こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。
USBポートが不足しがちなMacBookにとって、拡張性を補うUSB-Cハブは欠かすことのできない存在なんですが、今回Satechiからそんな相棒選びの最有力候補になりそうなアイテムが登場しました。
それがこちら『Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD』。
6cm四方のコンパクトボディながら、最大100WのPower Deliveryと、4つの「USB-C 3.2 Gen 2」ポートを搭載した、なんとも使い勝手のいいUSBハブに仕上がっています。
ということで今回はSatechiの最新USB-Cハブ Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD をレビューしていきます。
Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD の概要
この製品は2020年に発売された「Satechi 4ポート USB-Cハブ」をベースに、USB-Cのみのミニマルな設計はそのままに転送速度の強化と、デバイスへのPD機能を追加したアップデートモデル。
- 転送速度:10Gbps x 4ポート
- PD給電:最大100W(アウトプット最大75W)
なんと言ってもすべてのポートがUSB-C 3.2 Gen 2対応なので、どんなデバイスを繋いでもハブがボトルネックになることなく最大パフォーマンスで運用できるのがポイント。
すべてのポートが最速仕様
USB-C以外は一切受け入れてくれませんが、周辺デバイスをUSB-Cに統一している人にとっては最高の選択肢になるはずです。
仕様とスペック
旧モデルととてもよく似た形状で、その違いは転送速度とPD機能だけなんですが、使い勝手の上ではもはや別物かも。
モデル名 | 4PORT USB-C HUB WITH PD | 4PORT USB-C HUB |
外観 | ||
型番 | ST-H4CPDM | ST-UC4PHM |
ポート | USB-C 3.2 Gen 2 × 4 (10Gbps) | USB-C 3.0 Gen 1 × 4 (5Gbps) |
PD給電 | ◯ (最大100W) | ー |
サイズ | 6 × 6 × 1 cm | 6 × 6 × 0.6 cm |
重量 | 約50g | 約45g |
価格 | $44.99 | ¥5,399 |
Check | Check |
例えば旧モデルでは、MacBookの充電にもう1ポート塞ぐ必要があったし、転送速度に関しても5Gbpsだと最近のポータブルSSDのパフォーマンスは発揮できません。
- 10Gbps = 1,250MB/秒
- 5Gbps = 625MB/秒
この2点を解決したことで、かなり優秀なUSBハブに生まれ変わったのが、Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD。
多少価格は上がりますが、性能差を考えれば新型の方がコスパが高い気がします。
デザインと外観
そんな Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD の外観は、アルミを切り出したような美しいデザインでMacとの親和性も抜群。
そう、このカッコよさがSatechi製品なんですよ!
USB-Cポートは左右に2つずつ配置。うちPD(インプット)ポートには
マークがついています。写真では分かりづらいのですが、中心部分にかけて若干膨らみのある形状になっています。
ベタッと地面に着かない分、排熱にも好影響な気がします。
ケーブルには高級感のある編組タイプを採用。
隣に「SATECHI Thunderbolt 4 Pro ケーブル」を並べてみましたが、質感はほぼ同等レベルですね。
通電時にはここのLEDが点灯します。さりげないおしゃれポイントでもあります。
裏面には北米のEMC規格とEUでの安全基準適合を示すCEマークが記載されています。
重さは実測で48g。かなり軽いので携帯性もバツグンだと思います。
ちなみに同梱品は以下の通り。
- USB-Cハブ 本体
- ユーザーマニュアル
Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD レビュー
ここからは実際の使用感を中心に、機能性や感想をまとめて紹介します。
USB-C全ポートが10Gbps高速転送仕様
iPhoneを始め昨今のデバイスはほぼUSB-Cに統一されつつある時代背景を考えるとUSB-C×4構成は実に今時の仕様ですよね。
