複数のPCやデバイス使用による配線ぐちゃぐちゃ問題をスマートに解決するのが今回紹介する「Satechi 165W USB-C 充電器」。
2023年8月現在 日本国内で販売されているPD充電器では最高値※となる脅威の最大出力165W & 複数のPCを含む4ポート同時給電は魅力的だけど、「実際の出力値」や「デスクに置いた時のサイズ感」など気になっている人も多いはず!※当ブログ調べ
今回メーカーさんに実機をご提供頂いたので、気になる実力を検証をしてみたいと思います。
使ってみて便利だと感じた点や気になるところなど、忖度抜きで紹介しますので購入を考えている人は是非チェックしてみてください。
Satechi 165W USB-C 充電器の総評
Apple製品と親和性の高いデザイン性の高さで知られるSatechi(サテチ)は、米国サンディエゴに本社を置くPC用アクセサリメーカーで、特にMacユーザーならファンだという方も多いのではないでしょうか。
今回紹介する「Satechi 165W USB-C 充電器」もその評価に違わず、所有欲を満たす美しいデザインに加えPSE技術基準※に適合した安全性の高さも特徴の一つです。
高出力な分、放熱性や適性電圧管理などの安全性は特に重視すべきポイント。万が一にも発火や爆発は避けたいところです。
総合評価
- PCを含む4台のデバイスを急速充電可能な超高出力
- Apple製品と親和性の高い美しいデザイン
- 煩雑な配線を一まとめにできるUSB-C4ポート対応
- 複数ポート充電器にありがちな瞬電がない
- 付属のスタンドで立てて使えるので邪魔にならない
- PSE取得&18ヶ月のメーカー保証付帯の安心感
- 1ポート単独使用でも最大出力は100Wまで
- 充電器としてはやや高額
それぞれの項目については後ほど詳しく解説しますが、「複数台のPCに同時に給電しても余りある高出力」と「使用頻度の高いUSB-Cポートを4つも搭載」していることで、配線周りを1つに整理できる点が大きなメリットです。
また付属のスタンドで立てて使うことができるので、限られたスペースでも邪魔になりにくく複数の充電器を延長コードで運用するより省スペース化できます。
一方、実際に165Wもの出力を常に必要な人は限られると思うので、ある意味必要以上のスペックに1万6千円の価値を見出せるかどうかが購入判断の分かれ目になりそう。
将来的により大きな電力が必要なデバイスを購入したとしても対応できる余力がある分、長期的に使えて無駄にはならないと思いますが、まあお財布と相談ですね・・・
購入をおすすめしたい人
- 複数のPCやデバイスを所有している人
- 配線周りを綺麗に整頓したい人
- Apple製品ユーザー&見た目にもこだわりたい人
まず165Wという高出力を活かせる複数のデバイスを所有していることは前提として、そういう人ほど沢山の充電器でタコ足配線になっているはずなので、この辺の配線周りを整頓したい人にはおすすめです。
またSatechi製品は総じてMacのデザインとの親和性を強く意識しており高級感があるので、値段より品質にこだわりたいAppleユーザーには刺さるはずです。
購入をおすすめできない人
- iPadやスマホの充電がメインの人
- 外出先での使用を予定している人
- MacBook Pro 16インチの充電には非対応
タブレットやスマホの充電をメインに考えている人には、この商品の出力は完全にオーバースペックです。
もちろん4ポートを活用できる利点はありますが、出力と価格はほぼ比例するためそこまでの出力を必要としない場合は、以下のような商品を選ぶ方がコスパ的にも良いかも知れません。
逆に1ポート単独使用でも最大出力は100Wであり、MacBook Pro(16インチ|2021年以降モデル)の充電に必要な140Wには出力不足です。
海外では「200W USB-C 6-Port GaN Charger」という1ポート最大出力140W & 6ポートの同型製品も発売中ですので、もうすぐ日本でも発表されるかも。
またサイズが大きくコンセントも嵩張るため外出用としてはおすすめ出来ません。
Satechi 165W USB-C 充電器 スペックと特徴
商品スペック
「Satechi 165W USB-C 充電器」のスペックについては、先ほど紹介した75Wモデルとの比較も交えてまとめます。
商品名 | 165W USB-C 4-Port PD Charger | 75W Dual USB-C PD Charger |
商品画像 | ||
総出力 | 165W | 75W |
ポート最大出力 | 100W | 60W |
ポート構成 | USB-C × 4 | USB-C × 2 / USB-A × 2 |
出力構成 | 1ポート:100W 2ポート:100W/60W 3ポート:60W/60W/45W or 100W/30W/30W 4ポート:60W/45W/30W/30W | USB-C x 1ポート:60W or 18W USB-C x 2ポート:60W/18W USB-A:2ポート合計最大12W |
サイズ | 9.98 x 3.09 x 7.1 cm | 10.31 x 7.21 x 2.31 cm |
重量 | 約343g | 約221g |
製品保証 | 18ヶ月のメーカー保証 | |
実勢価格 | 16,199円 | 9,499円 |
Check | Check |
4ポート使用時でも最低30Wは確保
最大100Wの高出力もさることながら、4ポート同時使用でも最低30Wを確保できるのはかなりの利点。大抵のデバイスはどのポートでも賄えるはずです。
モデル | 発売年 | チップ | 充電W数 | 詳細 |
MacBook Pro 16インチ | 2023年 | Apple M2 Max Apple M2 Pro | 140W | Check |
MacBook Pro 14インチ | 2023年 | Apple M2 MAX Apple M2 Pro (12コアCPU) | 96W | Check |
2023年 | Apple M2 Pro (10コアCPU) | 67W | Check | |
MacBook Pro 13インチ | 2022年 | Apple M2 | 67W | Check |
