Zライトと言えば来年で70周年を迎える老舗ブランドで、学生時代にお世話になった人も多いはず。今回はそんなZライトシリーズから、デスクトップPCに最適なモニターライト「ZM-101」を紹介したいと思います。
モニタの上に設置する手軽なライトですが、照明を専門とするメーカー品だけに色温度やカラーマネジメントにもこだわった1台となっているので、質の良い作業環境を求める人は是非チェックしてみてください。
- デスクトップPC or モニターを使用する人
- 作業スペースを広く使いたい人
- 資料や写真の色味に影響が気になる人
- 質と価格のバランスの良い商品を探している人
場所を取らず、必要な範囲をしっかり照らしてくれるので、比較的コンパクトなデスクでの夜間作業にぴったりのモニターライトです。
モニターライト ZM-101 の特徴
「ZM-101」はZ-LIGHTを手掛ける山田照明 謹製のLEDモニターライトで、現行シリーズ唯一のモニター上置型ライトとなっています。
特徴としてはやはり採用するLEDの品質で、Ra90という高い演色性と手元範囲をムラなくしっかり照らせる明るさ。電球色から昼光色までコントロール可能な調色機能も搭載しているので、気分や用途に合わせて使い分けることも可能です。
品質のいいLEDによるムラのない均等な配光は、さすが老舗照明メーカーといったところ。
設置や操作も非常に簡単なので、使いやすさという点でもおすすめできる商品です。
商品スペック
モデル名 | ZM-101 |
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商品画像 | |
発売日 | 2022年09月13日 |
光源仕様 | LED 5.0W(白熱20W相当) |
色温度 | 2700K~5700K |
演色評価数 | Ra90 |
調光・調色 | 各6段階 |
定格光束 | 173lm |
照度データ | |
寸法 | |
重量 | 0.5kg |
LEDモジュール寿命 | 40,000時間 |
実勢価格 | ¥11,500 |
Check |
照度データを見るとLED直下から30cm範囲で266〜287ルクスの明るさを確保、一方50cm範囲では1/3以下に減光する仕様で、手元は明るく、不要な部分では眩しくない設計になっています。
LEDモジュールの交換はできませんが、1日8時間使っても13年以上は使える計算なので問題はないはず。
パッケージと同梱品
パッケージはZライトらしいシンプルなもの。やっぱり開封前はワクワクしますね。
緩衝材でしっかり保護された同梱品は以下の5点。
- LEDモジュール本体
- 専用クランプ
- クッションスポンジ
- USB Type-C to Aケーブル(給電用)
- 取扱説明書
ケーブルは平型のいわゆるきしめんタイプで1.5mほどの長さ。給電側はUSB-A端子ですが、モニターの空いたポートに挿して使う事を想定したあえての仕様だと思います。
唯一使い方が分かりにくいクッションスポンジですが、どうやらモニターの厚みが薄く安定しない場合に専用クランプに挟み込んで使うための補助材のよう。(通常は必要なさそうです)
LEDモジュール本体を専用クランプに差し込んだ状態。独特な三角形(正確には六角形)の形状はなかなかにオシャレです。(回転せず方向を定めやすい機能面でも◎)
LEDモジュール側の爪をモニターに引っ掛けて、後方のおもりで安定させるフック式のクランプは、厚さ15mm〜30mmのモニターに対応。
固定しないので一見落ちてしまいそうに感じますが、意外と安定感があります。
サイズ感と対応できるモニターは?
