いつでもどこでも大好きなゲームが楽しめるNintendo Switch。できれば大画面で遊びたいけど、リビングのテレビは占領できないし「自由に使える専用ディスプレイがあるといいのに!」と感じたことはありませんか?
今回はそんなニーズから開発されたNintendo Switch専用設計のモバイルディスプレイ『PENTACT PTG-01』を紹介します。
このディスプレイ、モニターの裏にSwitch本体を装着するだけで面倒な設定も電源コードも不要で、簡単に大画面化できるQOL爆上がり間違いなしのアイテムです!
この記事ではゲーム好きには堪らない「PENTACT PTG-01」の魅力はもちろん、モバイルディスプレイとしての実力や実際に使ってみた感想や、気になるポイントなど分かりやすく解説していきたいと思います。
スイッチ専用モニター『PENTACT PTG-01』|商品概要
「PENTACT PTG-01」は、東京都に本社を置く日本企業ピーアンドジーが手掛けるPENTACT(ペンタクト)ブランドのマルチメディアポータブルモニターで、クラウドファンディングサイト「Makuake」での先行発売で2500万円以上の支援を集めた、SNSでも話題の商品です。
その特徴はなんと言ってもNintendo Switchを本体に直接セットして、そのまま11.6インチの大型モニターの携帯機として遊べる革新的なコンセプト。
ひとりでもみんなでも、電源すら気にすることもなく、いつでも大画面の美しい映像でSwitchを楽しめるゲーム好きには堪らないモバイルディスプレイに仕上がっています。
Switch用モニターとしてだけでなく、PCやスマホと繋いでサブディスプレイにしたり、Fire TV Stickなどを挿して映像コンテンツを視聴、といった使い方もできる汎用性の高さも魅力です!
商品スペック
まずは PENTACT PTG-01 の性能について、カタログスペックから見ていきます。
型番 | PENTACT PTG-01 |
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商品画像 | |
発売日 | 2024年1月5日 |
サイズ | 11.6型 |
アスペクト比 | 16:9 |
パネル方式 | カラーTFT IPS |
最大解像度 | 1366×768(FWXGA) |
最大輝度 | 220cd/m² |
コントラスト比 | 1200:1 |
応答速度 | 30ms |
視野角 | 85/85/85/85 (上/下/左/右) |
画素ピッチ | 135PPI |
最大消費電力 | 25.9W |
外部入力端子 | HDMI x 1 / USB-Type C x 2 / USB Type-C電源専用 x 1 |
スピーカー | ステレオ 4Ω/2.0W |
イヤホン出力 | φ3.5 ステレオミニプラグ |
バッテリー仕様 | リチウムイオンポリマー 3500mAh / 7.4V |
バッテリー型番 | BPTG-01 |
連続動作時間 | 2時間〜5時間 (接続機器への給電状態により変動) |
入力電源 | USB Type-C|DC 5V/1.5A 〜 DC15V/2.6A(max) |
充電時間 | 約3時間(5V/1.5A 10W充電時) |
MIC入力 | 組込み式|1系統 |
タッチパネル | 静電容量式|10点マルチタッチ |
本体重量 | 約1.0kg |
本体寸法 | W290 x H197 x D32 mm |
調整機能 | コントラスト・輝度・音量・バックライト低減・スリープ時間遅延・サラウンド・ゲームモード・シャープネス・メニュー表示言語設定・HDR・色温度 |
実勢価格 | 36,800円 |
Check |
11.6インチ液晶パネルは1366×768(フルワイドXGA)と、解像度に関してはやや控え目ながら、色鮮やかなIPSパネルの採用とHDR対応の高コントラストで映像自体はとても綺麗です。
機能面でもステレオスピーカーを始め、接続機器への給電も可能な大容量バッテリーや、タッチパネルにも対応した贅沢な仕様。
基本的にはSwitch向けのプロダクトだけど、普通のモバイルモニターとしても高機能。特にバッテリーが内蔵されているのは嬉しいです!
