「急いでるのに鍵が見つからない」「うっかり鍵を持って出るの忘れた」「荷物が多くて鍵が出せない」誰もが一度は経験する鍵の煩わしさ。
子供に鍵を持たせると紛失が心配…
そんな時にも、指紋やパスコードで解錠できるスマートロックがあると本当に便利です。
今回”鍵のない世界を実現したい”との願いを込めてコスパと機能性に優れたスマートロックを開発するCandy Houseさんから今話題の新商品『セサミ(SESAME)5』と『セサミタッチ Pro』をご提供いただいたので、さっそくレビューしていきます。
実際我が家もセサミに変えてから鍵に関するトラブルはゼロになったし、”鍵を持ち歩かない”という気楽さに慣れるともう鍵生活に戻れなくなるほどQOL爆上がりのアイテム。
スマートロックといえばSwitchBotやQrioLockも有名ですが、コスパで選ぶならセサミ5が最強。マグネットでも取り付けられるので賃貸物件にもおすすめです。
この記事ではそんなセサミ5とセサミタッチProの特徴や使い方、便利さを加速するおすすめのオプションなどを紹介します。
セサミ5 & セサミタッチPro|商品概要
「SESAME(セサミ)」は米カルフォルニア州や東京、台北に拠点を持つデジタル家電の開発・製造メーカー「Candy House(キャンディハウス)」が手掛けるスマートロックブランド。
2014年当時26歳のスタンフォード大生が日常からヒントを得て数人の仲間と共に大学寮で開発、アメリカのクラウドファンディングで1.4億円の支援を集めたというサクセスストーリーから生まれた商品で、2018年には日本でも「Makuake」で8,000人を超えるサポーターから1.2億の支援を集めて大きな話題となりました。
アプリや指紋認証など8つの解錠方法に対応する機能性はもちろん、販売増加や設計変更によるコスト改善で世代を追うごとに価格を下げていくという販売戦略も素晴らしくユーザー目線で、好感が持てます。
そんな顧客の声を大事にするCandy Houseのスタンスは、昨年セサミ5の発表イベントで行われたCEOのJerming氏のプレゼンでも色濃く現れていますので、ぜひ以下の動画ご覧ください。(僕自身もこれを見て心から応援したくなりました!)
セサミ5で出来ること
実はセサミ5単体で出来ることは専用アプリによる施解錠のみ。
原則としてセサミタッチProなど別売りのオプション品と組み合わせることで実用性の高い様々な認証機能に対応する仕組みになっています。
セサミ5のみ | 専用アプリによる解錠と施錠(アプリ操作/Siriでの音声操作) 施解錠履歴の閲覧 |
セサミタッチPro | パスコードによる解錠 指紋認証による解錠 FeliCaなどICカードによる解錠 ボタンタッチによる施錠 |
セサミタッチ | 指紋認証による解錠 FeliCaなどICカードによる解錠 |
WiFiモジュール | IoT家電と連携による操作(音声操作含む) 外出先での遠隔操作(施解錠) 施解錠時に通知を受ける |
オープンセンサー | ドアの開閉に合わせた施錠 |
こう見ると「なんだ、本体は安いけどオプション品で稼ぐ仕組みか…」と邪推してしまいそうですが、実はオプション品もひとつ1000〜4000円程度と安価、かつ必要なものだけ選んで購入することで無駄が出ず結果的にコストを抑えることができます。
商品スペックと性能
セサミ5およびセサミタッチProのスペックは以下の通り。
セサミ5 | セサミタッチPro | |
カラー | ブラック|ホワイト|シルバー | ブラック |
サイズ | 92.7 x 57 x 53.7 mm(サムターン含む) | 90 × 47.6 × 28.1mm |
重量(電池含む) | 140g | 152g |
電池寿命 | 1年以上 | 約550日 |
対応OS | iOS 11.0 以降|Android 5.0 以降 | |
取り付け方法 | 3Mテープでの貼り付け(別売りマグネットでの取り付けも可) | |
施解錠方法 | ||
SESAMEアプリ | ||
パスコード | ||
指紋認証 | ||
スマホのタッチ機能 | ||
Apple Watchをかざす | ||
ICカード認証(SuicaやPASMO等) | ||
NFCタグシール | (別売りNFCタグシールが必要) | |
スマートデバイス連携による音声 | (別売りWiFiモジュールが必要) | |
実勢価格 | ¥4,378 | ¥4,378 |
Check | Check |
セサミ5とセサミタッチProの組み合わせだけでスマホやSuicaでのタッチや指紋認証など6種類の解錠に対応。更にWiFiモジュールでホームホームと連携すれば音声操作も可能です。
オートロックに関して今作から、オープンセンサーによるドアの開閉に対応したのも大きなポイント。換気や荷物の受け取り中に勝手にロックが閉じる※ということもなくなりました。
