最強のロープロマイクアーム『Elgato Wave Mic Arm Pro』レビュー|進化した定番マイクアームの実力に迫る

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こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。

配信者ではない僕にはオーバースペックと分かっていても、デスクでの音声収録やプレゼン用に持っておくと便利な高性能マイク。

今回、縁あってプロユースの新型マイクアーム「Elgatoエルガト Waveウェーブ Micマイク Armアーム Proプロ」を試す機会を頂いたので、さっそくレビューしてみたいと思います。

モニター下から余裕で出せる低床設計

結論、日常的に音声収録を行うひとであれば、3万円という投資に見合う価値は充分に見出せる製品だと思います。

この商品の特徴
  • どこまでもスムーズな可動部
  • 視界を遮らないロープロ設計
  • 不要時に折り畳んで端寄せ可
  • 最大荷重3kgのパワフル設計
  • ケーブルを隠せる中空構造
  • シンプルで高級感のある意匠
高いけど品質は最強クラス!

この記事ではそんな「Wave Mic Arm Pro」について、製品や特徴や外観、使ってみて分かったメリットやデメリットなどを分かりやすくまとめていきます。

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目次

Elgato Wave Mic Arm Pro 概要

一般的なマイクアームは土台の部分から「への字」型に展開するモノが多いのですが、その場合どうしても目の前にアームが伸びる型になり、モニターが見え難くなったり、Webカメラの映像に映り込みやすいといったデメリットがありました。

そこを解決したのが、この「Wave Mic Arm Pro」で、モニターの下からでもアームを伸ばせるロープロファイル設計により、視界を遮ることなく自由なマイク配置を可能にしています

下から見上げるような配置が可能

浮遊感にも似たスムーズな操作性を支えるサスペンションにはガススプリングを採用。バネ式よりも軽い力で滑らかに動かすことができ、アーム内にケーブルを収納できるなど機能性も抜群。

さまざまな機器を取り付けられる変換アダプタも付属しているので、社外製のマイクだけでなくミラーレスカメラなんかもマウントできちゃいます(最大荷重はなんと3kg!)。

製品スペック

製品名Wave Mic Arm Pro
外観
カラーブラック / ホワイト
仕様アーム全長:750 mm
垂直回転:上70° / 下50°
水平回転:360°
最大荷重:3 kg
クランプ開口部最大60mm
マイクマウント1/4″〜3/8″ または 5/8″
サイズ最小時:W400 x H150 x D60 mm(クランプ除く)
重量2 kg
Check

アーム全長は75cmと、幅140cmくらいのデスクなら真横からアームを伸ばすことも可能。

可動域は水平方向に360°、縦方向については最大傾斜角で約70°。だいたい50cmくらいの位置までマイクを持ち上げられるので、ほとんどの用途で不便を感じることはないと思います。

構造とデザイン

実際、上腕のガススプリングサスペンションはかなりのパワーがあり、約440gのマイクを装着した状態で水平に真っ直ぐ伸ばしても、お辞儀をすることなく態勢を維持してくれます。

スリムなのにパワフルなアーム

先端部はボールヘッドになっていて、レバーを緩めることで360°自由に回転。マイク位置の細かな調整が可能です。

アームは上下共に中空構造で中にケーブルを通すことができます。カバーも金属製でマグネットでの脱着が可能。

デスクマウントはクランプ式。

ハンドルを回すだけで取り付け可能ですが、結構下に張り出すので取り付ける場所によってはケーブルトレイなどと干渉するかも。

エルガトマークが大きめ

使わない時は写真のように折り畳んで端に寄せておくことができます

モニターアームやカメラアームなどが無数に伸びるデスクにおいて、省スペースで行儀良くまとめておけるのはかなりポイント高し!

同梱品は以下の通りです。

付属品
  • アーム本体
  • 追加ライザー
  • 1/4″〜3/8″ アダプター
  • 1/4″〜5/8″ アダプター
  • 六角レンチ
  • クイックスタートガイド

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Elgato Wave Mic Arm Pro レビュー

ということで、ここからは「Elgato Wave Mic Arm Pro」の特徴と、僕が実際に使ってみた感想を紹介します。

スムーズに動き、思い通りに止まる

これが「Wave Mic Arm Pro」の最大の特徴。本当にどこまでもスムーズに動き、手を離した場所でぴたりと静止します。

ここに関しては動画で見て頂いた方がよくわかると思うので、ぜひこちらをご覧ください。

ね、凄いでしょ?

重さが違うので単純な比較はできませんが、僕がこれまで使ってきたモニターアームと比べても無重力感は過去イチかも知れません。

視界を遮らないロープロファイル設計

低床設計の「Wave Mic Arm Pro」は、モニターの下から出してもフレームに干渉せず、視界を遮りません

視界良好でゲーム配信にも最適

縦方向の傾斜角もそこそこあるので、高い位置に配置したい時にも問題なし。どの角度でも安定感は担保されているので、使う人の好みや環境に応じて自由にレイアウトが可能です。

ケーブルはアーム内に収納可能

ケーブルはアーム内に収納可能です。特にオーディオケーブルはXLRを始め、太く嵩張るものが多いので、目立たずにスッキリ配線できるのはありがたいところ。

スチール製のカバーはマグネットで簡単に脱着できるのもポイント。

関節部分のレンチ穴もマグネットカバーで隠せるなど、美観にもこだわりを感じます。

ちなみにこの部分は着せ替えパーツとして近々発売されるみたいですね。遊び心を忘れないエルガトっぽさ、嫌いじゃないです。

スクロールできます

多様なマイクマウントに対応

ヘッドのネジ径は1/4インチですが、付属の3/8″ or 5/8″ アダプタを使うことで、Shureシュア」や「Rodeロード」、「HyperXハイパーエックス」といったさまざまなメーカーのマイクに対応

