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【長期レビュー】AirPods Pro 3|旧モデルからの進化点とライブ翻訳の現在地

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2025年9月に発売された「AirPods Pro 3」。
初代AirPods Pro(A2190)からの買い替え後、毎日のように持ち歩いていますが、ホントよくできたイヤホンですよね。

正直いうと「音質」については、Technicsの「AZ100」や、SONYの「WF-1000XM5」の方が好みなんですが、「音楽を聴くときは別のヘッドホンを使えばいい」と割り切れるほど、とにかく日常の使い勝手が抜群。

AirPods Pro 3とiPhone16Pro

映画やYouTubeを楽しむのにも、通話やオンライン会議での活用でも、ほぼ弱点のないフラットな音質とマイク。人混みでも電波が途切れず、地下鉄内の激しい轟音もしっかりカット。装着感もよく、失くしてもアプリで探せる……さらに最近のアップデートでは、iPhoneのアプリ連携でライブ翻訳まで出来ちゃう優等生っぷり。

iPhoneユーザーなら、しのごの言わずAirPods Pro!」と断言できるほど、完成されたデバイスです。

この商品の特徴
  • 世界最強クラスのANC搭載
  • 空間オーディオ対応
  • 探す(FindMy)機能対応
  • 心拍数センサー搭載
  • 対面会話も可能なライブ翻訳対応
結局、この便利さからは逃れられません

とはいえ、4万円もする高級イヤホンだけに、「ホントに旧モデルから買い換える価値はあるの?」「音はそんなに良くないんだよね?」と、悩んでいる人も多いと思います。

この記事では、購入から約4ヶ月じっくり使ってみた僕の率直な感想から、新機能「ライブ翻訳」の精度、実は気になっている点まで詳しく紹介していきます。

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目次

AirPods Pro 3|第1世代との比較

AirPods Pro 3と初代AirPods Pro(A2190)

今回の買い換えは、初代AirPods Pro(MWP22J/A)から。

当時は「魔法のうどん」なんて揶揄されるこちもありましたが、完全ワイヤレス×ノイズキャンセリングを洗い前にした名機だと思っています。

それから約6年。新旧を並べてみても、見た目はほぼ見分けがつかないくらいそっくりなんですが、使ってみると中身はちゃんと別物で、日常の快適さやそれぞれの機能の精度が想像以上に底上げされていました。

大正義「USB-C」による統一感

冒頭から「今さら?」と思われるかも知れませんが、今回の買い替えでもっとも嬉しかったのは、やっぱり充電端子のUSB-C化でした。

Lightningケーブルから解放されるのって「こんなに快適なのか…!」と実感。シンプルに持ち歩くケーブルが一本減るというのは改めてかなりのメリットを感じました。

AirPods Pro 3と初代AirPods Pro(A2190)の充電端子
左:Pro 3 / 右:初代(A2190)

あと、これも今さら感がありますが、MagSafe対応でモバイルバッテリーにぴったり吸着して、充電できるのもいいですよね。
マグネットもしっかりめで、こんな風に逆さにしても外れることはありません。

MagSafe対応モバイルバッテリーに磁気吸着するAirPods Pro 3

同じように初代から買い替えた人であれば、たぶんかなり満足度の高いポイントだと思います。

「探す」機能で安心して使える

第2世代から引き継がれた「探す(Find My)」アプリへの完全対応もかなり嬉しかったポイント。
とくにTPOに合わせて複数のバッグを使い分ける人ほど、「すぐに見つけられる」というありがたみは大きく感じられるはずです。

しかも、ケースだけじゃなく左右のイヤホンも個別に探せるし、それぞれ音を鳴らすことも可能。

「探す(Find My)」に表示されたAirPods Pro 3ケースとイヤホン

外出先での置き忘れはもちろん、自宅でも「正確な場所を見つける」で詳細な方向や距離がわかるから、クローゼットやソファの隙間からでも、きちんと発見できるのは助かりますよね。

混雑した駅でも、電波が途切れない

接続の安定性も、使い始めてすぐに違いを感じたポイントです。

初代では、通勤ラッシュ時の駅など人が密集する場所では音がプツプツと途切れることが多かったのですが、Pro 3ではそんなストレスは皆無。同じ時間、同じ場所で使っていても、普段通りの安定したリスニングが可能でした。