※通常は開錠からの時間で制御
その他にも反応時間の高速化やサイズの小型化など、前作のセサミ4から着実な進化を遂げています。
センサー連携や認証登録は専用アプリで
アプリでの施解錠や履歴確認、オプションセンサーとの連携は専用アプリ「セサミ、ひらけゴマ!」で行います。
インターフェースも非常にシンプルで戸惑うことは少ないと思いますが、一応初期設定とセサミタッチProとの連携方法を紹介しておきます。
初期設定手順を確認する
画面右上の
をタップして[新規デバイス]を選択 > 「セサミ5」をタップドアロックの角度を登録します。セサミ5のダイヤル位置を調整して[施錠の位置を固定する]をタップ。解錠も同様にセットします。
この作業はこの後の動作確認のために行いますが、最終的にはドアで取り付けた状態で再調整してください。
完了したら左上の
をタップ。鍵マークをタップして動作確認をします。問題なければセサミ5の登録は完了です。
先ほどと同様に画面右上の
から[新規デバイス]をタップ > 「セサミタッチPro」をタップセサミタッチ Proでの解錠方法を登録します。基本的な手順はどれも同じなので今回は指紋の登録手順を紹介します。
セサミ5とセサミタッチProを近くに置いた状態で、[指紋の管理]を選択 > 右上の
をタップセサミタッチProの指紋センサーに触る
画面に「指紋
」が登録されたらOKです。後で履歴確認で誰がどんな形で解錠したのか分かるように名前をつけておきます。
[指紋
]をタップ > [指紋の名前変更 ] > 任意の名前に変更して[OK]以上で指紋の登録は完了です。ICカードや暗証番号も同様の手順で登録しておきましょう。
指紋は最大100まで登録可能です。タッチの角度や汗などで認証が上手く認識しない場合もあるので、指の側面や違う指、反対の手など複数登録しておきましょう。
画面下の[セサミを追加…]から、連携するセサミを選択します。> [セサミ5]を選択
ダブルロックなどで複数のセサミ5を同期させる場合もこの手順で追加します。(最大2台まで)
登録した指紋で解錠できるか実際にタッチして確認しましょう。
パッケージと外観
セサミ5とセサミタッチProのパッケージは段ボール素材のエコでシンプルなデザイン。(一緒に買ったオープンセンサーも同様でした)
中身を取り出すとこんな感じ。電池は本体にセットされた状態ですが通電しないようになっています。
ドアへの取り付け用に3Mテープが付属。貼り直しできるよう予備があるのは嬉しいですね!
- セサミ5 本体
- CR123AH電池(1800mAh/2個)
- 金属製アダプター
- 金属製アダプター用ネジ(4個)&ドライバー
- セサミ5用3Mテープ(3回分)
- セサミタッチ Pro 本体
- CR123AH電池(1800mAh/2個)
- セサミタッチPro用3Mテープ(2回分)
セサミ5の外観
セサミ5のボディ素材はプラスチック製で高級感こそ無いものの、シンプルで小さくどんなドアにも馴染みそう。
写真では見えにくいけど、正面には施解錠時に点灯するLEDライトと極小さなリセットボタン※が配置されています。
※連携するスマホの変更や登録済み機能のリセットに使用
背面にはドアに貼り付けるための土台と、99%のドアに対応できるというサムターン受けを配備。
付属するドライバーで位置・幅・高さを調整して使う仕様になっていて、特殊な形状のサムターンに使う別売りアダプターもここに挟み込んで使います。
底面のカバーを外すとCR123AH電池が2個。これだけで1年間は駆動できるみたいですね。
セサミタッチ Proの外観
続いてセサミタッチ Pro。こちらも同じプラスチック素材ですが、ザラザラとした表面加工で見栄え的にもいい感じ。(多分、よく触る数字が皮脂で目立たないための工夫)
指紋センサーの直径は約1.5cmと認証範囲が広いので、多少中心がずれていも読み取ってくれます。
背面は防水性のあるねじ止め式のカバーと、ドアに貼り付けるパーツのセパレート構造。
セサミ5と同じ電池が2個入っていますが、更に別売り電池を追加で2個セットすることも可能です。(2個で約550日分、4個で約1100日分)
リセットボタンは電池ケース上部のかなり分かりづらい位置に配置。ねじ止め式の防水カバーを外してからクリップなど細い棒でアクセスします。
オープンセンサー(別売り)
別売りですが一緒に使って欲しいオープンセンサーはこんな感じで大小2つの構成。
このセンサーは2つの部品をそれぞれドアとドア枠に設置しておいて、2つの距離が5mmくらいまで近づくと自動的に施錠するというもの。(センサー反応から施錠までの時間は任意で設定可)
どのパーツも全体的にコンパクトで目立たないから、玄関の雰囲気を損なう心配はありません。
セサミ5 & セサミタッチPro|色々な解錠方法を試してみた
