こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。
映像コンテンツの配信を始めようと思ったとき、意外と大変なのが機材の調達。
例えばクリアな音声を撮るためのマイクだったり、明るくクリアな映像を映すカメラやライト、ゲーム配信なら映像を丸ごと保存できるキャプチャーボードなど、揃えなくちゃいけないものも沢山あってアイテム選びだけでもなかなか大変です。
今回紹介する『Elgato Neo シリーズ』は、お手頃な価格ながら箱から出してすぐに使える手軽さとプロ仕様の品質を兼ね備えた、これから配信者を目指すひとにぴったりの最新配信機材ブランド。
この記事ではそんなNeoシリーズの各デバイスの特徴や使用感などをまとめてレビューしていきますので「実際どうなの?」と気になっている人はぜひチェックしてみて下さい。
今回紹介するデバイスはこちら
配信者の欲しいを叶える「Elgato Neoシリーズ」
Stream Deck でお馴染みのElgatoが今年2024年に発売を開始した「Neoシリーズ」は、誰でも簡単かつ手軽に導入できることを目的に開発された配信用機材。
どんなデスクにも合わせやすい白くて丸みを帯びたデザインと、面倒な設定を極力排したプラグアンドプレイ対応で、これまでの配信機材と一線を画す親しみやすさが魅力です。
2024年7月12日時点で発売(もしくは発売を予定)されている商品は以下の5アイテム。
- カスタムボタンデバイス「Stream Deck Neo」
- コンデンサーマイク「Wave Neo」
- フェイスライト「Key Light Neo」
- Webカメラ「Facecam Neo」
- キャプチャボード「Game Capture Neo」
あとはPCさえあれば、ライブ配信やビデオチャット、ゲームプレイ撮影に至るまで高品質なコンテンツ配信をすぐに始めることができます。
Elgato Neoシリーズはどれも60%以上の再生プラスチックを使用していて環境にも優しいプロダクトです。
「Elgato Neoシリーズ」のラインナップ紹介
ここからは魅力溢れるElgato Neoシリーズの各デバイスについてもう少し詳しく紹介していきます。
カスタムボタンデバイス「Stream Deck Neo」
Stream Deck Neoは”左手デバイス”とも言われるマクロボタンデバイスです。
通常キーボードやマウスで行う複数のアクションをボタン化して、ワンタッチで使えるようにするアイテムで、ショートカットキーや定型文、操作コマンドなどを一瞬で実行可能。
特に何かと慌ただしいライブ配信ではとても頼れるデバイスのひとつです。
商品スペック
商品名 | Stream Deck Neo |
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商品画像 | |
発売日 | 2024年4月20日 |
配置キー | LCDキー x 8 タッチセンサー x 2 |
サイズ | 107 x 26 x 78 mm |
重量 | 210 g |
システム要件 | Windows 10(64ビット)以降 / macOS 13 以降 |
インターフェース | USB 2.0 Type-C |
製品保証 | 購入から2年間 |
実勢価格 | ¥13,980 |
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各ボタンへの機能の割り当ては専用のSTREAM DECKアプリで行うのですが、設定自体はとても簡単。
例えばアプリをフルスクリーン表示にするキーを作成したい場合、ホットキー(ショートカットキー)のアクションを登録したい場所にドラッグ&ドロップして、該当するショートカットcontrol + command + Fを入力※するだけでOKです。※Macの場合
その他にも定型文やアプリ固有のコマンド入力などを割り当てておけば、使いたいときに瞬時に実行可能。作業効率を大幅に改善してくれます。
ちなみにStream Deck Neo にはLCDキーが8つしかありませんが、グループやページを分けることでほぼ無限に拡張可能なので沢山の機能を割り当てたい場合も安心です。
複数のページを切り替えて使うことが可能
Stream Deckには他にもいくつかのモデルがありますが、価格とミニマルさを考えると初めての左手デバイスにはNeoが一番おすすめかも。
ライブ配信をするなら是非導入したいアイテムです!
コンデンサーマイク「Wave Neo」
動画コンテンツにおいて、映像の美しさより重要と言われる音声。
実際、多少映像自体の質が低くてもコンテンツ自体が魅力的なら我慢できますが、音割れが酷かったり雑音で音声が聞き取りにくいのは耐えられないというひとも多いはず。
その点、感度の高いコンデンサー型マイクを採用した「Wave Neo」の音声はとてもクリアで鮮明。実売価格は1万4千円と配信者用のマイクとしては比較的安価なのも嬉しいポイントです。
商品スペック
商品名 | Wave Neo |
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商品画像 | |
発売日 | 2024年4月20日 |
指向性 | カーディオイド |
感度 | -23 〜 7 dBFS |
サンプルレート | 48kHz|96kHz |
サイズ(スタンド込み) | 92 x 92 x 282 mm |
重量(スタンド込み) | 520 g |
システム要件 | Windows 10(64ビット)以降 / macOS 12 以降 |
インターフェース | USB-A|3.5 mm ステレオジャック |
製品保証 | 購入から2年間 |
実勢価格 | ¥14,280 |
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またオーディオインターフェイスなどを介さず直接PCに接続できるのも大きな利点です。「WAVE LINK」アプリを活用して以下のように複数の音源をミキシングしたり、ノイズカットなどのエフェクトを加えることも可能。
音声については実際に聞いてもらった方が早いと思うので以下から試聴ください。
\ Elgato Wave Neoの音声 /
\ MacBook内蔵マイクの音声 /
撮って出しですが、MacBookの内蔵マイクより音の反響が少なく声の解像度が上がった様子がわかると思います。
録音したのはごく普通のマンションの一室なんですが、環境音もほぼ気にならなくなりましたね。
設置については専用のスタンドが付属していますが、より本格的に配信を始めたいならデスク環境に合わせて自由なポジショニングができるマイクアームの導入もおすすめです。
