『Satechi デュアル USB C ドッキングステーション』レビュー|これはMacBook用ドックの完成型だ!

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外部デバイスとの接続に使うポートやスロットが不足しがちなMacBookにとって、USBハブなどの拡張デバイスはほぼ必須のアイテム。

特にモニターを導入したり様々な周辺機器でデスク環境を整えようと思うと、できるだけ高い拡張性を持つドッキングステーションを選びたいところです。

今回はそんなMacBook用ドッキングステーションの完成形とも言える新商品『Satechi デュアル USB C ドッキングステーション(公式名称:USB-C Dual Dock Standデュアル ドック スタンド)』を紹介します。

カナちひ

このドックの魅力は充実したハブ機能だけでなく、SSDエンクロージャーやPCスタンドにもなる利便性の高さ。これ一台でほとんどのことをこなせるおすすめのドッキングステーションです。

こんな人におすすめ
  • デュアルモニターを検討している
  • 場所を取らないUSBドックが欲しい
  • 消費電力の高いデバイスを繋ぎたい
  • 外部ストレージを使いたい
  • 高品質で長く使える製品を選びたい

この記事では商品の特徴や実力の検証、実際に使ってみた感想などメリット・デメリット双方から詳しくレビューしていきます。

  • 応用力抜群の10in2ドッキングステーション
  • 最大75WのパススルーPD充電ポート搭載
  • M.2 NVMe対応のSSDエンクロージャー内蔵
  • 熱のこもらないエアフロー構造
  • 場所を取らず作業性も向上するスタンド形状
  • Macと親和性の高い洗練されたデザイン

この記事はメーカーさんから商品提供を受けて執筆していますが、内容については一切の誇張や忖度なく、僕自身の見解と感想を正直にまとめています。

目次

Satechi デュアル USB C ドッキングステーション|商品概要

「Satechi デュアル USB C ドッキングステーション」は 米カリフォルニアに本社を置くSatechiから2023年11月8日に発売されたPCスタンド型の10-in-2ドックステーションです。

4Kデュアルモニターやギガビットイーサネット対応に加え、M.2 SSDが換装できるエンクロージャー機能を搭載し、外部ポートの少ないMacBook Pro/Airでも多くのデバイスと同時に連携が可能。

ドッキングステーション自体はBelkinベルキンAnkerアンカーBenQベンキューといった有名メーカーも精力的に展開していますが、この商品のように単体で外部ストレージにもなるスタンドタイプは他に見当たらず差別化された特徴と言えます。

MacBookのエアフロー強化にも期待できるスタンド型

satechiらしい美しいデザインも含め実に魅力的な商品となっていますが、価格面でも同クラスのドッキングステーションの中では比較的安価な点も魅力です。

カナちひ

ポートと同じくMacで不足しがちなストレージ容量の問題も一度に解決してくれる網羅性の高い商品です。

商品スペック

商品名Dual Dock Stand
(ST-DDSM)
商品画像
発売日2023年11月8日
カラースペースグレイ
接続インターフェースUSB Type-Cコネクタ x 2
USB-CPD 3.0(最大75W)
USB-C 3.2 Gen 2(10Gbps)
USB-C 3.2 Gen 1(5Gbps)
USB-AUSB-A 3.2 Gen 2(10Gbps)
USB-A 3.2 Gen 1(5Gbps)
HDMIHDMI 2.0(4K/60Hz)x 2
DisplayPortDP 1.4(4K/60Hz)
イーサネット1Gbps
SSDエンクロージャーM.2 SATA/NVMe対応(最大10Gbps)
対応デバイスMacBook Pro / MacBook Air
Microsoft Surface Pro 9 / Surface Laptop Studio
その他2つの隣り合うUSB-Cコネクタが付いたデバイス
安全機能短絡保護、過電圧保護、過熱防止
サイズ31.2 x 8 x 2.4 cm
重量425g
価格¥20,249
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価格は2024年3月12日現在のAmazon税込価格