ドアに設置する前に、アプリ・指紋・パスコード・ICカード・IPhoneのFeliCaを使ってセンサーの反応や速度を確認してみたので動画で紹介します。(40秒程度の短い動画なのでサクッとご覧ください)
数あるの口コミの中には「精度がイマイチ」「反応が遅い」といったネガティブな声もありましたが、実際にはご覧の通り反応速度も早くストレスなく使える印象です。
屋外に設置するセサミタッチは雨や汚れで反応が悪くなる可能性はあるので、気になったら取り外して清掃してあげてください。
セサミ5 & セサミタッチPro|良かったところ
鍵のいらない生活は思った以上に快適で、もはや元には戻れないほど満足度の高いアイテムですが、その中でも特に導入して良かったと感じる点をいくつか紹介します。
- 各センサーの反応が良く早い
- オプション品が豊富で自分にあった構成が選べる
- 万全なセキュリティで安心できる
- 競合品より圧倒的に価格が安い
各センサーの反応が良く早い
先ほど動画でご紹介した通り各センサーの反応は比較的良好です。特にパスコードやFeliCaなどICカードの認証精度はほぼ100%と優秀です。
ただし指紋については開錠まで2〜3秒と少し時間がかかるほか、埃などでセンサーが汚れてくると途端に認証エラーが頻発するのはややストレスです。
屋外設置である以上仕方がない部分なので、定期的にセンサーの汚れを拭き取るなどの作業は必要です。
指紋センサーが綺麗な状態であれば毎回しっかり認証してくれるよ!
オプション品が豊富で自分にあった構成が選べる
本体と別売りセンサーを自由に組み合わせられるセサミシリーズは、必要な機能だけを選んで使うことができます。
例えば「スマホは常に持っているからアプリ操作とSiriでのみ解錠できればいい」という人は最低4千円で導入できるし、Apple Watchを買ったからタッチセンサー(セサミタッチ)だけ追加するとか、友人がよく遊びに来るからリビングから声だけで解錠したいという場合は、Amazon AlexaやGoogle Assistantと連携できるWiFiモジュールだけ買うとか自分にあった構成が可能です。
これからもっと新しいオプションが増えるかも知れないし、必要なものだけ別々で買えるのはエコだよね。
万全なセキュリティで安心できる
スマートロックを導入する際一番気になるのがセキュリティ問題。いくら便利になるとは言え簡単に鍵を開けられては本末転倒です。
その点、セサミシリーズは軍事レベルの強固な暗号化システムを採用していて突破はほぼ不可能とされています。
むしろ鍵を落としたり複製される危険性がなく、ちょっと車に忘れ物を取りにいくくらいの僅かな時間でもしっかり施錠してくれることを考えると物理キーより遥かに安全かも。
唯一の危険性としてパスコードを盗み見られる危険性はあるので、気になるひとは初めから暗証番号機能のないセサミタッチを選んだ方が良いかも知れません。
我が家では子供が鍵を無くすと言う事件がたびたび発生しているので、スマートロックでのリスク回避は大歓迎でした。
競合品より圧倒的に価格が安い
これは本当に企業努力の賜物だと思いますが、セサミ5はほぼ同等の機能・品質を持つ他社競合品と比べて半額以下で購入することができます。
セサミ5+SESAME タッチPro | スマートロックPro+指紋認証パッド | Qrio Lock+Padセット | |
メーカー | Candy House | SwitchBot | Qrio |
カラー | ブラック|ホワイト|シルバー | ブラック | ブラック|ブラウン |
Amazon価格 | ¥12,880 | ¥22,980 | ¥41,000 |
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公式ストアから購入すればタッチProや別売りのオプションなどすべて購入しても1.3万円程度に収まる圧倒的コスパです。
品質や使い勝手が変わらないなら当然少ない予算で買える方がいいに決まってる。
セサミ5 & セサミタッチPro|気になったところ
商品自体にはデメリットが見当たらないほど完成度の高いセサミですが、使い始めるまでの過程で少し気になった点があったので、念の為紹介しておきます。
- 物理的な調整がちょっと面倒
- 在庫が不安定な商品がある
物理的な調整がちょっと面倒
調整幅が広くさまざまな形状の鍵に対応可能なセサミ5ですが、マニュアルがイラストのみで少し分かりづらく、実際にネジを付けたり外したりしながら構造を理解から始める必要があります。(特に作業が難しい訳ではありません)
また鍵の形状によっては特殊アダプターが必要なのですが注文時の確認がないのは少々不親切に感じます。せめて公式サイトくらいは買い物カゴに入れた時に注意喚起のポップアップを出すなどの工夫が欲しかったです。