もちろん、EthernetやHDMIポートを使う前提であればマルチハブが必要ですが、USB-Aを使いたいくらいなら変換アダプタで対応できるので、意外と不便は感じません。
むしろこのUSBハブの魅力は、全ポートの転送速度が10Gbpsと高速で、接続するデバイスのパフォーマンスを落とさないという点。
実際に最大1,050MB/秒のポータブルSSDで転送速度を測ってみましたが、読み書き共にほぼスペック通りの速度が出ていました。
各ポート最大5Wまでならデバイスの充電もできるので、外出先時の緊急用充電器として持っておくのもいいかも知れませんね。
MacBook Proも高速充電可能
PD対応によりハブ経由でMac本体に給電できるのも便利。
MacBookの別のポートを塞がずに充電しながら作業を続けられるので、データ転送中にバッテリー切れという心配もありません。
75Wの出力があれば、16インチのMacBook Pro以外ならほぼフルスピードで充電できますね。
モデル | 発売年 | SoC | 急速充電W数 |
MacBook Pro 16インチ | 2024年 | M4 Pro M4 Pro MAX | 140W |
MacBook Pro 14インチ | 2024年 | M4 Pro M4 Pro MAX | 96W |
M4 | 70W | ||
MacBook Air 15インチ | 2024年 | M3 | 70W |
MacBook Air 13インチ | 2024年 | M3 | 70W |
軽くてコンパクトだからiPadにも最適
薄くてコンパクトな Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD はiPad用のUSBハブとしても優秀です。
一緒に持ち歩いても邪魔にならないし、充電とデータ転送を1ポートで賄える機能性はiPadにこそ欲しい機能といえます。
モバイルバッテリーと組み合わせれば、外出先でも時間を気にせず作業に没頭できるので、iPadメインのクリエイターにもおすすめ。
Apple製品との親和性が嬉しい
Macユーザーって少なからずデバイスの見た目を気にする人も多いと思うんです、僕も然り。
その点、MacBookともデザインの親和性が高いこのUSBハブは、どこからどう見てもスタイリッシュで所有欲を満たされませんか?
もちろんビルドクオリティに関しても文句のつけどころはありません。
Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD 気になった点
逆に気になった点、というより購入時に気をつけて欲しい点を2つほど紹介しておきます。
映像出力には対応していない
PD出力や10Gbpsのデータ通信ができるなら映像出力もできそうですが、非対応です。
このスペックで映像出力までできると相当活用範囲が広がりそうな気がするので少し残念ですが、外部ディスプレイと接続したい場合は以下のようにHDMIポートのあるハブやドッキングステーションを選択しましょう。
PD充電ができるのは1台のみ
僕も最初勘違いしていたのですが、PD対応のポートはあくまで1つだけ。しかも「入力専用」です。
つまり、急速充電できるのはこのハブを接続するMacやiPadのみなので、USB充電器代わりにタコ足配線はできない点には注意。
旧モデルと間違えそう
前述の通り、PD給電や転送速度の違いを考えると旧モデルとはもはや別物に近いプロダクトなんですが、デザインがよく似ていて間違って購入する人がいそうで少し心配です。
間違い探しができそう(上段が新モデル)
公式ストアやパッケージの商品名も以下の通り「WITH PD」の有無のみ。
- 旧モデル:4PORT USB-C HUB
- 新モデル:4PORT USB-C HUB WITH PD
国内での商品名は「Satechi USB-C ハブ 4ポート 100W USB-C PD対応」に統一されているようですが、購入する際は気をつけておきたいポイントです。
まとめ
搭載するUSB-Cポート4つすべてが10Gbps対応&100WのPD給電ができる「Satechi 4ポート USB-Cハブ With PD」をレビューしました。
特にポート不足に悩まされがちなMacユーザーにとって、ボトルネックにならないこのUSBハブはとても頼れる相棒になってくれるはずです。
何にでも対応できるマルチハブではないけど、その分用途も明確で陳腐化しにくいUSB-Cハブになっていると思うので、気になった人は是非チェックしてみてください。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。
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