世代)の連続再生時間は最大12時間と、日帰りの外出やちょっとしたお出かけには充分なんですが、キャンプなど1泊以上のアウトドア利用ではやや心もとない印象。
そういう時って、夜中までBGMを流しっぱなしなんてことも多いと思うんですが、そうなると途中でのバッテリー切れが心配になりますよね。


同じようなサイズ感のポータブルスピーカーにも、AnkerのSoundcore3や、BeatsのPillみたいな24時間連続再生ができるモノもあるので、もう少しバッテリー持ちがいいと良かったなと感じました。
まあ最近は以下のようなコンパクトで大容量モバイルバッテリーも増えているので、別でひとつ用意しておくと安心ですね。


スイートスポットがやや狭い
もうひとつ惜しいと感じたのが、スイートスポットの狭さ。
このサイズゆえに”音のまわりこみ”が少なく、少し離れた場所からBGM的に音楽を流すような使い方だと、やや印象の薄い平坦な音に感じられます。


PositionIQによって設置方向で音を最適化してくれる機能はあるものの、やはりSoundLink Flex(第2世代)は”ある程度大きな音量で、正面で聴く”ためのスピーカーだと思います。
あわよくば「SoundLink Revolve」のように、リビングなどに置いて部屋中に良音を届けられたら…なんて思ってたんですが、さすがに360°スピーカーのようにはいきませんでした。


まとめ


というわけで、今回はBOSEのポータブルスピーカー「SoundLink Flex Portable Speaker(第2世代)」をじっくりレビューしてみました。
コンパクトなサイズ感ながらも、しっかりBOSEらしさを感じる重低音と、シンプルで直感的な操作性、防塵防水の安心感など、日常使いからアウトドアまで幅広く活躍してくれる一台だと思います。
- コンパクトでも音質にこだわりたい人
- アウトドアやキャンプで使えるタフなスピーカーを探している人
- BOSEの重低音サウンドが好きな人
- Bluetoothでも高音質で聴きたい人(aptX Adaptive対応)
- iPhoneやMacと組み合わせて使いたい人
2万円弱という価格も、BOSEのオーディオ機器としてはかなりお求めやすく「初めてのボーズ」という人にもおすすめ。
このサイズでこの音質を実現しているスピーカーはそう多くはないので、夏のレジャーや週末のリラックスタイムをひとつ上の音で楽しみたいなら、SoundLink Flex(第2世代)はかなりいい選択肢になると思います。
気になっている人はぜひチェックしてみてください。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。


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