我が家の鍵も摘んで回すタイプで、別途U1というアダプターが必要でしたが取り付け直前まで気付かず別途注文しました。
在庫が不安定な商品がある
時期的な問題かも知れませんが、現在需要に供給が追いついていない商品がいくつかあるようで、公式ストアでも欠品が出ています。
実際僕も今回の記事執筆にあたりいくつかのオプションも購入したのですが、WiFiモジュール2は長期欠品中で買えず、注文できたSESAMIマグネットも再入荷待ちで到着まで1週間程度かかりました。
- WiFiモジュール2
- セサミ ボット
- ESAMIマグネット(解消済み)
公式ストアは他ECサイトより価格が安い分、送料がかかるので出来ればまとめて購入したいのに、欠品で買えない商品があるのは少し残念な点と言えます。
セサミ5と一緒に購入したいおすすめのオプション品4選
今回僕が実際に追加購入したものも含め、セサミ5の利便性を最大限に上げるおすすめの別売りオプション品を紹介します。
どれも本当にあると便利なアイテムばかりなので、予算に合わせてぜひ検討してみてください。
セサミタッチ Pro
実際これなしでは使えないと言っても過言ではないセサミ5用の認証デバイスで、SuicaやICカードでのタッチ開錠と、指紋認証に対応。(パスコードや指紋、ICカードはそれぞれ100通りの登録が可能)
タッチとタッチProの違いはパスコード対応の有無のみで、基本的には指紋認証があればパスコードはいらない気もしますが、手荒れや加齢で指紋の読み取りが出来なくなった場合、利用価値が大きく減退するのでサイズや価格に妥協できるならタッチProを選んでおいた方が無難かも知れません。
オープンセンサー
ドアの開閉を認識するセサミ専用のオープンセンサー。
セサミ5だけでも施錠からの時間でオートロックはできるのですが、時間が長すぎるとセキュリティ的に不安だし、短いと来客対応時にロックが下りてしまいます。
このセンサーを使うことで、ドアが閉まってから確実に施錠できるのでドアや鍵を破損する危険性がなくなります。価格も1000円程度なので、迷わず一緒に購入しておきましょう。
Remote(リモート)
2024年5月のイベントで発表された新商品「Remote」。屋内からボタンによる施解錠が可能になります。
サムターンを回す必要がなくなるので、例えばゴミを両手に持ったまま鍵を開けたい場合などには便利。肘で押せるサイズ感でタイムラグもほぼゼロだとか。
Remote(リモート)Nano
わずか11gのリモコンキー。こちらも2024年5月のイベントで発表された新商品です。
「セサミタッチ」「アプリ操作」に次ぐ3つ目の解錠方法が可能になります。
節電のため少しタイムラグがあるみたいですが、普段持ち歩く財布やスマホにぶら下げておくと便利かも。
Hub 3(ハブ3)
出先での遠隔操作や、Amazon AlexaやGoogle HomeといったIoT家電と連携して音声操作を可能にするWiFiモジュール。
このモジュールがあれば自宅のWiFiを利用して、不在時や手が離せないタイミングでの来客に遠隔で鍵を開けたり、防犯対策として鍵の開け閉めをスマホに通知することも可能です。
旧モデルのWiFiモジュール2の後継として2024年5月のイベントで発表された新しいアイテム。
SESAME マグネット
セサミ5やSESAME タッチProの取り付けには通常強力な3Mテープを使いますが、この商品を使うことでマグネット貼り付けが可能です。
3Mテープより脱着や取り付け位置の変更が比較的容易にできるのが大きな魅力。賃貸などでテープ跡を残したくない人にもおすすめです。
このオプションを全部買っても1万円未満というのは本当に驚きだよね!
まとめ
さてこの記事では最強のコスパを誇るスマートロック『Candy House SESAME 5』について紹介しました。
「鍵のない世界を実現したい」というコンセプトのもと、シリーズ5作目となるセサミ5は機能面でも順当に進化していて、家族構成や環境に合わせて施解錠を自由に選択できる本当に便利なアイテムです。
- 各センサーの反応が良く早い
- オプション品が豊富で自分にあった構成が選べる
- 万全なセキュリティで安心できる
- 競合品より圧倒的に価格が安い
- 物理的な調整が少し面倒
- 在庫が不安定な商品がある
鍵を持ち歩かなくていいと言うのは想像より遥かに楽ちんで、心にも余裕が生まれます!もう普通の鍵には戻れないかも。
まだ普通の鍵を使ってて置き場所を忘れた経験や、いつも荷物がいっぱいで鍵を出すのに苦労していると言う人は、ぜひこの機会にセサミ5とセサミタッチを導入して、ストレスフリーなキーレス生活をスタートしてみてはいかがでしょうか。
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