先日をレビューしましたが、実はその時一緒に購入したのが、今回紹介するソニーのワイヤレススピーカー『 ボーズのポータブルスピーカーSRS-XE200』です。
正直、音は圧倒的にボーズの方が好みだったんですが、それでもなぜこのスピーカーも買ったのかと言うと、音の広がりとてもが良く、リビングのアレクサ(Amazon Echo)の音質強化にも使えそうだったから。
うちに帰ってさっそくリビングに設置してみましたが、思惑通り良い音で広範囲でAmazon Musicを楽しめるようになりました!
このスピーカーを検索するとよく出てくる音のこもりは確かに気になります。ただ結論、音質はイコライジング(サウンド設定)でかなり改善するのでそれほど気にすることはないかも。
この記事では、商品の魅力と活用シーン、おすすめの設定などをじっくり紹介していこうと思います。
SRS-XE200|商品概要
SRS-XE200 はコンパクトなワイヤレススピーカーながら、2基のスピーカーユニットとパッシブラジエーターを搭載し、ハイレゾ仕様のLDACやiPhoneで採用されるAACなど多様なコーデックに対応。
また完全に水没しても壊れない防水性能や、最大100台まで繋げて大迫力のサウンドが頼めるパーティコネクトなどの最新技術も惜しみなく採用。それでいて価格は13,000円台と経済性の高い商品です。
特徴的なのが、音の減衰を抑え広範囲にクリアな音を届ける「Line-Shape Diffuser(ラインシェイプディフューザー)」という技術。
僕はリビングの壁際に寄せて設置しているのですが、少し離れたキッチンや廊下を挟んだ洗面所まで減衰のない良い音を届けてくれます。
体感的にはスピーカーのすぐそばで聴くより、離れた方が自然で良い音に感じるのが不思議。
実際に使ってみた個人的な感想としては、ゆっくり音楽に浸るというよりは、他の作業をしながらバックミュージックで好きな音楽を楽しみたいというニーズにぴったりとハマるポータブルスピーカーだと思います。
カタログスペック
SRS-XE200の技術的な部分を見ていきましょう。比較対象として競合しそうなポータブルスピーカーも一緒に並べてみました。
モデル | SRS-XE200 | SoundLink Flex | Beosound Explore | CHARGE Essential 2 |
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商品画像 | ||||
メーカー | Sony | Bose | Bang & Olufsen | JBL |
発売日 | 2022年7月8日 | 2022年4月21日 | 2021年5月27日 | 2022年7月26日 |
スピーカー | フルレンジスピーカー x 2 パッシブラジエーター x 2 | トランスデューサー (スピーカー) x 1 パッシブラジエーター x 2 | 1.8 インチ フルレンジドライバー x 2 | レーストラック型ウーハー x 1 ツイーター x 1 パッシブラジエーター x 2 |
出力ワット数 | 非公開 | 非公開 | 30W x 2 | 40W |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC | SBC | SBC | SBC |
接続規格 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 5.2 Fast Pair | Bluetooth 5.1 |
連続再生時間 | 最大16時間 | 最大12時間 | 最大27時間 | 最大20時間 |
防水・防塵性能 | IP67 | IP67 | IP67 | IPX7 |
マルチポイント | 最大2台 | 最大2台 | 最大2台 | - |
ステレオペアリング | ◯ | ◯ | ◯ | - |
マイク | ◯ | ◯ | - | - |
サイズ | 9 x 20.8 x 9.4 cm | 9 x 20.1 x 5.2 cm | 8.1 x 12.4 x 8.1 cm | 9.6 x 22 x 9.3 cm |
重量 | 800g | 600g | 631g | 930g |
独自機能 | S-Master(デジタルアンプ) Sony Music Center(アプリ) 横向き仕様でステレオ再生が可能 | PositionIQテクノロジー(向きの自動検知) Bose Connect(アプリ) | BANG & OLUFSEN APP(アプリ) | 7500mAhモバイルバッテリー機能 |
実勢価格 | 13,936円 | 18,000円 | 22,636円 | 17,600円 |
Check | Check | Check | Check |
比較した4台の中では、スピーカー構成や対応コーデック、Bluetooth規格など技術的にはXE200が高いスペックといった印象です。あと価格も安い!