デスクでは存在感のあり過ぎるコンデンサマイクだけど、Wave Neoならそれほど違和感なく置いておけるのもいいね。
フェイスライト「Key Light Neo」
人物を美しく生き生きした映像で撮りたいならフェイスライトも必須のアイテム。「Key Light Neo」はモニターの上に置いて使える手軽さが魅力のフェイスライトです。
操作系もとてもシンプルでライト正面に配置された3つのボタンと1つのダイヤルを操作することで、20段階の明るさと2900〜7000Kの色温度調整が可能。
調整幅が広く環境光に柔軟に対応できるので、窓際での撮影や蛍光灯の青白い光を中和したいときにも嬉しい。
商品スペック
商品名 | Key Light Neo |
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商品画像 | |
発売日 | 2024年4月20日 |
明るさ | USB-A (4.5 ワット): 400 lm USB-C (7.5 ワット): 700 lm 3A 電源アダプタ (最大 12ワット): 1000 lm |
色範囲 | 2900 – 7000 K |
CRI(演色評価数) | >94% |
サイズ | 38 x 150 x 150 mm |
重量 | 246 g |
システム要件 | Windows 10(64ビット)以降 / macOS 12 以降 |
インターフェース | USB-A |
製品保証 | 購入から2年間 |
実勢価格 | ¥14,280 |
Check |
操作系もとてもシンプル。3つの物理ボタンと押し込み操作にも対応したダイヤルはとても使いやすく、別途用意されている「Control Center 」アプリを使わなくても手を伸ばすだけで簡単に操作ができます。
カメラ機材と互換性の高い1/4インチネジも装備しているので三脚などにマウントすることも可能です。
ひとつ気をつけたいのがPCからの給電だと最大700lmまでという点。光量が気になるなら、別途3Aの電源アダプタを準備する必要があります。
Webカメラ「Facecam Neo」
映像配信ではもちろん、オンラインミーティングにも欠かせないのが高画質なWebカメラ。
「Facecam Neo」はかわいらしいコンパクトな見た目に加え、オートフォーカスやスライド式のプライバシーシャッターなど配信者向きの機能を搭載したフルHDウェブカメラです。
商品スペック
商品名 | Facecam Neo |
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商品画像 | |
発売日 | 近日発売予定 |
センサーサイズ | 1/2.9型 CMOS |
解像度 | 1080p60 / 1080p30 / 720p60 / 720p30 / 540p60 / 540p30 |
焦点距離 | 26 mm |
絞り値 | f/2.0 |
サイズ | 88 x 32 x 40 mm |
重量 | 80 g |
システム要件 | Windows 10(64ビット)以降 / macOS 12 以降 |
インターフェース | USB 2.0 Type-C |
製品保証 | 購入から2年間 |
実勢価格 | 未定 |
Check |
基本的には付属のクリップ式マウントでモニターの上に置く仕様ですが、Key Light Neo同様に1/4”ネジで三脚に乗せて使うことも可能です。
映像については少しコントラストが低い気もしますが、そのぶん肌が綺麗に見えるのでWEBカメラ向けのセッティングと言えるかも。
気になる場合は専用アプリ「Camera Hub 」を使って映像補正をしましょう。
キャプチャボード「Game Capture Neo」
PS5やニンテンドースイッチなどコンシューマーゲーム機を使ったゲーム配信をしたいなら、プレイ映像を動画として取り込むキャプチャボードも欠かせないアイテム。
「Game Capture Neo」は映像入出力用のHDMI端子と、USB-C端子を装備したシンプルなキャプチャボードで4K60fps HDRのパススルー映像出力と1080p60fpsの録画が可能になっています。
商品スペック
商品名 | Game Capture Neo |
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商品画像 | |
発売日 | 2024年4月20日 |
解像度 | パススルー|最高 4K60 HDR 録画|最高 1080p60 |
サイズ | 123 x 65 x 20 mm |
重量 | 90 g |
システム要件 | Windows 10(64ビット)以降 / macOS 12 以降 / iPadOS 17 以降 |
インターフェース | 映像入力|HDMI 映像出力|HDMI データ出力|USB-C |
製品保証 | 購入から2年間 |
実勢価格 | ¥19,980 |
Check |
「OBS Studio」などの配信・録画ソフトさえ準備すれば、配線するだけですぐに使えるので初めてのゲーム配信にも最適です。
とにかく手軽に使えるキャプチャボードが欲しいなら、Game Capture Neoで決まりだね。
Elgato Neoシリーズに関するFAQ
今回僕が実際にElgato Neoシリーズの各デバイスを使ってみて気づいたことや、疑問に思ったことをFAQのかたちで紹介します。
今後も気づきがあれば随時更新していきます。
まとめ
『Elgato Neoシリーズ』は機能性と価格のバランスが取れた配信デバイスで、これからのニュースタンダードになりそうな予感をひしひしと感じます。
特に面倒なセットアップが不要で購入してすぐに使える「手軽さ」と、「カスタム性」の高い専用アプリの組み合わせは、初心者から上級者までの幅広いニーズに応えることができ「本当によく考えられているなあ」と感心しました。
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またすべての商品デザインが丸みを帯びた優しいホワイトカラーで統一されているのも今時で、デスクに置いたままでも配信機材特有の威圧感を感じないのは嬉しいところ。デスクまわりを白系でまとめている配信者には間違いなく刺さるはずです。
中でもStream Deck Neoは普段使いにも本当に便利なデバイスなので、デスクワークの効率化に興味がある人はぜひ以下の記事もチェックしてみてください!
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以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。
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