マイクネジと規格
  • JIS規格:5/16″ (φ20.955mm)
  • AKG規格:3/8″ (φ15.875mm)
  • Shure規格:5/8″ (φ9.525mm)
  • BTS規格:1/2″ (φ7.938mm)

1/4″ネジはカメラ三脚にも使われている規格なので、ミラーレス一眼やGoProなんかも、マウントできますね。

カメラにも使える高耐荷重

そんなマウントに加え、最大荷重3kgという強度はカメラ用としても充分。

メーカーが推奨している使い方ではありませんが、マイク専用にしてはパワフル過ぎるし、裏ワザ的に想定されている気はします(僕の勝手な見解ですので、あくまで自己責任ということで)。

ミラーレスくらいなら余裕

高さ50cmだとデスク全体を俯瞰するには足りませんが、ミラーレスカメラをWebカメラとして使いたい場合や、ちょっとした小物撮影には便利だと思います。

不要時は折り畳んで端寄せできる

広大な可動域を誇る「Wave Mic Arm Pro」ですが、使わない時は、折り畳んでデスクの端に寄せておく事で邪魔にならないし、デスクの美観も損ないません。

低空飛行な分、使うたびに障害物を退かす必要はありますが、普段はコンパクトにまとめておけるのもこの製品を使う大きな利点といえます。

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Elgato Wave Mic Arm Pro 組み立て方

わざわざ解説する必要はないかも知れませんが、念の為組み立て方法を記載しておきます。

STEP
クランプをデスクに固定

レバーを手で回転させ、デスク天板に固定。

狭い場所に取り付ける際はレバー部分を下に引き、逆回転させることで締め付け可能です。

締め過ぎによるパーツの破損に注意

STEP
下部アームを取り付け

土台に下部アームを差し込み、付属の六角レンチで固定。

もう少し高さが欲しい場合は、付属のライザーを挟むことで+3.5cmの底上げが可能です。

STEP
上部アームを取り付け

下部アームの先端に上部アームを取り付けます。

六角での固定も忘れずに
STEP
マイクを取り付け

上部アームの先端ネジにマイクを取り付け(ネジ穴が合わない場合は付属のアダプタを使用)。

唯一この部分だけは手で締め付けを調節しながら、マイクの角度を調整する必要があります。

マウント後、ケーブルを繋いで音声テストを実施。

STEP
マイクケーブルをアーム内に収納

アームに下側にあるマグネットカバーを取り外し、中にケーブルを収納したら設置完了です。

マグネットはかなり強力ですが、力技で外せます。

マイクを取り付け後に、勝手に浮き沈みする場合は上下アームのジョイント部にあるテンション調節ネジで調整をします。

時計回りで緩め、反時計回りで締める

このアームを使う価値は半減しますが、一応下部アームを使わず直接上部アームを土台に取り付けることも可能です。

複数のデスクで使う予定の人は覚えておくと良いかも。

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Elgato Wave Mic Arm Pro 気になったところ

機能性や品質、デザイン性も含めほぼ欠点の見当たらない「Wave Mic Arm Pro」ですが、強いて気になる点を挙げるなら以下の2点です。

ケーブルトレイに干渉する

使用環境にもよりますが、クランプが下側に大きく張り出していて設置場所によってはケーブルトレーに干渉します。

レバーは便利だけど邪魔になる

このレバーは外すことも出来ないので、半回転分はデッドスペースになります(ラチェット式なので360°まわる必要は無し)。

最近では以下のモニターアームのように、上側からネジ留めするクランプもある中、設置場所に制約があるのはやや残念に感じたポイントです。

少々お高めな価格

あとはやっぱりお値段の話。

デスクの環境改善と天秤にかければ、決してコスパは悪くないとは思いますが、それでも3万円という価格は悩ましいところ。

「たまにしか使わない」「さすがに予算的に厳しい」という事であれば、同じロープロファイルアームの「Wave Mic Arm LP」という選択肢もあります。

モデルWave Mic Arm ProWave Mic Arm LP
サスペンションガススプリングバネ式
下部アームの高さ約6cm
(ライザー未使用時)
約7cm
上部アームの最大傾斜約70°約90°
角度調整ガスシリンダー六角レンチ
ケーブルマネジメントアーム下に配線アーム上に配線
最大荷重3Kg2Kg
価格¥29,980¥15,681
表記価格は2024年11月24日現在のAmazon税込価格

角度調整には六角が必要なので、使い勝手は落ちますが、2倍の価格差を考えると悪くないと思います。

とはいえ、一度この快適さを知っちゃうともう「LP」には戻れない気かも。

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まとめ|配信者の欲しいを叶えるマイクアーム

Elgatoエルガト Waveウェーブ Micマイク Armアーム Proプロ」は、あらゆる点でその他の製品を凌駕するマイクアームで、ライブ配信やゲーム実況を生業とする人には間違いなく最良の選択肢となるはずです。

特にガススプリングによるスムーズな動きは最高のひとこと。

良かったところ
気になったところ
  • スムーズな操作性
  • 視界を遮らない低床設計
  • ケーブルを内蔵可能
  • 多様なマイクに対応
  • 折り畳んで端寄せできる
  • カメラでも使える耐荷重
  • ケーブルトレイに干渉する
  • 価格は結構お高め

プロの配信者でなくても、オンラインでのプレゼン品質向上や写真撮影にも活用できる懐の広い製品となっているので、予算が許すならぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。

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