気にはなっていたけど「1万円前後のタブレットなんてモッサリしてまともに使えないんでしょ?」と、これまで敬遠してきた『Amazon Fire タブレット』。
でも最近、子供達が『iPad Pro』を独占して返してくれなくなったので、彼女たちへの生贄タブレットとして『Fire HD 10』を購入しました。
「Fire HD 10」自体は十分メジャーで今更紹介するまでもないかも知れませんので、今回は僕と同じように子供に持たせる初めてのタブレットとして見た「Fire HD 10」の魅力についてまとめてみたいと思います。
正直子供たちはYouTubeとPrime Videoを使えればいいので、スペックはあまり気にせず購入したのですが、何気にサクサク動いて意外に良い買い物でした!
『Fire HD 10』が子供用としてぴったりな理由
まずは子供に使わせることを考えた場合のタブレットに求めるスペックと『Fire HD 10』について考えてみます。
- 安価であること
- 軽量で持ちやすいこと
- 画面が大きくフルHD画質
- バッテリーの持ちがいいこと
- 年齢に見合った制限機能があること
- ある程度サクサク動くこと
安価であること
予算に余裕があれば最初からiPadを持たせる選択肢もあるのですが、YouTubeや動画サービスで使うくらいの用途にあまりお金をかけたくありません。
Androidタブレットであれば『HUAWEI Media Pad』など2万円以下で買える商品もありますが、『Fire HD 10』は通常でも¥19,980(32GB)、セール時であれば約¥15,000前後という破格の安さが魅力です。
軽量で持ちやすいこと
『Fire HD 10』は質量465gで『iPed Pro 11インチ』473gとほぼ同程度ですが、左右のベゼルが大きめで持ちやすく、感覚的には更に軽く感じます。
重いタブレットはそれだけで使う気が削がれますがこの程度であれば子供にも取り回しやすいのでは無いでしょうか。
画面が大きくフルHD画質
画面が大きいほど没入感も上がり、解像度が高いほど滑らかな映像表現が可能になります。
子供達がメインで使うYouTubeもPrimeVideo(プライムビデオ)もフルHD画質(1080p)に対応しているので、せっかくであればそのままの高画質で視聴したいところです。
画質 | 解像度 | 画素数 | 画質のイメージ |
---|---|---|---|
SD | 720 x 480(480p) | 34万画素 | アナログテレビの標準画質 |
HD | 1280 x 720(720p) | 92万画素 | 地デジ画質 |
フルHD | 1920 x 1080(1080p) | 207万画素 | Blu-ray画質 |
4K(UHD) | 3840 x 2160(2160p) | 829万画素 | Ultra HD Blu-ray画質 |
8K(SHD) | 7680 x 4320(4320p) | 3317万画素 | 4Kの8倍画質 |
現在のところタブレットで4Kディスプレイを搭載したモデルはなく、『Fire HD 10』の1080pは分類上は最高クラスになります。
バッテリーの持ちがいい
タブレットは取り回しの良さが売りですからバッテリーの持ちは重要です。
『Fire HD 10』では6300mAhのバッテリーを搭載しており、カタログ上の駆動時間は最大12時間とのこと。実際の電池持ちもかなりいいです。
丸一日充電することなく使えるのはとても嬉しいです。
年齢に見合った制限機能
子供に与える前提なら年齢に見合わないコンテンツやアプリ、SNSの閲覧&利用制限もできた方が安心です。
FireタブレットではAmazonアカウントと連動する必要があるのですが、子供が勝手に買い物をしたり有料サービスに登録しないよう4桁のパスワード設定が可能です。
Fireタブレットで機能的に制限可能な項目は以下の通り。
- Amazonのコンテンツとアプリの制限(それぞれ個別に設定可能)
- パスワードによる保護(ビデオ再生時・Wi-Fi設定・位置情報サービス)
- Amazonストアへのアクセス制限
- アイテム購入制限(Amazonストア・アプリなどでの購入)
- ソーシャルネットワーク使用制限
- 使用制限時間の設定(曜日と時間)
上記の制御は事前に登録したプロフィール毎に設定することができ、プロフィールは最大5つまで作成が可能です。(大人用に1つ、子供用に4つ)
ある程度サクサク動く
価格見合いで「ある程度モタつく程度は仕方ない」という考え方もありますが、出来る事ならストレスなく使わせてあげたいところです。
『Fire HD 10』は『MT8183』という8コアのプロセッサ(CPU)を採用しており、特別重い作業でない限りはとても快適にサクサク動作します。(現在の使用環境ではまったくストレスなく使えています)
現行の『Amazon Fire』タブレットのラインナップ
現在ラインナップされている『Fire タブレット』とスペックは以下の通り。(『Fire HD 10 キッズモデル』はHD10と同様のため割愛しています)
用途により重要視するところは違いますが、スペックがもっとも高いのは『Fire HD 10』です。
モデル | Fire 7 | Fire HD 8 | Fire HD 10 |
---|---|---|---|
商品画像 | |||
ディスプレイ | 7インチ | 8インチ HD | 10.1インチ HD |
解像度 | 1024 x 600 (171ppi) | 1280 x 800 (189ppi) | 1920 x 1200 (224ppi) |