手のひらに乗せたAirPods Pro 3

基本的な通信距離やデータ速度は変わらないはずのBluetooth5.0と5.3ですが、ここら辺は耐干渉性が上がった恩恵。

リビングにiPhoneを置いたまま、ベランダで洗濯物を干したり、子供部屋の掃除をしたりなど、”途切れない通信”は日々のQOLを確実に上げてくれています。

ノイキャンの効きも、段違い

AirPods Proのノイキャン性能は、世代を追うごとに大きく進化しているワケですが、Pro 3のスペック上の性能は、なんと初代の約4倍。

これは地下鉄などでは特に分かりやすく違いを感じられて、列車のすれ違いなど初代では音声が掻き消されるほどの轟音でも、スッと静寂の中に消し去ってくれます。日常生活の環境音なら、もはや「無音」といってもいいレベル。

ノイキャンの性能を表すApple公式サイトの紹介画像
引用:apple.com

逆に外音取り込みモードに関しては、初代の時点で完成されていたせいか、そこまで大きな変化はなく「相変わらず自然で使いやすい」という印象でした。

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装着感もちょっとアップデート

これまでの進化に比べればインパクトは少ないものの、装着感もちゃんとブラッシュアップされています。

イヤホン本体やイヤーチップの形状がわずかに改善されたことで、耳に吸い付くような密閉感が増しました。

指で摘んだAirPods Pro 3

初代でたまに感じていた「長時間着けていると少しずつ浮いてくる感じ」がなくなり、ポロッと落としてしまいそうな不安が減ったのは、精神衛生的にも大きなメリットですよね。

新旧のスペック比較

初代AirPods Pro(A2190)や第2世代とのスペック差はこんな感じです。

AirPods Pro 3第2世代初代 (A2190)
チップH2H2H1
充電端子USB-CUSB-CLightning
通信機能Bluetooth 5.3Bluetooth 5.3Bluetooth 5.0
バッテリー最大8時間最大6時間最大4.5時間
センサー操作タッチコントロールタッチコントロール感圧センサー
ノイキャン
(初代の4倍)

(初代の2倍)
通話感知
心拍数センサー
ライブ翻訳
「探す」対応
防塵・防水IP57IP54IP54
(充電ケース除く)
MagSafe対応
(Qi規格には対応)
イヤホン重量5.55g5.3g5.4 g
ケース重量43.99g50.8g45.6 g

上で挙げた以外にも、バッテリーの持ちや耐汗・耐水まわりなど、ソフトウェア以外の”基礎体力”がしっかり上がっています。

こういう価格に見合うだけの進化がはっきりと感じられるのは、買い替えの同期に直結しますよね。

カナちひ

実際に使ってみて、買い替え前にいちばん不安だった「本当に差を感じられるの?」という不安は完全に解消されました。

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新機能「ライブ翻訳」を試してみた正直な感想

「翻訳」アプリの画面とAirPods Pro 3

AirPods Pro 3で、最近話題を集めたのが昨年末にリリースされたばかりの「ライブ翻訳」機能。

まだベータ版ということで、日本語対応も始まったばかりですが、Apple Intelligenceで”対面の会話をリアルタイムに翻訳できる”という触れ込みは、やっぱり気になりますよね。

とはいえ、僕の環境では対面での検証が難しかったので、今回は YouTubeの会話動画を使って精度をチェックしてみました。できるだけ実際の会話に近い条件に寄せているので、「どれくらい使えそうか」の目安になれば。

  • 視聴コンテンツ:YouTube(英語/韓国語の会話)
  • 音量:日常会話くらいになるよう約60dBに調整
  • 声質:男女それぞれの声でテスト

英語:内容の把握はできるが、脳内補完が必要

まず英語。これは正直、思っていたより良かったです。
文字起こしの精度が高く、会話の流れが追いやすい。土台がしっかりしている印象でした。

ただし、ライブ翻訳は「同時通訳」というより、1センテンスごとに区切って翻訳が出てくる感じで、どうしても数秒のタイムラグが発生します。吹き替えのような自然さを期待すると、ここはギャップに感じるかも。

そして肝心の翻訳は、流暢な通訳というより直訳寄り
ニュアンス自体は掴めるんですが、耳に入ってきた日本語を一度頭の中で組み立て直して、文脈を補完しながら理解する必要があるので少々疲れます。

「ライブ翻訳」で英語から日本語に翻訳された会話①
「ライブ翻訳」で英語から日本語に翻訳された会話②

「会話が成立する」というより、「話の内容は分かる」という感じ。

加えて、日本語ならではの難しさも少し気になりました。
たとえば「方」という漢字を、前後の流れに関係なく「ほう」と読んだり「かた」と読んだり……。いったん文字にしてから読み上げる仕組み上、同音異義語や読み分けはまだ苦手っぽい印象でした。

