アウトドア好きな人はもちろん、お家でのんびり音楽を楽しみたい時にあると便利なポータブルスピーカー。
Bluetoothで簡単に繋げるだけで、スマホやPCのスピーカーより遥かに臨場感のある高音質に浸れるので、一家に一台くらいはあっても損はないアイテムですが、種類も多くどれを選んでいいか迷ってしまいますよね。
今回、都内の大型家電量販店で実際にSonyやJBL、AnkerにBang&Olufsenなどの有名メーカー製品を片っ端から聴き比べてみて、一番音が良いと感じたポータブルスピーカーを購入してきたのでさっそく紹介したいと思います。
その商品がBoseの「SoundLink Flex(サウンドリンク フレックス)Bluetooth Speaker」。
これを選んだ理由はシンプルに一番音が良かったから。このサイズと価格でこれほどの音を出してくれるのは、さすがBoseのスピーカーといったところです。
実際に使ってみると音の良さ以外にも、ポータブルスピーカーとしての魅力や機能が詰まったとても高品質な商品だったので、マイナス面も含めまとめていきます。
Bose SoundLink Flex|商品概要
Bose(ボーズ)は、プロの現場でも使われる高品質なスピーカーや音響機器で、世界中に多くのファンを抱える米国の音響メーカーとして知られています。
「SoundLink Flex」は、Boseらしい迫力のある低音とクセのないクリアな音質はそのままに500mlのペットボトルサイズにまでコンパクト化されたポータブルスピーカーで、水没にも衝撃にも強い堅牢なボディと、12時間の連続再生が可能なタフさを備えたモデル。
Bose製の商品は比較的高価なものが多い印象ですが、SoundLink Flex は2万円を切る価格設計で、憧れのBoseスピーカーを初めて購入する人にもぴったりな一台です。
実際僕も初めてのBoseスピーカーでしたが、電器店で聴き比べた際も明らかに他のポータブルスピーカーを上回る音質で、迷わず購入を決めました。
カタログスペックと競合比較
SoundLink Flex の技術的情報についてはカタログスペックから引用。比較のために今回僕が最後まで迷った3商品についても併記してみます。
モデル | SoundLink Flex | SRS-XE200 | Beosound Explore | CHARGE Essential 2 |
---|---|---|---|---|
商品画像 | ||||
メーカー | Bose | Sony | Bang & Olufsen | JBL |
発売日 | 2022年4月21日 | 2022年7月8日 | 2021年5月27日 | 2022年7月26日 |
スピーカー | トランスデューサー (スピーカー) x 1 パッシブラジエーター x 2 | フルレンジスピーカー x 2 パッシブラジエーター x 2 | 1.8 インチ フルレンジドライバー x 2 | レーストラック型ウーハー x 1 ツイーター x 1 パッシブラジエーター x 2 |
出力ワット数 | 非公開 | 非公開 | 30W x 2 | 40W |
コーデック | SBC | SBC / AAC / LDAC | SBC | SBC |
接続規格 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 Fast Pair | Bluetooth 5.1 |
連続再生時間 | 最大12時間 | 最大16時間 | 最大27時間 | 最大20時間 |
防水・防塵性能 | IP67 | IP67 | IP67 | IPX7 |
マルチポイント | 最大2台 | 最大2台 | 最大2台 | - |
ステレオペアリング | ◯ | ◯ | ◯ | - |
マイク | ◯ | ◯ | - | - |
サイズ | 9 x 20.1 x 5.2 cm | 9 x 20.8 x 9.4 cm | 8.1 x 12.4 x 8.1 cm | 9.6 x 22 x 9.3 cm |
重量 | 600g | 800g | 631g | 930g |
独自機能 | PositionIQテクノロジー(向きの自動検知) Bose Connect(アプリ) | S-Master(デジタルアンプ) Sony Music Center(アプリ) 横向き仕様でステレオ再生が可能 | BANG & OLUFSEN APP(アプリ) | 7500mAhモバイルバッテリー機能 |
実勢価格 | 17,820円 | 16,033円 | 22,636円 | 17,600円 |
Check | Check | Check | Check |