「ZM-101」のLEDモジュールの長さは450mmと、24〜27インチのモニターにジャストフィットするサイズ感。
もちろんそれ以外のサイズでも使えますが、3cm以上の厚さだと設置ができないのでその点は注意が必要です。
45cmの高さでの直下照度が305Lxとの事なので、40インチ以上の大型モニターでは充分な照度が担保できない可能性があります。
モニターライト ZM-101 のメリット
それでは僕が実際に使ってみて感じた「ZM-101」のメリットを4つ紹介します。
- 高演色でムラのないLED
- 明るさと色温度は6段階で調整可能
- シンプル操作で前回の設定引き継げる
- 設置や角度調整もとてもカンタン
高演色でムラのないLED
安価なモニターライトではRa80前後の商品が多い中、「ZM-101」はRe90と高い演色性のLEDライトを採用しています。
モノの色の見え方に対して、照明が与える色への影響度合を表す数値のこと。一般的には自然光(太陽光)を基準として、近いものほど「演色性が良い」、かけ離れたものほど「演色性が悪い」とされます。この演色性を客観的に判断できるように数値化したものを演色評価数といい、演色評価数が100に近いほど太陽光下での色に近いとされています。(引用:zlight.net)
自然光に近い光は、モノや資料の色味を正しく表現できるだけでなく 目への負担も軽減されるため、夜間作業の多い人は演色性の高いLEDライトがおすすめ。
また照射範囲内(LED直下から30cm範囲)をムラなく、300Lx近い明るさで照らせるのもポイント。周囲が真っ暗な環境でもこのデスクライトだけで読み書きができる充分な光量です。
コンパクトなモニターライトといえど、さすがZライトの名を冠する商品。普段使いでは十分な品質が担保されています。
明るさと色温度は6段階で調整可能
「ZM-101」は、明るさと色温度をそれぞれ6段階で調光でき用途や気分によって調整が可能。
以下に段階毎のライティングのイメージを掲載しておくので参考にしてください。(夜間に他の光源を全てOFFにした状態で撮影しています)
明るさ:100%-85%→70%→50%→30%-15%
色温度:3000K/3500k/4000K/4500K/5000K/5700K
普段は太陽光に近い5000Kの昼白色で、疲れてきたらリラックス効果の高い電球色で休憩、みたいな使い方ができますね!
シンプル操作で前回設定も引き継げる
電源のON/OFFや明るさ、色温度の変更は独立したそれぞれのアイコンをタッチするだけの操作は非常に簡単。
メモリー機能で最後に設定した明るさや色温度が自動的に記録され、次回以降は電源ONだけで同じ設定で使用できるのも便利です。
現在の設定状態の表示ができないのはちょっとだけ残念。インジケーターとかがあればなお良かったかも。
設置や角度調整もとてもカンタン
設置方法もとても簡単。付属ケーブルのUSB-C側を本体に、USB-A側をモニターの給電ポートに挿してしまえば、あとはただモニターの真ん中に置くだけでOKです。
角度は下方向20°/上方向75°の無段階で調整可能なので、光源が直接目に入らないようちょうどいい角度で使えます。
モニターライト ZM-101 のデメリット
逆に「ZM-101」を使ってみて少し残念に感じたデメリットを2つ紹介します。
- 自動調光など便利な機能はない
- やや小傷が目立つ塗装
自動調光など便利な機能はない
良くも悪くもシンプル設計の「ZM-101」は、自動調光機能や手元で操作できるリモコンなどには対応していません。
実際にはほぼ決まった設定で使うことが多いので不便と感じることは少ないとは思いますが、1万円を超える価格帯だけに、購入の動機付けになる何からの付加価値や独自機能などがあるともっと良かったかも知れません。
このシンプルさが良いという層には刺さりそうですが、そうなるともう少し安価だと手に取りやすいかも。
やや小傷が目立つ塗装
LEDモジュールのシェード(屋根の部分)は金属製のマットな質感で高級感はあるのですが、爪などを引っ掛けると跡が付くのが少し気になります。
実際に刻まれた傷ではないので擦ればある程度消えるのですが、少しでも綺麗に使いたい人には気になる点かも知れません。
本体をクランプに取り付ける際についた跡も典型的A型の僕には結構気になります。
まとめ
この記事ではZライトシリーズからモニター上置型ライト「ZM-101」についての特徴と、僕が実際に使ってみて感じた感想をまとめてみました。
改めてこのデスクライトのメリットとデメリットを比較すると以下の通り。
デスク全体を広く均等に照らすならさすがにスタンド型の方が便利ですが、PC作業のついでに資料や書き物をする程度であれば場所を取らず必要なスペースだけしっかり照らせるモニターライトが便利です。
\ デスク全体を明るく照らしたい人はデスクライトがおすすめ! /
LEDモニターライトは長く使えるからこそ、実用性と品質の高い良いものをおすすめします!
照明メーカーが本気で設計したモニターライトが気になる人は是非以下をチェックしてみてください。
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