韓国語:実用レベルには、あともう一歩

韓国語は、英語よりもさらにハードルが上がる印象。
翻訳の雰囲気としては、一昔前の翻訳アプリに近くて、少しぎこちない場面が目立ちました。

単語単位なら拾えるんですが、英語みたいに文法を理解していないぶん脳内変換にも限界があり、初見の会話だと理解が追いつきにくい。

「ライブ翻訳」で韓国語から日本語に翻訳された会話①
「ライブ翻訳」で韓国語から日本語に翻訳された会話②

集中すれば理解不能というほどではないものの、韓国語に関しては iPhoneの画面も見ながら文章で確認する必要がありそう、という結論です。

複雑な言い回しや映画への対応

会話動画でも差は出たんですが、映画のセリフみたいに

  • 比喩が多い
  • 回りくどい言い回し
  • 感情の機微
  • まくしてるような早口

みたいな要素が混ざると、どうしても精度は落ちやすいです。

まあ、この機能だけで映画を観よう、という人は多くないと思いますが、翻訳精度の目安として見ても、今の段階で「これだけを頼りに外国語圏に乗り込む」のは、さすがに勇気がいると思います。

期待を込めた「これからの機能」

……と、わりと厳しい評価になりましたが、それでもこの機能に可能性を感じたのは、やっぱり体験のシームレスさ。

AirPods Pro 3を装着して、ライブ翻訳を立ち上げておくだけで、オフラインでも翻訳が耳に届く。この体験自体がすごくスムーズで、今後の可能性を感じさせてくれます。

手に持ったAirPods Pro 3

日本語対応も始まったばかりですし、Apple Intelligenceの成長と共に、ここから精度が化けていく余地は十分ありそう。
今はまだ完璧じゃないけど、次のアップデートが楽しみになる、発展途上の機能だと感じました。

カナちひ

言語によっては、「すでに会話が成立するレベル」という検証結果もあるので、気になったらアプリのライブ翻訳だけでも試してみてください。

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AirPods Pro 3|その他の買い換えメリット

AirPods Pro 3のパッケージ

空間オーディオの没入感で「映像体験」の質が上がる

冒頭で「音楽は別のヘッドホンで楽しむ」と書きましたが、一方で「映像体験」に関しては、AirPods Pro 3はかなり良い線をいっています。

その理由は、さらに進化したパーソナライズされた「空間オーディオ」と、「ダイナミック・ヘッドトラッキング」の存在。

NetflixやApple TV+で映画を観るとき、首を動かしても音が画面の位置に固定される感覚は、まるで耳に入る「自分専用の映画館」。深夜、家族が寝静まった後にしっかりと臨場感のある音で映画を楽しめるのは、地味に嬉しいポイント。

AirPods Pro 3を装着した筆者

音の定位(どこから音が聞こえるか)が初代よりも格段に鋭くなっており、背後から迫る足音のリアルさには思わず振り返ってしまうほど。
「純粋な音質」で勝負するのではなく、「体験のリアリティ」で勝負する。Appleらしい、潔い割り切りが感じられる部分です。

持ち物のミニマル化。Lightningからの卒業

ガジェット好きとして、今回の買い替えで密かに一番恩恵を感じているのが「持ち物の整理」です。

正直なところ、初代AirPods Proもまだまだ現役で、すぐに買い替える必要があったわけではありません。けれど、事あるごとに「AirPodsのためだけに、わざわざLightningケーブルを持ち歩く」という行為が、ずっと小さなストレスだったんですよね。

AirPods Pro 3とLightningケーブル

実はそれが、今回AirPods Pro 3への買い換えを決めた最大の理由。

  • MacBookの充電器で、そのままAirPodsを充電できる
  • 外出先では、iPhoneと同じUSB-Cケーブル1本で済む

これは単に荷物が減るという以上に、精神的なスッキリ感が大きいです。

普段から持ち歩く荷物が多いからこそ、こうした小さな「断捨離」の積み重ねが、日々の快適さに繋がるのだと改めて実感しています。

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AirPods Pro 3|気になったところ

ここまで進化の素晴らしさを語ってきましたが、実際に数ヶ月使い込む中で、「ここはもう少し頑張ってほしかった」と感じるポイントもありました。

「音楽を楽しむ」には少し物足りない

TechnicsやSONYのハイエンドモデルと迷っている人にとって、いちばん気になるのは、やっぱり音質面だと思います。

Pro 3は初代と比べて解像感は確実に良くなっているし、全体的にフラットで整っていて相変わらずクセがない。言い方を変えると「優等生すぎる音」で、良くも悪くも主張が少ないんですよね。