ちなみにディスプレイはグレア(光沢)仕上げなので、反射や映り込みが気になる場合は、PTG-01専用設計のアンチグレアフィルムも一緒に購入がおすすめです。
パッケージと同梱品
パッケージはブランドロゴだけのシンプルなデザイン。かなり頑丈な紙箱で、空気が入る隙間もないくらい密閉されています。(Apple製品みたい)
内部はパーツの形状に合わせて型抜きされた厚手のクッションで保護されていました。
パッケージの厚みの理由はコントローラーグリップが同梱されているから。その他の同梱品は以下の通りです。
- PENTACT PTG-01 本体
- USB Type-C データ転送ケーブル
- コントローラーグリップ x 2
- グリップ固定用ビス x 2
- Switch取付用アジャスター x 2
- 取扱説明書
本体デザインと外観
PENTACT PTG-01のベゼルは左右に1.5cm、上側に1cm程度。ちょっと見にくいですが、ロゴの左右にステレオスピーカーの開口部があります。
横から見るとこんな感じ。円筒状の土台には交換可能なバッテリーを配置。
スタンドの設置面にはゴムの滑り止めがついているので、安定感もあってデスクを傷つけることもありません。
外部接続可能な入力端子は、向かって左側に充電専用のUSB-Cポート。
右側に映像入力用のUSB-Cポートと3.5mmイヤホンジャックを配置。
もうひとつの映像入力端子、HDMIポートは背面上部に。Amazon Fire TV Stick等をここに挿すだけでプライムビデオやYouTubeの視聴が可能です。
モニターの上部にはPENTACT PTG-01本体を操作する5つの物理ボタンを配置。電源のON/OFFや音量・明るさの調整はここから行います。
ちなみに本体のメニューから調整できる項目と表示画面は以下の通りです。
個人的にはデフォルトのままでも違和感はないので、使うとしても明るさ調整くらいかも。
色々使える汎用性の高さも魅力
スイッチ向けのプロダクトとは言え、普通のモバイルモニターとしても十分に活用できるのもPENTACT PTG-01の魅力。
楽しみ方の一例として、手持ちのデバイスを使った”だけじゃない魅力”も少しだけ紹介します。
ゲーム用モニターとして
公式で「Switch特化型モバイルモニター」と謳われているだけあって、ニンテンドー スイッチとの組み合わせることでもっとも真価を発揮します。
パッと見、手に持って使うのは重そうなイメージがありますが、付属のグリップがかなり持ちやすく大人であれば意外と苦になりません。
手の小さい子供の場合も置いたまま遊べますし、丸みを帯びたフレームのおかげで膝やお腹の上に乗せても痛くないので、遊び勝手はスイッチ単体とほぼ変わらない印象です。
電源が不要で、どこでも好きな場所で遊べるPENTACT PTG-01は、いつものゲームを何倍も楽しくしてくれるはずです。
スイッチ本体よりも迫力のあるスピーカーも、ゲームの臨場感を上げてくれるね!
MacBook のサブモニターとして
付属のUSB Type-Cケーブルを使ってMacBookのサブモニターとしての活用も便利です。
色の再現度も優秀でMacのディスプレイカラーに近い色味で使いやすいのも◎。
解像度が1366×768(FWXGA)とやや低いので映像処理には不向きですが、Macのサイドカーとして2つの画面を見比べながらの作業であれば充分実用的と言えます。1366×7681366×768
付属のケーブルは50cmと短いので、もう少し長さが欲しい場合は別途データ転送用のUSB Type-Cケーブルを準備しましょう。
STB を使って映像コンテンツ視聴
Amazon Fire TV StickなどのSTB デバイスを使って、手軽に映像コンテンツを楽しむこともできます。
Fire TV Stick自体に外部電源が必要なので使える場所は限られてしまいますが、PCと違って場所を取らないので寝室などに持ち込んでも良いかも。
HDMIポートが上部にあるのはちょっと微妙かも。Fire TV Stickもそうですが、一般的に太さがあるHDMIケーブルでも上からちょこんと見えてしまいます。
実用性には何ら影響しませんが、できるだけ配線は隠したい僕には気になったポイントです。
ニンテンドー スイッチの取り付け方法
ここからはニンテンドー スイッチの取り付け手順を解説します。
取り付け自体は子供でもできる簡単なものですが、正しく装着しないと「ロックができない」とか「カバーが閉まらない」などの影響が出てしまいますので、ぜひ参考にしてください。
アジャスターはSwitch本体とスロット部分の隙間を埋めるためのもので、必ずしも必須ではありませんが取り付けた方が収まりは良いです。
