1日のうちで一番長く触れている道具。
僕の場合、それはスマホではなくキーボードです。
仕事でもブログでも、気づけばずっとキーを叩いている。だからこそ、気になるキーボードを見つけると、ついポチッてしまうんですよね。
そんな僕が今回Makuakeで応援購入したのが、『Keychron K3 Ultra』。

天然木×アルミフレームで人気の「K HE」シリーズのデザインを受け継いだ、ロープロファイルの75%キーボードで、ずっと使ってみたかったバナナ軸も選べる。
1回の充電で最大約550時間使えるというバッテリー持ちも、ケーブル嫌いの僕には深く刺さる要素でした。
僕はゲームをしないので、使い方はデスクワークが中心になりますが、Keychron K3 Ultraを実際に使ってみてどうだったのか。
普段から使っているほかのロープロファイルキーボードとも比べながら、良かったところ、気になったところを率直にレビューしていきます。
Keychron K3 Ultraの概要

Keychronのキーボードって、種類が多いんですよね。
初めて見ると「K3? K3 Max? K3 HE? 何が違うの?」となりがち。そこで、まずは型番の意味から見ていきます。
Keychronの製品名は基本的に「アルファベット+数字+グレード名」という構成。
実はある程度ルールが決まっているので、名前を分解すると、どんなキーボードなのかがだいたい分かります。
例えば今回のK3 Ultraなら、こんな感じ。
- K … シリーズ名。サイズやラインナップが豊富な定番シリーズ。続く数字が偶数なら通常プロファイルで、奇数ならロープロファイルというのが原則。
- 3 … レイアウト(プロファイル)。K3は75%のロープロファイル。
- Ultra … グレード。8000Hzポーリングレートと長時間バッテリーを備えた最新ライン。
カナちひ全部覚える必要はないけど、「薄型のキーボードが欲しい」と思ったときに、型番から逆引きできるのは意外と便利です。
実は今回、磁気スイッチを搭載した「K3 HE」も同時にリリースされています。
スペックと仕様
そのK3 HEと並べると、K3 Ultraの仕様はこんな感じです。見た目はかなり似ていますが、中身はけっこう別物です。
| K3 Ultra 8K | K3 HE | |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| カラー | ホワイト / ブラック | |
| フレーム素材 | アルミ+天然木 | |
| レイアウト | 75%(US / JIS) | |
| スイッチ | Keychron Milk POM(メカニカル) | Keychron Ultra-Fast Lime(磁気式) |
| 赤軸 / 茶軸 / バナナ軸 | ||
| アクチュエーション調整 | ー | ◯ (0.2〜2.9mm) |
| ラピッドトリガー | ー | ◯ |
| ホットスワップ | ◯ | ◯ (Lime磁気スイッチのみ) |
| キーキャップ | LSAダブルショットPBT | |
| ポーリングレート | 8000Hz(有線・2.4GHz) 125Hz(Bluetooth) | 1000Hz(有線・2.4GHz) 125Hz(Bluetooth) |
| 接続方式 | 2.4GHz / Bluetooth 5.2 / 有線 | |
| バックライト | North-facing RGB | |
| バッテリー容量 | 2600mAh | |
| バッテリー駆動時間 | 最大約550時間 | 最大約55時間 |
| 対応OS | macOS / Windows / Linux | |
| サイズ | 318.6 × 126 × 25.4 mm | |
| 重量 | 約575g | |
| 一般販売予定価格 | ¥16,500 | ¥18,000 |
| Check | Check | |
こうして並べると、K3 HEはかなりゲーム向け。キーが反応する位置を細かく調整できるので、入力の速さを突き詰めたい人向けです。
一方のK3 Ultraは、メカニカルキーボードらしい打鍵感を楽しみながら、2.4GHzの無線接続でも高速。しかもバッテリーも長持ち。
デスクワークや普段使いがメインなら、多分こっちのほうが無難で使いやすいと思います。
\ 磁気スイッチ&ラピトリならK3 HEがおすすめ! /
デザインと外観
僕がずっと待ってた天然木を利用したロープロファイル。やっぱり良いです。
アルミフレームのシャープさに、木目のやわらかさが混ざるんですよね。ガジェットなのに、どこか家具っぽいというか。

天然素材なので、1台ごとに少しずつ表情が違うのもポイント。「自分だけの1台」感があって、既に結構愛着を感じています。

キーキャップには、ロープロファイル用のLSAダブルショットPBTを採用。表面はサラッとした質感で、皮脂でテカりにくく、印字も消えにくい仕様です。

刻印は非透過で、バックライトは文字ではなくキーの隙間から漏れるタイプ。RGBキーボードなのに派手すぎず、全体の雰囲気を損なわないのも好印象です。

薄さは、キーキャップ込みで最大25.4mm。普段使っているLofree FLOWと並べても、K3 Ultraのほうが少し薄いくらいです。
Magic Keyboardほどではありませんが、メカニカルキーボードとしてはかなりスリムで、パームレストが無くても大丈夫そう。

