「ヘッドホンに何万円もはかけられないけど、実用的で高音質なヘッドホンが欲しい」という人にぴったりなのが、Ankerのワイヤレスヘッドホン「Soundcore(サウンドコア)」シリーズ。
今回紹介する『Soundcore Space Q45』は同シリーズ最上位モデルながら、価格は1万円台と気兼ねなく外に持ち出せて、強化されたノイズキャンセリング機能で騒音にも強い!
お出かけ時や通勤通学にも最適なAnkerの最新ヘッドホンをレビューしていきたいと思います。
流石にハイエンドモデル並みとは言えないけど、万人が気持ちよく音楽を楽しめるワイヤレスヘッドホンだと思いますよ!
- 安価で音の良いヘッドホンが欲しい
- どうせならノイキャンヘッドホンがいい
- 複数のデバイスを面倒な切替なしで使いたい
- 高級感やデザイン性にもこだわりたい
- ワイヤレスがいいけど頻繁な充電は面倒
「Soundcore Space Q45」商品概要
「Anker Soundcore Space Q45」は2022年9月に発売された同シリーズ最新モデルで、コストパフォーマンスの良さで話題になった前作「Life Q35」の後期機種にあたります。
前作でも好評だったマルチポイント接続や、専用アプリによるカスタマイズなど便利な機能はそのままに、再生可能時間やノイズキャンセリング性能などが順当に進化。
ますます魅力的なワイヤレスヘッドホンに仕上がっていますね。
商品スペック
それでは「Soundcore Space Q45」のスペックを、同シリーズの他モデルとも比較しながら見ていきましょう。
商品名 | Space Q45 | Life Q35 | Life Q30 |
---|---|---|---|
外観 | |||
再生可能時間 | 最大65時間 | 最大60時間 | 最大60時間 |
ノイキャン再生時間 | 最大50時間 | 最大40時間 | 最大40時間 |
充電時間 | 約2時間 | 約2時間 | 約2時間 |
急速充電 | ◯ 5分充電で4時間使用可 | ー | ー |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
通信方式 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC | SBC / AAC / LDAC | SBC / AAC |
ノイキャン機能 | ウルトラノイズキャンセリング 2.0 | ウルトラノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング |
専用アプリ対応 | ◯ | ◯ | ◯ |
付属ケース | ◯ | ◯ | ◯ |
外音取込み | ◯ 強度を5段階から調節可能 | ◯ | ◯ |
重量 | 295g | 270g | 260g |
実勢価格 | ¥14,990 | ¥9,990 | ¥8,990 |
商品リンク | 商品リンク | 商品リンク |
さすが最上位モデルだけあって、さまざまな性能で下位モデルを凌駕。
特に「ウルトラノイズキャンセリング2.0」はヘッドホンとしては充分な遮音性能で、地下鉄や繁華街の喧騒の中でもしっかりと機能してくれます。
音響性能
「Space Q45」は、高音質のコーデックLDAC対応によりワイヤレス接続でもハイレゾ音源の再生が可能です。(残念ながらiPhoneには対応していません)
「Soundcoreシリーズ」は高音域の伸びの良いクリアなサウンドに定評がありましたが「Space Q45」では中低域も強化され、より臨場感のあるサウンドになっています。
「Space Q45」の売りの一つであるノイキャン性能は前作より更に進化しており、周囲の騒音レベルに応じて5段階の強度で自動調節可能に。
カスタマイズは専用アプリで
本体のみでも操作は可能ですが、ノイキャンや外音取り込みモードのレベル調整、イコライザーの変更は専用アプリ「soundcore(サウンドコア)」が便利です。
- ノイキャン / 標準 / 外音取込みモードの切り替え
- 音量やイコライザーの調整
- 本体ソフトウェアのバージョンアップ
- スマホへのヴィジェットの設置
- 本体の電池残量の確認
- 本体での操作方法の確認
もちろん日本語にも対応しており、ヴィジェットを使えばわざわざアプリを開くことなくモードの変更やバッテリー残量の確認が可能です。
「Soundcore Space Q45」デザイン
「Soundcore Space Q45」は洗練されたデザインも特徴的で、外装は主にプラスチックなのですが、同色でも質感の違う素材を組み合わせることでシンプルかつスタイリッシュな外観を実現しています。
また、可動式のアームによりイヤーカップの角度が自由に調整できるので装着時のフィット感も上々。
カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ネイビーの3色。いずれも高級感があり所有欲を満たしてくれますよ。