接続インターフェースの形状からフルに活用できるのはUSB-Cポートが2つ並ぶMacBookやノートPCに限られますが、接続するデバイスを絞れば片側のUSBだけを使ってiPadなどで使うことも可能です。

複数のディスプレイに接続が可能なMacBook(M1/M2 MacBook Airは除く)の場合、USB-C 3.2 Gen 2ポートとHDMIポートを使うことでデュアルディスプレイに対応。デスク環境の改善にも効果的です。

カナちひ

ほぼMacBook専用設計だと思ってたけど、意外と汎用性があって使い回せそうなのは嬉しい誤算でした。

機能や性能を紹介する前に、まずはハードウェアとしての品質や外観をチェックしていきましょう。

パッケージと外観

パッケージは全面英語表記のみですが、写真印刷された質の高いパッケージはさすがSatechi製といったところ。

写真では分かりにくいですがドッキングステーションが入っているとは思えないサイズ感です。(キーボードのパッケージくらい)

中身はドッキングステーション本体とユーザーガイドのみ。

同梱品
  • デュアルドックスタンド本体
  • ユーザーガイド(日本語対応)

本体はアルミ製でずっしりと重く高級感があります。強度と放熱性にも期待できそうです。

真っ黒な表面には傷防止と滑り止めを兼ねたラバーを配備

背面にはSSDスロットと排熱用のスリットが用意されています。

M.2 SSDの表側には結構スペースがあるので薄型のヒートシンクなら使えそうですが、ドックの仕様上10Gbpsまでとされているのでそこまでは必要なさそうです。

カバーの中には冷却用のサーマルパッドとミニドライバーも

接続インターフェースは特徴的な2連構造…と思いきや、実は2本のUSB-C端子をまとめる単なるケースに過ぎないので片側ずつ接続して使うことも可能です。

スタンドとしてのサイズ感は14インチのMacBook Proにぴったり。背面に2.5cmの高さが出てタイピングの作業性も上がりそうです。

重量はほぼカタログスペック通りの429g。いかにも重厚感のある見た目と比べると軽量ですね。

カナちひ

重厚かつ高級感のあるデザイン性はさすがSatechiといったところ。Macもスペースグレイなら更に一体感が増しそうです!

Satechi デュアル USB C ドッキングステーション|使い勝手や性能を検証

引用:satechi.net

ここからは実際に14インチのMacBook Proに繋げて色々と使ってみた感想と性能の検証結果について紹介していきます。

PCスタンドとしての使用感

まずスタンドとしての使用感ですが、MacBookに程度な傾斜が付くことでタイピングのしやすさは間違いなく向上します。(角度は設置する位置で調整)

安定感もよくタイピングの振動もしっかり支えてくれますが、MacBookはただ乗っているだけで傾斜により前方のゴム脚も浮いている状態(前方はMacBookのボディで支える感じ)なので、少しずつ滑って位置がずれていくのが少々気になります。

充電や4K動画編集時のMacBookも発熱も確認してみましたが、特に変化は感じれませんでした。(背面が浮いているので排熱には有利だと思いますが目に見えて実感できるほどではない)

逆にドッキングステーション側もデータ通信時にほんのり暖かくなる程度で熱さが気になるという事はありません。

MagSafeやイヤホンジャックには干渉しない

USB-Cポートを2つ占領されますが、充電はドックから賄えるのでMagSafeのケーブルはいらなくなります。

つまこ

外部ポートがすべて背面に集まるから、MacBookの側面がすっきりするのは嬉しいね!