背面はシンプルなABS素材。スタンドを使えば、2°・4.5°・7.5°の3段階で角度を調整できます。



本体側面には、Mac / Windowsを切り替える物理スイッチを搭載。接続モードの切り替えスイッチとUSB-Cポートも側面にまとまっています。

重量は実測で577g。めちゃくちゃ軽いわけではありませんが、持ち運ぼうと思えばそこまで苦にならない重さだと思います。

パッケージと同梱品は以下のとおり。


- キーボード本体
- USB Type-C to Type-Cケーブル
- Type-A to Type-C変換アダプター
- 2.4GHzレシーバー(Type-A)
- レシーバー延長アダプター
- キーキャップ&スイッチプラー
- ドライバー(工具)
- ユーザーマニュアル
- クイックスタートガイド

Keychron K3 Ultra レビュー

ここからは実際に数日間使ってみて感じたことを紹介します。
打鍵感はもちろん、8000Hzのポーリングレートが本当に必要なのか、キーマッピングは使いやすいのか。スペックだけでは分からないところを中心に見ていきます。
バナナ軸の心地よい打鍵感
今回選んだのは、ずっと使ってみたかった「バナナ軸」。
僕はこれまで、静音性が高くて軽い打鍵感の赤軸、いわゆるリニア系が好きでした。ただ、たまにはメカニカルキーボードらしい「押している感」があってもいいかなと。
周りでも評判が良かったので、今回は思い切って未体験のバナナ軸を選びました。

で、実際に使ってみると、確かに押し感は強め。タクタイルの茶軸より押下圧が高く、押し始めに小さな「山」があって、そこを越えるとスッと沈み込む感じです。
キーを押すたびに指へ伝わってくる「コツッ」という手応えが、想像以上にクセになります。
| 赤軸 | 茶軸 | バナナ軸 | |
|---|---|---|---|
| タイプ | リニア | タクタイル | タクタイル |
| 押下圧 | 45±10gf | 50±8gf | 57±10gf |
| 作動点 | 1.3±0.4mm | 1.7±0.4mm | 1.7±0.4mm |
| キーストローク | 3.1±0.3mm | 3.1±0.3mm | 3.1±0.3mm |
| 打鍵感 | 軽くスムーズ | 程よい手応え | 押し始めに明確な手応え |
| 耐久性 | 5,000万回 | 5,000万回 | 5,000万回 |
打鍵音は、やや高めのカタカタ系。ロープロファイルなのに、思った以上に芯のある音がします。
ここは好みが分かれると思うので、実際にLofree FLOWやMagic Keyboardと比較した動画を用意しました。気になる人はぜひチェックしてみてください。
カナちひ普段使っているLofree FLOWのGhostスイッチ(押下圧50gf / 作動点1.2mm)よりさらに重いけど、指を浮かせておく力や、底打ち感が少ないので意外に疲れないのは面白い気づきでした。

もはや体感不可能な8Kポーリングレート
K3 Ultraの大きな特徴が、8000Hzのポーリングレート。1秒間に8000回、キー入力を認識します。
数字だけ見ると、確かにとんでもない。
ただ、僕はゲームもしないし、タイピング速度も1分間に150〜200打鍵ほどなので、正直、この速さを自分で検証しきるのは難しいのですが、少なくとも、数日使った限りでは遅延を感じたことは一度もありません。
でも、それは2.4GHz接続で1000HzのLofree FLOW 2を使っていたときも同じで、1ミリ秒から8倍速くなったことを体感するのは、タイピング競技のトップ選手でも難しいんじゃないでしょうか。

それでもK3 Ultraを選んで良かったと思えるのは、この高速性能を「無線で」「バッテリーを犠牲にせず」使えるから。スペックに余裕があるって、それだけで道具としての安心感につながるんですよね。
ちなみにBluetooth接続では125Hzまで下がります。
FPSや音ゲーなど、数ミリ秒の差が結果に影響するゲームで使うなら、有線か2.4GHzレシーバーで接続しておくのが無難です。
充電を忘れられるロングライフバッテリー
もうひとつ、個人的にかなり気に入っているのがバッテリー。
公称値は最大約550時間。同じ2600mAhのバッテリーを搭載するK3 HEが最大約55時間なので、約10倍もの差があります。
使い始めに一度フル充電して、この記事を書いている時点ではまだ3日ほどですが、この先12月まで充電しなくていいなんて、めちゃくちゃ気が楽です。