プロセッサ | クアッドコア1.3GHz 1GB RAM | クアッドコア2.0GHz 2GB RAM | オクタコア2.0GHz 2GB RAM |
オーディオ | モノラルスピーカー | Dolby Atmos|デュアルステレオスピーカー | |
Alexa搭載 | ◯ | ◯ | ◯ |
ストレージ | 16/32GB | 32/64GB | 32/64GB |
USB | USB 2.0 | USB-C (2.0) | |
microSD スロット | ◯ (512GBまで) | ◯ (1TBまで) | ◯ (512GBまで) |
カメラ | 2メガピクセルフロントカメラ、リアカメラ +720pHDビデオレコーディング | ||
wifi | デュアルバンド a/b/g/n | デュアルバンド a/b/g/n/ac ※wifi 6(802.11 ax)は非対応 | デュアルバンド a/b/g/n/ac |
バッテリー | 最大7時間 | 最大12時間 | 最大12時間 |
サイズ | 192 x 115 x 9.6mm | 202 x 137 x 9.7mm | 262 x 159 x 9.8mm |
重量 | 286g | 355g | 504g |
カラー | ブラック | ブラック|ブルー|ホワイト | ブラック|ブルー|ホワイト |
価格 | ¥8,980 から | ¥13,980 から | ¥19,980 から |
Check | Check | Check |
『Fire HD 10』購入後にやっておきたいこと
『Fire タブレット』を快適に使うためにやっておきたいことは以下の3つです。
- 『Google Play』のインストール
- 液晶保護フィルムを貼る
- 機能制限をかける
『Google Play』のインストール
『Fireシリーズ』は基本的に“Amazonのサービスを使う為のタブレット”の位置付けで低価格で販売されています。
その為Amazonサービス以外のアプリは数も少なく、そのままではYouTubeアプリもLINEも使えません。(正確にはYouTubeは使えますが純正アプリでなく操作性が悪いです)
したがってこの記事でいう「コスパの良いタブレット」として使うには『Google Play』のインストールが必要になってきます。
以下に僕が参考にさせて頂いたインストール手順についての記事へのリンクを貼りますが、AmazonやGoogleの正規のサポートではないためあくまで自己責任でお願いします。
液晶保護フィルムを貼る
安価なタブレットですし子供に使わせる前提ですので多少の傷は想定内ですが、ディスプレイを割ると流石に使えなくなるので液晶保護フィルム(ガラス)は貼っておいた方がいいです。
もちろん高価なものである必要はないので、僕は1000円程度のガラスフィルムを選びましたが指滑りも良くなるのでお勧めです。
機能制限をかける
制限可能な項目は前述の通りですが、Amazonアカウントと連動しているため子供が勝手に買い物をしたり有料サービスに登録しないよう予め制限をかけておきましょう。
『Fire タブレット』のいまいちなところ
この価格ですので100点満点を求めるのは酷ですが、個人的にここが不便だなと思う点を4つほど紹介します。
- 『Amazonアプリストア』が残念
- モバイルネットワーク接続モデルがない
- 自動で明るさ調整が出来ない
- 他端末との連動性がない
『Amazonアプリストア』が残念
『Fire タブレット』使うアプリは原則『Amazonアプリストア』からダウンロードすることが前提ですが、アプリの数も少なく質もiOSの『App Store』や『Google Play』と比較するとどうしても見劣りします。
もう少し使えるアプリを増やして貰えると非正規の『Google Play』を持って来なくても済むのですが・・・
モバイルネットワーク接続モデルがない
同じAmazonの端末である『Kindle』は4Gのモバイルネットワークに対応したモデルも選択でき、屋外でも単独使用が出来るのですが、なぜか『Fireシリーズ』はWi-FiモデルのみでSIMカードスロットもありません。
サイズ的に屋内での使用想定の『Fire HD 10』はともかく、携帯性重視の『Fire 7』や『Fire HD 8』でも家から持ち出して使えないのはマイナスポイントです。
自動で明るさ調整が出来ない
前モデルには搭載されていた『環境光センサー』が現行モデルには搭載されておらず、自動での明るさ調整が出来ません。
『Fire タブレット』はバッテリーの持ちがよく、明るさが最大でも長時間使用出来るのでまめに調整する必要はないのですが、一般的な機能のためあっても良かったと思います。
他端末との連動性がない
『Fire タブレット』は『Fire OS』という独自のOSを採用しており、iOSやAndroid端末との連動性がありません。
うちはスマホからPCまでほぼApple製品なので端末間のデータのやり取りはほぼ『Air Drop』なのですが、当然『Fire HD 10』には使えずクラウドを経由する等の一手間が発生し少し面倒です。
まとめ
『Fire タブレット』の魅力はやはりなんと言ってもその圧倒的な安さ。
『Amazonアプリストア』の不便さやちょっとチープな筐体を差し引いても間違いなくコスパの高いタブレットであるのは間違いありません。
本文には記載しませんでしたが『Amazon Echo(エコー)』と合わせてリビングと子供部屋で内線のような使い方もとても便利です。
これまで敬遠していたのが勿体なかったと思うほど、一台は持っておいて損はない端末ですね!
コメント