空間オーディオも体験としては面白いんですが、音楽向きかと言われると正直微妙で、結局、自宅でじっくり音楽を聴くときは、自然と「Px7 S3」に手が伸びてしまいます。

AirPods Pro 3とBowers&Wilkins Px7 S3

音自体は決して悪くはないんですが、日常のオーディオとして、低音の沈み込みや高音のきらびやかさみたいな部分を求めるなら違う選択はあるかも——というのが僕の正直な感想です。

カナちひ

映画や通話、音楽など幅広くカバーできる「聴きやすさ」はさすが。でもそれぞれの分野に特化したモデルにはさすがに及ばないという印象です。

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密閉感と引き換えに、少し硬くなった装着感

今回のAirPods Pro 3、イヤーチップの構造が改善され「フォーム注入型」に変わりました。
本体の形状変化に加えて、交換用イヤーチップのサイズ展開も増えたことで、フィット感や密閉感自体は間違いなく向上しています。

AirPods Pro 3と初代AirPods Pro(A2190)の形状の違い
(手前がPro 3)似ているようで意外と違う…

……ただ、装着感は初代の方が良いと感じるのは僕だけでしょうか。

以前のような「着けているのを忘れる軽やかさ」に比べると、耳への圧がやや強くなった感覚があって、僕の場合は長時間つけっぱなしにしていると、少し痛みを感じることもありました。

AirPods Pro 3のイヤーチップを摘む様子

「外れにくさ」を取るか「柔らかさ」を取るか。このあたりは個人の耳の形にも左右されますが、初代や第2世代の、あの柔らかい装着感が好きだった人にとって、この「硬さ」は少し気になるポイントかもしれません。

アクセサリ類はほぼ流用できない

初代や第2世代から買い替える際に、地味に注意したいのがアクセサリーの互換性。パッと見はそっくりですが、実は細部がことごとくアップデートされています。

そのため、ケースやイヤーチップなどは、基本的にはすべてAirPods Pro 3専用品で揃え直す必要があると考えておいたほうが安全です。

それぞれ専用ケースに入ったAirPods Pro 3と初代AirPods Pro(A2190)
充電ケースの違い
  • サイズ: わずかに大きくなっており、以前の密着型ケースは流用不可
  • ペアリングボタン: 背面の物理ボタンが廃止
  • 底面スピーカー: USB-C端子の横に「探す」アプリ用のスピーカーを搭載
  • ストラップホール: ケース本体に標準装備
イヤホン本体の違い
  • 本体形状: ステム(軸)やセンサー位置が変わったため、スキンシール等は流用不可
  • 接続部の形状: イヤーチップを取り付けるパーツの形が異なるため、従来のイヤーチップは装着不可
カナちひ

買い換えの際に保護ケースなどを新調する場合は、必ずPro 3用であることをしっかり確認してから選ぶようにしましょう。

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まとめ|生活をアップデートする「唯一無二」の存在

2019年に発売された初代(A2190)から約6年。今回の買い換えは、単なる「イヤホンの更新」というより、iPhoneのある生活そのものを一段アップデートするような体験でした。

「音楽を楽しむ」ための音質や、新しいチップによる装着感の硬さなど、人によって評価が分かれる部分も確かにあります。それでも、これほどまでにiPhoneやMacと溶け合い、日常のノイズを消し去ってくれるデバイスは、やはりAirPods Pro 3以外に代わりが見当たりません。

こんな人におすすめ!
  • iPhoneユーザーで、イヤホンは「毎日使う道具」という認識
  • 通勤・移動が多く、ノイキャンの恩恵をしっかり受けたい
  • 接続の安定性や「探す」対応など、安心して使いたい
  • 音楽は別のヘッドホンで聴く、もしくは「聴きやすさ重視」
  • ライブ翻訳に将来性を感じている

「4万円の価値があるか?」と問われれば、僕は自信を持って「第1世代ユーザーなら間違いなく買い」だと答えます。

音質へのこだわりは別のヘッドホンで満たして、移動や作業、映像体験といった「日常のすべての時間」をこの一台に任せる。
そんな使い分けこそが、この高機能なイヤホンを賢く使い倒す方法だと思います。

以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。

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