MacBook Air 15インチ | 2023年 | Apple M2 | 35W | Check |
MacBook Air 13インチ | 2022年 | Apple M2 | 30W | Check |
iPad Pro 12.9インチ (第6世代) | 2022年 | Apple M2 | 20W | Check |
iPad Pro 11インチ (第6世代) | 2022年 | Apple M2 | 20W | Check |
iPad Air (第5世代) | 2022年 | Apple M1 | 20W | Check |
iPad (第10世代) | 2022年 | A14 Bionic | 20W | Check |
iPad mini (第6世代) | 2021年 | A15 Bionic | 20W | Check |
またポート毎の出力ルールがシンプルなのも特徴の一つ。基本的に高い出力が必要なデバイスを上から順に使っていけばOKです。(ただし3ポート使用時のみ組み合わせで最大出力が異なるので注意)
複数ポートの充電器にはポート毎の出力が複雑で使い勝手がいまいちな商品も多い中、この充電器のシンプルさは魅力です。
コンパクトで作業スペースを圧迫しない
長辺約10cm 重さ340gというサイズは手に持つと大きく感じますが、デスクに配置すると意外とコンパクトで作業スペースを圧迫することはなさそう。
重さについては安定感に繋がっているので良いのですが、付属のスタンドがプラスチック製で少し滑りやすいので下に落とさないよう注意しましょう。
過電流・過熱対策も万全
過電圧・過電流に加え、高出力による使用時の過熱も気になるところですが、長時間使い続けても40℃前後に留まるよう充電器側で制御されてるようです。
この点もあとで検証してみたいと思います。
Satechi 165W USB-C 充電器 レビューと出力検証
それでは実際に商品を使ってみた感想とデバイスへの出力値を確認していきます!
商品パッケージとセット内容
「Satechi 165W USB-C 充電器」の商品パッケージと同梱品は以下の通りです。
- Satechi 165W USB-C 充電器 本体
- 電源ケーブル(1.2m)
- 縦置き用スタンド
- ユーザーマニュアル
セット内容は必要最低限でUSBケーブルなどは同梱されていないので、100W充電を使う場合は別途対応したUSB-Cケーブルの準備が必要です。
各ポートの出力を検証
今回各ポートの出力検証に使用したデバイスとそれぞれの受入可能W数は以下の通り。いずれも充電50%を切った状態で全て繋いで出力を確認していきます。
- MacBook Air(M1|2020)・・・ 45W
- LifeBook FMVU14001 ・・・ 40W
- iPad Pro(11inch|2020)・・・ 30W
- iPhone 13 Pro ・・・ 20W
※W(ワット)数・・・1秒当たりの消費電力値(W=V×A)
残念ながら上記の機材を全て足しても135Wと「Satechi 165W USB-C 充電器」の最大出力値には届きませんが、理論上4台とも最大値で充電できるはずなので この方法で検証してみました。
検証結果:スペック通りの出力を確認
デバイス | 急速充電W数 (理論値) | 実測値 |
MacBook Air(M1|2020) | 45W | 45.4W |
LifeBook FMVU14001 | 40W | 41.8W |
iPad Pro(11inch|2020) | 30W | 22.5W |
iPhone 13 Pro | 20W | 17.3W |
合計値 | 135W | 127W |
検証結果としては、4ポート全てぼぼデバイス毎の理論値通りの出力が確認できました。(デバイス側の制御も影響するため多少の上下はあります)
結果:カタログスペックに偽りなし!
本体温度は40℃前後をキープ
4台同時充電(127W出力)を始めて約10分後の本体温度は42.1℃。
手で触れるとそれなりの熱は感じますが、触れないほどの温度ではなく機器への負担も少なそうです。
一応、メーカー保証も18ヶ月となっているので万が一の際も安心ですね。
Satechi 165W USB-C 充電器 口コミと評判
「Satechi 165W USB-C 充電器」は日本国内ではまだ発売されたばかりのため、海外での口コミを中心に評判をチェックしてみました。
最も多かったのはほぼ全てのデバイスをフルスピードでチャージできる出力への高評価。また、やはりというか所有者の多くはAppleユーザーで、デザインやビルド品質への賞賛の声も多い印象でした。
一方、マイナス面で意外と多くみられたのが通電を示す青色のインジケーターのLEDが眩しすぎるという声。個人的にはごく一般的な光量だと感じますが、確かにLEDを消すことはできないので気になる人には気になるのかも知れません。
Amazonのカスタマーレビューでも概ね高評価が多数を占めますが、数件ほど出力不良やパネル剥離などの不具合に対する評価もありました。この辺りの個体差については先ほどの商品保証でカバーできるのであまり気にする必要はないかと思います。
まとめ
さてこの記事では、現時点で国内最強クラスの最大出力165Wを誇る「Satechi 165W USB-C 充電器」についてまとめてみました。
実際に165Wもの出力を必要な人はまだ限られるかも知れませんが、これ1台でMacBook Airを含む手持ちのデバイスのほぼ全てを4台同時に最高速度で充電できるのは、個人的にもかなり重宝しています。(デスクの上もスッキリ!)
充電器として1万6千円はちょっと高額ですが価格に見合う素晴らしい品質ですし、MacBook Pro 16インチユーザーや、外出先での使用用途を除けば、今後PCやデバイスの買い替えを視野に入れても長期で活躍できる充分な出力を要しているのでコスパ的にも悪くないはずです。
沢山のデバイスに囲まれて、配線周りがカオスになりつつある人は、是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
それでは。
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