また一般的にこのサイズのポータブルスピーカーは単独ではモノラル再生であることが多いのですが、XE200はヨコ置きすることでステレオ再生も可能です。
もちろんスピーカー同士の距離が近くステレオ効果は限定的なので、本格的に楽しみたいなら、2台購入して左右のステレオペアとして使うのがベスト。
AACコーデックにも対応しているので、iPhoneからでも原音に近い音が楽しめるのもイイね!
パッケージと同梱品
パッケージはボール紙に直印刷されていてとても簡素。付属品もXE200本体と充電用のUSBケーブルのみで充電アダプタなどは同梱されていません。
- SRS-XE200 本体
- USB Type-C to Aケーブル(30cm)
- 取扱説明書
- 保証書
デザインと外観
五角柱のデザインはまるで大きな鉛筆みたいな形状。これ、単なるデザイン性だけじゃなくて、内部で色々な方向に音を反射させることで、広範囲にまんべんなく音を届ける仕組みになっているそう。
音の出るグリル以外の大部分は、手触りの良いシリコン素材で覆われています。
サイズ的には500mlよりひと回りほど大きく、ポータブルスピーカーと呼ぶにはちょっと大きめ。ストラップもついていますが、少なくともリュックにぶら下げて歩くようなサイズではないかも。
側面には操作ボタンが配置されているので、手元にスマホがなくても操作が可能です。
ストラップは穴を通しているだけなので、結び目を解けば取り外すこともできます。据え置きで使うなら必要ないですもんね。
音の出るグリル部にはファブリック製のメッシュ素材を採用。高級感があって結構好きな感じです。
充電ポートは背面に配置されています。端子カバーは防水仕様のため厚みのあるしっかりしたものを採用。
ちなみに充電用として用意されたUSBケーブルはTypeC to A。
個人的には必要無いので良いのですが、さすがに世の中的にもそろそろType-Cが主流なのでは?
全体的にソニーらしい個性的かつ高級感のあるデザインで、部屋のインテリアにもよく馴染みそうだね!
Music Center アプリ|こもりを抑えるサウンド設定方法
XE200は楽曲の管理や転送、オーディオ機器の設定を行うSony製アプリ「Music Center」に対応しています。サウンド設定もこのアプリで行うので、マストでダウンロードしておきましょう。
ここではこのアプリを使って、音のこもりを抑える設定方法を紹介します。
低音を抑え音の迫力よりも耳触りの良さを優先した設定ですが、かなり音のこもりは気にならなくなるよ!
iPhone/iPadから「Sony Music Center」アプリをダウンロード。
初回立ち上げ時に機器とのペアリングを求められるので、画面の指示に従ってペアリングします。
[設定]をタップ
[サウンド]をタップ
[BASS/MID/TRE]をタップ
Bass(低域) / Maddie(中域) / Treble(広域) のレベルを調整していきます。
初期設定のこもった音質を改善するために、低域を下げ、広域を上げていきます。僕のおすすめは Bass -9、Middle +1、Treble +7。
一見極端な調整に見えるけど、バックミュージックにはこれくらいが聴きやすくてちょうどいい音質だと思います。
もう少し弄ったとしても、Bassは-7を超えないようにしておくとこもりが抑えられますよ。
「Music Center」では他にも、別のスピーカーとのペアリングやモノラル/ステレオの切り替え、他ミュージックアプリとの連動など色々な操作が可能です。
SRS-XE200|購入して良かったポイント
ここからは僕が、XE200を購入して良かったポイントを紹介していきます。
- リビングなど広い部屋で使うのに最適
- キッチンやお風呂場でも使える防水性能
- 同クラスでは最高のコスパを誇る一台
リビングなど広い部屋で使うのに最適
冒頭でも紹介した広いリスニングエリアを実現する「Line-Shape Diffuser」により、据え置き型のスピーカーとしても優秀です。