バックライトをONにした場合の駆動時間については、メーカーから公開されていませんが、以前レビューした「Keychron K3 Max」では、バックライトを点けた状態だとOFF時の約55%でした。
同じ割合でざっくり計算すると、K3 Ultraは約300時間。平日8時間程度の使用なら、2ヶ月近く使える計算になります。
K3 Maxとはファームウェアが異なるのであくまで参考値ですが、ワイヤレスで使う人には嬉しいですよね。

キーマップで、自分仕様に
キーマップは、Webアプリの「Keychron Launcher」を使って行います。
インストール不要のブラウザ版で、職場のPCなど、ソフトウェアを勝手に追加しにくい環境でも使えるのはありがたいポイント。ただし、キーマッピングの設定には有線接続が必要です。

このLauncherでできることは、大きく4つ。
- キーマップ:各キーの役割を自由に変更
- マクロ:複数のキー操作を1つのキーに登録
- バックライト:光り方や色、明るさを細かく設定
- ファームウェア:最新版へのアップデート
キーマップでは、Mac用やWindows用などレイヤー毎に設定可能。もちろん、マクロやコンビネーション(装飾キーと文字キーの組みわせ)など機能も充実しています。
例えば、US配列には「かな」「英数」キーがないので、Fnキーなどに、Ctrl+Spaceを割り当てておけば、Macでの日本語入力切り替えがかなり楽になります。

対応ブラウザはChrome、Opera、Edgeだけで、Safariでは動かないのでMacの場合は注意してください。
カナちひ設定はキーボード本体に保存されるので、一度設定すれば無線接続に戻しても、別のPCにつないでも、そのまま使えるのはいいですね。
Keychron K3 Ultraの気になったところ

Keychron製らしく全体の完成度は高いものの、実際に使ってみると「ここはちょっと気になるな」という部分もあったので、紹介しておきます。
奥のキーが、少し引っかかる
Keychron K3 Ultraで採用されているLSAプロファイルのキーキャップは、手前から奥に向かって階段状に高さが変わる設計。
キーの位置によって指の角度も変わるため、指を滑らせるようにタイピングしていると、奥側のキーに少し引っかかる感じがあります。

特にファンクションキーなど、ホームポジションから遠いキーは気になりやすい。いつもより少し指を持ち上げて打つなど少し慣れが必要です。
ある程度高さのあるパームレストを使えばかなり改善されるので、気になる人は試してみてください。
バナナ軸の打鍵音はやっぱり大きめ
これは購入前から分かっていたことですが、バナナ軸はそれなりに音がします。
カタカタと小気味いい音で、打っている本人はかなり気持ちいい。でも、書斎がリビングに近い我が家では、夜に思い切り打ち込むのは少々憚られるレベルです。
静音性を重視するなら、やっぱり赤軸を選ぶべきだなと改めて思いました。

一人暮らしの人や、妻の白い目が気にならない人には、断然バナナ軸の心地よさを推しますが、そうでないなら軸の選択は慎重に。
カナちひとはいえ、青軸のようなクリッキーな音ではないので底まで打ち込まないように意識すれば、夜間でも問題なく使えると思います。

思ったより黄みがかったオフホワイト
手元に届いて初めて気づいたんですが、他の白いデバイスと並べてみると、かなり黄みがかった色合いなんですよね。
いわゆる純白ではなく、少しクリームがかったオフホワイト。
「白には200種類ある」という某タレントの名言を、まさかキーボードで実感するとは思いませんでした。

天然木のサイドフレームには、この色味がよく合っています。個人的にもむしろ好き。
ただ、まわりを白いデバイスで揃えている場合は、少し黄ばんで見えるかも。ここは購入前に知っておいたほうがいいポイントです。
まとめ

今回は、Makuakeで応援購入した薄型メカニカルキーボード「Keychron K3 Ultra」をレビューしました。
天然木とアルミが溶け合う、やわらかなデザイン。
ずっと気になっていたバナナ軸の、しっかりとした手応え。
そして、充電を忘れさせてくれる最大約550時間のバッテリー。
8000Hzのポーリングレートこそ体感はできなかったものの、それを無線で実現しながら、バッテリー持ちも犠牲にしていない。この余裕が毎日使う道具には大事だと思っています。
- デスクに温かみのあるキーボードを置きたい人
- ワイヤレスキーボードの充電の手間から解放されたい人
- ゲームはしないけど、スペックに余裕のある1台が欲しい人
- しっかりとした打鍵感の薄型メカニカルキーボードを探している人
気になった点もいくつかありますが、使う環境や軸選びで十分カバーできる範囲。「ゲームをしないならHEではなくUltra」というのはやはり正解でした。
1日のうちで、一番長く触れている道具だからこそ、打つたびに少しでも気分が上がるものを選びたい。そんな人にはぜひ試してほしいキーボードでした。



コメント