パッケージと付属品
- ヘッドホン本体
- ハードトラベルケース
- USB Type-C to Aケーブル(充電用)
- 3.5mm AUXケーブル
- クイックスタートガイド
- 安全マニュアル
付属品の3.5mm AUXケーブルの長さは120cmでスマホをポケットに入れて使うのにちょうどいい長さ。
一方で充電用のUSBは「C to A」ケーブルかつ、長さも25cmと短め。できれば昨今主流になりつつある「C to C」も付属してくれると汎用性が高まるかも知れません。
本体デザインと設計
イヤーカップの角度調整範囲は約60°
装着時のポジション調整にも関わるイヤーカップの角度調整範囲は約60°、収納時にはヘッドバンド側へ約90°折れる仕様。
収納時は最小で14×14×9cmまでコンパクトにまとまります。(ケースポジションとは違います)
ヘッドバンドサイズ調整幅は約5cm
ヘッドバンド部分の調整幅は左右それぞれ3mmずつ最大約2.5cm、全体で5cm程度の伸縮が可能です。
一般的に男女差含む成人の頭のサイズの違いはおよそ4cmくらいのようですので、調整幅としては充分なはず。(参考:日本人頭部寸法データベース|人工知能研究センター)
イヤーパットは低反発で抜群のフィット感
「Soundcore Space Q45」のイヤーカップは、縫製のない一体型のレザー素材と低反発クッションにより、とても柔らかいつけ心地。
耳を包み込むようデザインはフィット感も高くノイキャンOFFの状態でも外部のノイズを最小限に抑えてくれます。
音漏れも少ないので静かな場所での使用にも向いてそう。
ボタンレイアウトと操作方法
本体のボタンレイアウトと端子は以下の通りです。
それぞれのボタンの配置幅も広く、少し出っ張っているので指の触感だけで操作が可能です。
「Space Q45」本体ボタンの操作方法
コンテンツ | 再生 / 一時停止 | |
次へ | ||
戻る | ||
音量アップ / ダウン | ||
着信 / 通話 | 着信に応答 / 通話を終了 | |
着信を拒否 | ||
マイクのミュート / 解除 | ||
音声アシスタント | 起動 |
その他の操作方法や初期設定については以下リンク先のユーザーマニュアルより確認してください。
「Soundcore Space Q45」おすすめポイント
それでは「Space Q45」のおすすめポイントについて実際に使ってみた感想も含め解説していきます。
- フラットでクリアなクセのない音質
- ノイキャン性能が高くレベル調整も可能
- スタイリッシュで高級感のあるデザイン
- 複数デバイス間で切り替えなしで使える
- 内蔵マイクでハンズフリー通話が可能
- 再生可能時間が長く頻繁な充電が不要
- 最強クラスのコスパの高さ
フラットでクリアなクセのない音質
「Soundcoreシリーズ」といえば、高音域が強調され中低音域が抑えられたいわゆる「ドンシャリヘッドホン」と言われていましたが、「Space Q45」では低域が強化され、よりボーカルやベース音などが聴きやすくなった印象です。
音質に関しては好みの問題で良し悪しの評価は難しいですが、同価格帯のヘッドホンと聴き比べて悪い印象は感じないはず。個人的には癖がなくクリアで聴きやすい音質だと思います。
またLDACに対応しているので、ワイヤレス接続でも原曲に近いハイレゾ音源を楽しむことができます。(iOSには非対応)
普段からAirPodsなどで音楽やコンテンツを視聴しているライトユーザーであれば「音に不満」を感じることはないと思います。(そもそも音質にこだわる人はワイヤレスヘッドホンでは満足できないでしょうし、この価格帯の商品は候補に入らないかも?)
ノイキャン性能が高くレベル調整も可能
ノイキャン性能も前作より強化されており、街中の喧騒や地下鉄車内等の騒音レベルに合わせ外音を最適に抑えてくれます。(僕は普段AirPods Proを使っていますがそれと同程度の印象)
ノイキャン使用時の特有の圧迫感はありますが、カナル型と違い耳とスピーカーの間に空間が存在するためかイヤホンほどの違和感はありません。気になる場合は「soundcore」アプリで、5段階の強度から調整可能。
また外音取込みモードも同様に5段階で調整でき、会話や移動など状況に合わせて安全に音楽を楽しむことができます。
スタイリッシュで高級感のあるデザイン
「Soundcore Space Q45」のデザインは統一色でシンプルながらも、素材質感や控えめなロゴをアクセントにスタイリッシュな外観に仕上がっています。
全体的な表面素材はプラスチックのようですが、光沢のある素材とマットな素材の組み合わせや、ヘッドバンド部分のヘアライン加工などとても高級感があります。
カラーバリエーションも、ブラック、ホワイト、ネイビーの3色から好みに合わせて選べる点も◎。
指紋が目立ちにくい表面加工で汚くなりにくいのも嬉しいポイント!