こうしてみるとSoundLink Flexの構成は非常にシンプル。フルレンジのスピーカー1基とパッシブラジエーター2基だけで、これだけ臨場感のある音を表現できるのは逆に驚きです。
機能面では同じスピーカーを2台繋げてステレオ再生が楽しめる「ステレオペアリング」や、同時に2台のデバイスと接続可能な「マルチポイント接続」、音声着信時や音声アシスタントとの連携に便利なマイクを搭載。今どきのポータブルスピーカーとして必要な機能はしっかり備わっている印象です。
気になるのはBluetoothのバージョンが4.2と古い点。音質には影響しない部分ですが、他の接続方法がないので少し気になります。
スピーカーの設置状態に合わせて自動で音質調整|PositionIQ™テクノロジー
SoundLink Flexは、普通に立てて使う以外にも、仰向けに置いたり、ユーティリティループを使ってぶら下げたり、使う環境やスペースを気にせず設置できるのも特徴です。
Bose独自のPositionIQテクノロジーは、スピーカーのポジションに合わせて自動的に音のバランスを調節してくれるので、どんな設置方法でも高音質なサウンドを楽しむことができます。
スピーカーの設定は専用アプリで|Bose Connect
設定のカスタマイズやステレオペアリングで使うスピーカーとの接続、ソフトウェアのアップデートなどは、専用アプリ「Bose Connect(ボーズ コネクト)」で行います。
- 接続状態やバッテリー残量、再生中ミュージックの確認
- 音声ガイドのON/OFF、言語選択
- ステレオペアリングの設定
- SoundLink Flexの名前の変更
- SoundLink Flexの製品ガイドの確認
- 自動オフタイマーの設定
接続に関する機能はほぼすべてこのアプリで可能ですが、イコライジング(音質のコントロール)は出来ないので、自分の好みの音を作りたいという人は注意が必要です。
ちなみにSoundLink Flex はWi-Fi接続に対応していないため「Bose Music」には非対応です。
パッケージや付属品
商品パッケージと付属品については以下の通り。
- SoundLink Flex スピーカー本体
- 充電用 USB-C to Aケーブル(50cm)
- クイックスタートガイド
- セーフティシート
本体外観とデザイン
SoundLink Flexの見た目はかなりスタイリッシュ。サイズ的には500mlのペットボトルよりちょっと大きいくらいですが、厚さが抑えられた平べったい形状で掴みやすく携帯性も高そう。
表面はさらさらとした手触りが気持ちいいパウダーコーティング仕上げのスチールグリルを採用。側面から背面にかけては耐衝撃性の高いシリコンで覆われています。
スピーカーの操作ボタンはスピーカー天面に配置。5つのボタンの内、真ん中に設置されたマルチファンクションボタンは、音楽の再生/停止や曲送り、接続デバイスの着信時の応答などに使います。。
背面グリルの奥にはパッシブラジエーターが配置されていて力強い低音が響きます。
底面には脚代わりの4点のこぶがありますが、正直安定性はいまいち。
充電は正面左側にあるUSB-Cポートから行います。満充電には1.5Aの充電器で約4時間ほど。
正面右側には布製のユーティリティループを装備。親指が1本入るくらいのサイズがあるので色んな場所にぶら下げて使えそうです。
重さは実測で590g。見た目よりはズシっと重く中身が詰まっている感じがします。
シリコンのボディは埃や汚れが目立つのが難点ですが、気になったら水で洗えるというのは個人的に嬉しいポイント。
Bose SoundLink Flex|買ってよかったポイント
ここからは実際にこのスピーカーを使ってみて感じた買ってよかったポイントを紹介します。
- 文句の付けようのない高音質
- お風呂やキッチンでも水濡れを気にせず楽しめる
- 大容量バッテリーで1日中使える
- とにかく見た目がかっこいい
文句の付けようのない高音質
ここは活字では伝えきれないのが本当に残念ですが、「ポータブルスピーカーにしては」とかではなくシンプルに音がいい。高音も低音も自然で伸びのある本当に気持ちいい音を奏でてくれます。
低音もしっかり響くのですが、うるさい感じはなく心地よいレベル。人工的に弄って無理に出した感じがないのはイコライザーの性能が良いのか、設計のバランスがいいのか・・・とにかくずっと好きな音楽を聴いていたくなります。
音量を下げてもバランスが崩れないので、デスクに置いて作業時のバックミュージックをメインに考えている人にもぴったり。
購入を迷っている人は是非近くの電器店で一度視聴してみてください!