USBポートは全部で5つ

USBポートはCが3つ、Aが2つの構成。ただしCのひとつは充電専用のポートなので自由に使えるのはC・Aそれぞれ2ポート(合計4ポート)となります。

少しややこしいのが、ポートによって最大通信速度が異なる点。C・A共に向かって右側が3.2 Gen 2(10Gbps)、左側が3.2 Gen 1(5Gbps)ですが、奥側&MacBookを乗せた状態では判別しにくいのは気になるところ。

1GbpsのポータブルSSDを繋げて各ポートの速度を確認してみましたが、読み出し側はほぼスペック通りでした。(書き込み側は少し低下)

USB-C 3.2 Gen 2ポート
USB-C 3.2 Gen 1ポート
USB-A 3.2 Gen 2ポート
USB-C 3.2 Gen 1ポート
カナちひ

USBポートはどうやら映像出力には対応していないみたい。あくまでデータ転送用として使う感じです。

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HDMI|DPポートはデュアルディスプレイ対応

HDMI x 2およびDPポートは4K/60Hzでの映像出力が可能です。実際にHDMIから4Kモニターに接続してみましたが、問題なく使用できました。

HDMI+HDMI または DP+向かって左側のHDMIを組み合わせることで、デュアルディスプレイにも対応。複数モニターを並べて生産性を上げたいというニーズにも応えられます。

DPと右側のHDMIの同時使用は不可
カナちひ

M1/M2 MacBookなどデュアルディスプレイ非対応場合は使えないので注意しましょう。

SSDエンクロージャーでストレージを拡張

ドックの背面に準備されたM.2 SSDスロットを利用することで、SSDエンクロージャーとしても機能します。

インターフェースM.2 SATA / NVMe
転送速度SATA:6Gbps / NVMe:10Gbps
サイズ2242 / 2260 / 2280 mm
※ヒートシンク付きのSSDには非対応

デスクでは常にドックに接続することを前提にすれば、Macのストレージ拡張やTime Machineでのバックアップ用としても使えて何かと便利です。

冷却用のサーマルパットも付属しているので以下の装着手順を参考に取り付けましょう。

イーサネットにも接続可能

ドック経由で有線LANの使用も可能です。WiFiが届きにくい環境や安定した通信速度を確保したいなら活用したいポートです。

通信テストの結果も1Gbpsとカタログスペック通り。通常用途では充分な速度です。

検証サイト:fast.com
つまこ

正直あまり使う機会はないけど、いざという時に有線LANが使えると安心だよね。

Satechi デュアル USB C ドッキングステーション|残念なポイント

ここまでご覧頂いた通り本当に完成度の高いドッキングステーションなのですが、2つほど残念に感じた点があったので紹介します。

  • 正面からポートの判別ができない
  • SDスロットがない

正面からポートの判別ができない

背面にポートを集めるのはケーブルマネジメント的には大歓迎なのですが、使いたいポートがどこにあるのか正面からでは判別できず、デバイスを脱着する場合は必ず本体を回転させる必要があります。

形状はともかく転送速度の違いが問題

慣れれば指先で大体のあたりをつけて挿すということも出来なくはないのですが、そこから更に転送速度の違いまで把握するのは至難の業。

結局”ひっくり返して見る”いう作業が度々発生するのは正直結構面倒に感じたポイントです。

カナちひ

必要なものは全部先に繋いでおく、というのが正しい使い方かも。

SDスロットがない

個人的にはこれが一番残念に感じたポイントですが、Satechi デュアル USB C ドッキングステーションにはSDカードスロットがありません

あとこれだけ使えれば完璧でした

一般的にはもう使う機会も少なく、MacBook ProにはUHS-Ⅱ対応のSDカードスロットもあるので必要性は低いのですが、これだけ汎用性があるドックなら採用して欲しかったです。

まとめ

今回はSatechiの新型USBドック『Satechi デュアル USB C ドッキングステーション』についてレビューしてみました。

改めてこの商品のメリットデメリットをまとめると以下の通りです。

Satechi デュアル USB C ドッキングステーション
総合評価
( 4 )
メリット
  • 充実したポートバリエーション
  • PCスタンドタイプで場所を取らない
  • SSDエンクロージャー機能を搭載
  • MacBookと親和性の高いデザイン
デメリット
  • 正面からポートの判別ができない
  • SDスロットがない
カナちひ

プロダクト自体の完成度が高く、高級感があるので所有欲も満たされますよ!

特にほぼ専用設計のMacBookとの相性は抜群で、これ一台あればほぼどんなデバイスとも連携できるのでポート不足が気になっている人は是非チェックしてみてください。

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