複数のデバイス間で切り替えなしで使える
「Space Q45」はマルチポイント機能に対応していて、iPhoneとMacBookなど異なるデバイス間でもBluetooth接続を切り替えることなくシームレスに使えます。(同時に接続できるのは2台まで)
初期設定も簡単で、1台の機器に接続されている状態で電源ボタンを 2 回押して別の機器とペアリングするだけ。
「Soundcore Space Q45」を1台目のデバイスとペアリング。
電源ボタンを2回押すと再びペアリングモードに入りLEDインジケーターが青く点滅。
2台目のデバイスのBluetooth接続一覧から、Soundcore Space Q45を選択。ペアリング後、LEDインジケータが3秒間青く点灯しその後消灯。
内蔵マイクでハンズフリー通話が可能
「Space Q45」にはマイクが内蔵(イヤーカップのR側の側面)されており、ハンズフリーでの通話が可能です。
着信時にわざわざヘッドホンを外す必要がなく、ノイキャンのお陰で喧騒の中でも相手の声が聞きやすい反面、自分の声のボリュームが分からずついつい大声になりがちなのはご愛嬌。
再生可能時間が長く頻繁な充電が不要
最大65時間の再生可能時間は、他のハイクラスなワイヤレスヘッドホンと比較してもかなり優位です。
製品名 | Soundcore Space Q45 | Apple AirPods Max | WH-1000X M5 |
---|---|---|---|
メーカー | Anker | Apple | SONY |
商品画像 | |||
再生可能時間 | 最大65時間 | 非公開 | 最大40時間 |
ノイキャン再生時間 | 最大50時間 | 最大20時間 | 最大30時間 |
充電時間 | 約2時間 5分充電で4時間使用可 | 非公開 | 約3.5時間 3分充電で3時間使用可 |
急速充電 | ◯ | ◯ | ◯ |
実勢価格 | ¥14,990 | ¥81,374 | ¥47,600 |
商品情報 | 商品リンク | 商品リンク | 商品リンク |
- 最大65時間 (通常再生時)
- 最大50時間 (ノイキャンモード使用時)
- 最大45時間 (LDAC使用時)
- 最大37時間 (LDAC使用かつノイキャンモード使用時)
毎日6時間以上音楽を楽しんでも1週間以上バッテリーが持つので旅行中にも安心ですし、充電頻度が減ること自体楽でいいですよね!
最強クラスのコスパの高さ
「Soundcoreシリーズ」の中では一番高額とはいえ、これだけの性能で15,000円以下という価格はやはり魅力です。
価格と性能のバランスでいうと1万円を切る「Life Q30」や「Life Q20+」の方がコスパでは上かも知れませんが、長く使うものですし、妥協して買うくらいなら僕には「Space Q45」をお勧めします。
「Soundcore Space Q45」の残念なポイント
基本的には満足度の高い商品ですが、少し気になる点もありますので3つほど紹介します。
- 少し重さがあり長時間だと首が疲れる
- ヘッド部分のクッション性がやや低い
- コスパだけなら下位モデルの方が優位
少し重さがあり長時間だと首が疲れる
「Space Q45」の重量は295gと、ワイヤレスヘッドホンとしてはちょっと重め。(例えばSONYの「WH-1000X M5」は250g)
家の中で座って使う分にはさほど気になりませんが、特に外出先で使う場合は歩く際の振動で徐々に首に負担を感じてきます。
数十グラム程度の重さの違いでどこまで変わるかは分かりませんが、携帯性の意味でも軽いに越したことはないのでマイナスポイントとしています。
ヘッド部分のクッション性がやや低い
僕自身はそれほど気にならないのですが、購入者レビューなどでヘッドバンド部分のクッションが薄いとのコメントが見られますので一応紹介しておきます。
実際、僕もこのレビュー記事のために少し気にして使っていたのですが、クッション自体のボリューム不足というよりポジションの問題かも知れません。(内部に凸型のアームが入っておりポジションが悪いと頭頂部に当たる感じ)
ヘッドバンドの長さやイヤーパッドの角度を調整して、3点で重さを分散するように意識して装着時すると頭部の負担が軽減できるはずです。
コスパだけなら下位モデルの方が優位
メリットの解説でも少し触れましたが、コスパで言うなら1万円以下の「Life Q30」や「Life Q20+」の方が優秀です。
理由として、両モデルと「Space Q45」の大きな機能的な違いは、急速充電とLDACコーデックの対応有無程度のため、その点が気にならない or そもそもiPhoneでLDACに対応していないと言う場合は、コスパを重視してそちらのモデルを選ぶ手もあります。
ただ「Space Q45」の14,990円でも充分コスパは高いので、何を優先するかしっかり検討して決めて貰えば幸いです。
購入者の口コミ・評判
SNSから購入者の声をいくつか紹介します。
良い評判だけを集めた訳じゃないのですが、「使いやすい」「音質がいい」と言った口コミが多く満足度はかなり高そうですね!
若干ネガティブに感じる口コミも相対評価で人によると言った印象。
ポジティブな口コミや評判
期待通りで最高!
超使いやすい
今までの中で一番良い
低音強めで好みの音質
LDAC対応で音質がクリア
ネガティブな口コミや評判
音質が好みじゃない
コスパは微妙?
まとめ
さて今回はコスパ的にも超おすすめなワイヤレスノイキャンヘッドホン『Anker Soundcore Space Q45』についてまとめてみました。
改めて「Space Q45」メリットとデメリットを比較してみると以下の通り。
確かに性能や音質を突き詰めるとハイクラスのヘッドホンには及ばない知れませんが、少なくともiPhoneで音楽や映像コンテンツを楽しむライトユーザーであればきっと満足いくはず。
実際僕も家では「AirPods Pro」でなく、この「Space Q45」をメインに使っていますよ!
コスパの良いワイヤレスノイキャンヘッドホンをお探しであれば是非有力候補の一つとして検討いただければ幸いです。
それでは。
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