特におすすめなのが、Amazon Echoとの連動。洗い物をしている時など両手が塞がっていても、声だけで好きな音楽を再生できるし、距離や角度に関係なく良い音を届けてくれるのはXE200ならではのメリット。
古いEchoでも簡単に音質の強化ができて、買い換えるより経済的だし、据え置きならバッテリー切れを気にする必要もありません。
持ち歩くには大きいサイズも、リビングにおけば小さくて目立たないし、インテリアにも溶け込むね。
キッチンでもお風呂場でも使える防水性能
XE200の防水防塵性能はIP67に対応しているので、30分程度であれば水に沈めた場合でも内部に水が入らず、キッチンでの水飛沫はもちろん、お風呂に落としてしまっても問題なし。
「でもさすがにビシャビシャで使うのは気が引ける」という人は、写真のようにストラップで上の方にぶら下げておけばOK。ここでも指向性のない特徴が生かされて、どんな角度でも良い音で楽しめます。
XE200のボディに使われるシリコンは高温や耐油・耐薬品性にも強いので多少の油はねや洗剤が飛んでも大丈夫なはず。アウトドアも含め使用環境を気にせず使えるのはイイですね。
スピーカー単体で操作できるのもGood!非防水のスマホはお風呂の外に置いたまま使えます!
同クラスでは最高のコスパを誇る一台
サウンドや活用シーンの広さを考えると、1万円台前半で買えるXE200はコスパ的にも優秀です。
正直、聴き比べた印象として上位モデルの「SRS-XE300」には及ばないものの、サイズ感や価格差を考えると充分に納得できるレベル。
ヨコ置きにしてPC用スピーカーとして使うのにもお勧め。PC本体やモニター内蔵スピーカーよりは遥かに臨場感のあるサウンドです!
後のちステレオペアーで使う可能性を考えても、安く買えるに越したことはないはずです。
SRS-XE200|ちょっと残念なポイント
逆に使ってみてちょっと残念に思ったポイントも紹介します。
- サイズが大きく携帯性はいまいち
- 単純な音質は正直微妙(かも)
サイズが大きく携帯性はいまいち
外に持ち出すことを想定するとXE200のサイズ感は正直いまいち。幅と厚さがほぼ同じ筒型の形状はシンプルに場所を取るし、800gはちょっと重すぎます。
大きい分、音響面ではプラスに働く部分もあるのですが、そうなると上位モデルの「SRS-XE300」との違いが価格だけになってしまうので、もっと思い切ってコンパクトにした方がモデルの差別化できて良かったかも。
ソニーにはもう少しコンパクトなSRS-XB23もあるけど、こっちは「Line-Shape Diffuser」には非対応なんだよね・・・
単純な音質は正直微妙(かも)
僕は基本的にソニー製品が大好きで、テレビのサウンドバーや普段使っているヘッドホンもソニー製なんですが、このポータブルスピーカーの音質に関しては、ボーズのSoundLink FlexやMiniなどと比較すると正直、微妙です。(あくまで僕の主観です)
もちろん、離れた場所でのリスニング性はXE200の方が優位だし、音のこもりを修正すればボーカルも聴きやすく、原音にも近い音で決して悪くはないのですが、手元に比較対象がある以上、気にならないと言ったら嘘になるので触れておきます。
まあ音の好みは人それぞれなので、最終的には自分の耳で聴いてみることをお勧めします。
まとめ
広いリスニングエリアを誇り、活用シーンも豊富なソニー製ポータブルスピーカー『SRS-XE200』についてまとめてみました。
ソニー製のポータブルスピーカーは豊富なラインナップが魅力ですが、その中でもXE200は比較的コンパクトながらリスニングエリアが広く、アウトドアはもちろん、リビングでの活用にも最適なモデルです。
個人的にはAmazon Echoと連動した活用方法が最高でした!
これ1台あれば、料理中でもお風呂中でもバックミュージックとして大好きな音楽を楽しむことができますよ!
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