お風呂やキッチンでも水濡れを気にせず楽しめる
SoundLink FlexはIP67という高い防水・防塵性能を持っていているので、キッチンまわりの水飛沫はもちろん、お風呂でものんびり音楽鑑賞が可能です。(湯船に落ちても大丈夫!)
もちろん、外出先で雨が降っても大丈夫。水濡れを気にせず使えるのでどんなシーンでも活躍できます。
防塵性能も高く落下にも強いので、海や山に持って行っても良いですね!キャンプで使えば盛り上がること間違いなし。
大容量バッテリーで1日中使える
SoundLink Flexの最大連続再生時間は12時間となっていますが、これは最大音量の65%未満の音量(音楽を聴きながら会話ができる程度の音量)の場合。
それ以上の音量では約8時間となりますが、さすがにそんな爆音で鳴らしっぱなしにする機会は少ないと思うので、一般的にはバッテリーのみで1日中使えるタフなモバイルスピーカーと言えます。
僕は基本常に電源は入れたまま使っていますが、休憩中に少しYouTubeを見たり音楽を聴くくらいであれば、2〜3日に1回程度充電すれば充分なのでストレスはありません。
ちなみに充電する場合は5V 1.5A以上のものを使いましょう。
とにかく見た目がかっこいい
個人的には小さなシューズケースのような見た目も大好きなポイント。
いかにも上質な金属製の正面パネルやシリコンで覆われたラウンドボディは、とても高級感があって所有欲を満たしてくれます。
今回僕はデスクまわりで使う前提でブラックを選択しましたが、他も絶妙におしゃれなカラーバリエーションでどれも魅力的。部屋のインテリアに合わせて購入してもいいかも知れません。
音には全然関係ないポイントだけど、僕的には見た目も超重要!
Bose SoundLink Flex|ちょっと残念なポイント
基本的にはとても気に入っているSoundLink Flexですが、残念というか心配なところが2つほどあるので紹介しておきます。
- ユーティリティループが取り外せない
- Bluetooth 4.2はさすがに古すぎる
- 簡単に転倒する
ユーティリティループが取り外せない
吊り下げて使うのにとても便利なユーティリティループですが、分解しないと取り外せない仕様になっていて破損時やひどい汚れが付着しても自分で交換することはできません。
実際に使っていて特に気になったのが、濡らした後のカビの問題。乾きやすそうな素材ではあるのですが、本体との接続箇所は完全に密着しているのでこの部分だけなかなか乾かず心配になります。
もちろん、郵送による修理や交換対応は可能とのことですが、できれば少し安っぽくなったとしても自分で交換できるアタッチメント式にして欲しかった部分です。
Bluetooth 4.2はさすがに古すぎる
SoundLink Flexの接続規格であるBluetooth 4.2(Class1)は最新バージョンの5世代前の規格にあたり、通信速度は現行の1/2程度です。
もちろん音質に影響はないし、電波強度が強いClass1なので接続範囲にも不安はないのですが、さすがにバージョンが古すぎるのが気になります。
この影響かどうかは断定できませんが、実際にミュージックを再生しながらアプリ(Bose Connect)に接続すると、音楽がブツブツと途切れるので、やはり通信速度が不足しているのでは?と疑ってしまいます。
一時的にどちらかの接続を切ればいいだけなので実質大した影響はないのですが、あえて古い規格を使う意味はあるのでしょうか。コストの問題?
簡単に転倒する
もう本当にちょっと小突いただけで簡単に転倒します。
後ろ側にゴロンと倒れるだけので特に破損したりはしないのですが、結構気を使います。
デスクのフチで倒して床まで落したこともすでに2度ほどあるので設置場所には気をつけた方が良さそう。
手軽に良い音を楽しみたいならこれで決まり!|まとめ
さて今回は大好きな音楽をいつでもどこでも高音質で楽しめるポータブルBluetoothスピーカー「Bose SoundLink Flex」を紹介しました。
音質に関しては実際に電器店に行って色々な製品と聴き比べましたが、同サイズのポータブルスピーカーではSoundLink Flexが断トツ。これ1台あれば、リビングやお風呂場での音楽鑑賞はもちろん、いつものPCでの映像視聴もより臨場感のある楽しいものに変えてくれるはずです。
価格も手頃なので初めてのBoseスピーカーにもおすすめ!
音質以外にも隙のない設計になっているので、品質に高いポータブルスピーカーを探しているなら是非チェックしてみてください。
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