取り付ける場合は一番奥まで確実に差し込みます。
Switch本体装着部にある左右のロックを外す(OPEN側にスライドする)。
写真の向きを参考に、Switch本体を奥まで差し込む。
しっかり装着できたら、先ほどのロックを戻す(LOCK側にスライドする)。
写真のボタンを手前にスライドさせながら、ジョイコン装着カバーを開きます。
手前に引いて装着カバーを全開に。
ジョイコンを取り付けます。スライドレールに沿って手前方向にしっかり差し込んでください。
再び装着カバーを戻してパチっと閉まればOKです。
もし上手く閉まらない場合は、ジョイコンが奥まで差し込まれていないのでもう一度確認を。
ジョイコン取り付けカバーの上の出っ張りに沿うように、横からグリップを差し込みます。
グリップが外れないよう、付属のネジで留めます。
ネジ留めはちょっと面倒ですが、グリップを掴んで持ち運ぶような場面で、外れて落下しないよう付けておく方が安心です。
爪を差し込んでキックスタンドを展開します。隙間が小さく指先だけでは開きにくいので、爪が短い人は柔らかいピックなどを使ってください。
以上でNintendo Switchの取り付けは完了です。
取り付けたままゲームソフトの交換もできるので、あとは遊ぶだけ。
取り付けのポイントはとにかく奥までしっかりと取り付けること。一部の口コミで見られる「カバーが閉まらない」要因はほぼコレです。
ちょっと手順が多く感じるかも知れないけど、覚えれば簡単に取り付けられるよ!
スイッチ専用モニター『PENTACT PTG-01』|良かったポイント
- とにかくスイッチとの相性が最高
- バッテリー内蔵で配線から解放される
- 汎用性が高く色々なデバイスと連携可能
- 使い勝手のいい絶妙なサイズ感
とにかくスイッチとの相性が最高
手に持って遊べる大画面のディスプレイ、臨場感のあるステレオスピーカー、配線いらずの専用設計、握りやすいグリップなど、とにかくNintendo Switchとの相性は抜群。
11.6インチのモニターサイズは二人で遊ぶにもちょうどいいし、携帯性も失わない絶妙なサイズ感で、友達の家に持っていって皆んなで遊んでも絶対に楽しいはず!
副次的効果として、小さな画面よりモニターからの距離を稼げるので、目の負担軽減や姿勢改善にも期待できそうです。
娘たちに渡して自由に遊んで貰いましたが「めっちゃ見やすい〜!」「音すごい!」と大好評でした。
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バッテリー内蔵で配線から解放される
一般的には電力は外部から供給が必要なモバイルモニターが多い中、3500mAhの大容量バッテリーを搭載したPENTACT PTG-01は、場所を気にせず使えるのも魅力。
PD(Power Delivery)に対応していて、接続したデバイスに給電することも可能。内蔵バッテリーのみで2〜5時間の使用が可能です。
充電は10Wで3時間と少し時間はかかるけど、充電しながら遊ぶこともできるのでそれほど気にする必要はありません!
2024年1月20日現在バッテリーの単品販売はされていませんが、ソケットから簡単に取り外せるため劣化時の交換ができそうなのも安心ですね。
汎用性が高く色々なデバイスと連携可能
PENTACT PTG-01は、USB Type-CとHDMIの外部入力端子を装備していて、映像出力が可能なデバイスであれば基本的に投影可能です。
また、DisplayPort Alt Modeに対応したAndroid端末やPCであればタッチ操作にも対応。
接続機器 | インターフェース | 画像投影 | タッチ機能 | 機器への充電 |
---|---|---|---|---|
ポータブルゲーム機 | USB Type-C | |||
iPhone | 変換コネクター要 | |||
Androidスマホ | USB Type-C | |||
PC | USB Type-C | |||
カムコーダー・デジカメ等 | HDMI | |||
Amazon Fire Stick TV等 | HDMI |
ディスプレイの解像度がフルワイドXGA(1366×768)とPC用には少し粗いのが惜しいところですが、どこでも使えるモバイルモニターとして活躍の場面も少なくないはずです。FWXGAFWXGA
使い勝手のいい絶妙なサイズ感
11.6インチのディスプレイは、ひとりで使うにも皆んなで一緒に見るのにも適したサイズで、可搬性を失わない絶妙なサイズ感
スイッチ専用モニター『PENTACT PTG-01』|少し残念なポイント
実際に使ってみた感想として、PENTACT PTG-01はスイッチ専用モニターとしては間違いなく最強の一台ですが、少し気になった点もあるので紹介します。
- 今主流のモニターと比較すると解像度が低い
- 使い勝手についてもう一工夫欲しい
- ちょっと価格が高い
今主流のモニターと比較すると解像度が低い
Nintendo Switch用のモニターとしては充分な解像度を持つPENTACT PTG-01ですが、現在主流の2Kモバイルモニターと比較すると少々物足りません。
サイズ | 解像度 | 縦横比 | 画素数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
VGA | 640×480 | 4:3 | 307,200 | 480p|VGA基準サイズ |
XGA | 1024×768 | 4:3 | 786,432 | XGA基準サイズ |
HDTV | 1280×720 | 16:9 | 921,600 | 720p|Nintendo Switch |
FWXGA | 1366×768 | 16:9 | 1,049,088 | PENTACT PTG-01 |
HD | 1440×1080 | 4:3 | 1,555,200 | 地デジテレビ|ハイビジョン |
2K/FHD | 1920×1080 | 16:9 | 2,073,600 | フルハイビジョン |
WQXGA | 2560×1600 | 16:10 | 4,096,000 | MacBook Air |
4K/UHD | 3840×2160 | 16:9 | 8,294,400 | 4K |
色の再現性やコントラストが高いので、見るからに映像が荒いという印象はありませんが、細かいテキストなどはどうしても滲んでしまいがちなので、「PCのサブディスプレイとしてもガッツリ使いたい」という人は注意が必要です。
解像度=映像の綺麗さではないので、あくまでスイッチ用のモニターと考えておけば、ストレスなく使えるはずです。
使い勝手についてもう一工夫欲しい
今回検証したPENTACT PTG-01は、まだ発売されたばかりの初期ロットなのでこれから改善されていく部分もあると思うのですが、以下の部分は改善して欲しいポイントです。
グリップのネジ留めにドライバーがいる
グリップのネジ留め自体は事故防止に必要と考えても、流石に毎回ドライバーを持ってくるのは面倒なので、せめて手締めできるネジを使うなどの工夫があると嬉しいです。
理想を言えば、他の部分と同じようにロックできる機構がベスト!
キックスタンド&吊り下げ用ハンドルが出しにくい
先ほどのスイッチの取り付けでも触れましたが、キックスタンドは指先だけでは開けません。同様に上部にある吊り下げ用のハンドルも同じ理由で展開するのが困難です。
もう少し隙間を広くするか、スタンド/フック側に引っ掻けられる出っ張りを作るなどで対処できそう。ユーザー目線では反動で開くバネ式だと使いやすい気がします。
いずれもちょっとした部分ですが、使い勝手は大きく改善すると思うので、今後に期待したいところです。
ちょっと価格が高い
スペックや搭載している機能を考えると妥当だと思いますが、ニンテンドースイッチがもう一台買える価格は心情的に手を出しにくいかも知れません。
実際かなりいい商品だと思うので、スイッチでは使えないタッチパネルなどの機能を削っても、もう少し安くなれば更にと多くの人に楽しんで貰える気がします。
メーカーさんから2024年6月30日まで使える10%OFFクーポンを発行頂きましたので、是非ご活用ください。(公式ストアでクーポンコード「cotonoha01」を入力してね!※先着100台限り)
まとめ|スイッチ専用モニターとしては間違いなく最強
スイッチ専用モニターとしては間違いなく最強のモバイルディスプレイ『PENTACT(ペンタクト)PTG-01』は、それだけじゃない魅力もたくさん詰まった革新的なプロダクトでした。
改めて僕が実際に使ってみて感じたメリットとデメリットをまとめると以下の通り。
「Makuake」での先行発売があるとは言え、今月(2024年1月)発売されたばかりで、細部ではまだ粗削りな部分もありますが、そこを補って余りある独自性の光る商品です!
今朝から下の娘が「アレ(PTG-01)つけてー」と、僕の部屋にスイッチを持ってきました。遊びやすくて本当に気に入ってるみたい。
もちろん スイッチだけでなくPS5でも遊ぶことができるので、ゲーム好きさんは是非チェックしてみてください。
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