こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。
ノートPCをデスクトップのように使いたいときに欠かせないのが、多機能なドッキングステーション。
特にポート数が限られるMacBookユーザーにとっては、もはや必須ともいえるアイテムです。
これ1台あれば、電源・モニター・ストレージをすべてケーブル1本でまとめて運用できるまさに”スグレモノ”なんですが、そのぶん価格も高めで、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回レビューするのが、UGREENの最新13-in-1 Thunderbolt 5ドック『Revodok Max 2131』。

最大120Gbpsという超高速データ転送を誇る最新規格「Thunderbolt 5」を4ポートも搭載。
圧倒的ハイスペックで、当分の間は性能不足を感じることがないという安心感まで備えた、現時点で最強クラスのドッキングステーションです。
正直、今の僕の環境では持て余すほどのスペックですが、将来性まで考えればコスパ的にもかなり魅力的。
現状ネット販売限定ということで、まだあまり情報もないこの商品ですが、僕が実際に確かめた性能や使い勝手、気になった点まで詳しくレビューしていきます。

UGREEN Revodok Max 2131|概要

ドッキングステーションを選ぶとき、まず気になるのはやっぱり価格。
正直、ただポートを増やすだけなら、軽量なUSBハブやモニター内蔵のUSB-Cハブ機能を使うという選択肢もあります。
それでもあえてドッキングステーションをおすすめしたい理由は、高負荷の電力供給・高速データ転送・映像出力を1台で安定してこなせる懐の深さ。
特にThunderbolt 4/5対応の高性能モデルなら、PCや周辺機器を入れ替えても配線や環境をほぼそのまま引き継げ、結果的に長く使えるというメリットは大きいはずです。

今のデスク環境を快適に保ちながら、将来的な機器のアップグレードにも余裕で対応できる。
UGREEN Revodok Max 2131は、そうした長期的な視点でもコスパに優れた選択肢だと思います。
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仕様とスペック
実はあまりポートの種類自体は多くない、Revodok Max 2131。
特にHDMIやDisplayPortといった映像出力ポートがない点は、一見不便に思えますが、これはThunderbolt 5ですべて代用できる設計だからこそ。
UGREEN Revodok Max 2131 | |
---|---|
![]() | |
インターフェース|表 | USB-C(10Gbps/20W)× 1 USB-A(10Gbps)× 2 SD 4.0(312MB/s)× 1 microSD 4.0(312MB/s)× 1 3.5mm オーディオ × 1 |
インターフェース|裏 | Thunderbolt 5(140W PD)× 1 Thunderbolt 5(80Gbps/30W)× 1 Thunderbolt 5(80Gbps/15W)× 2 USB-A(5Gbps)× 2 2.5Gbpsイーサネット× 1 DC IN(180W) |
対応OS | macOS 15.0 以降 / Windows 11 以降 |
サイズ | 148 × 52 × 96mm ※実測値 |
重量 | 794g ※実測値 |
製品保証 | 2年間 |
通常価格 | ¥59,990 |
Check |
最大8K/60pの映像出力に対応し、HDMIやDP変換ケーブルを使えば画質を落とさず外部ディスプレイへ出力可能。
むしろ、使わないポートを省いて需要の高いUSB-Cを確保するという、実に合理的な構成とも言えます。

ホストPCに接続するアップストリームポートは最大140WのPD給電に対応。現行すべてのMacBookへの急速充電が可能になっています。

モデル | 発売月 | SoC | 通常時W数 | 高速時W数 |
---|---|---|---|---|
MacBook Pro 16インチ | 2024年11月 | M4 Pro M4 MAX | 100W | 140W |
MacBook Pro 14インチ | 2024年11月 | M4 Pro M4 MAX M4 | 70W | 96W |
MacBook Air 15インチ | 2025年3月 | M4 | 35W | 70W |
MacBook Air 13インチ | 2025年3月 | M4 | 30W | 70W |
ただし全ポートの合計出力は最大180Wを超えないよう自動的に制御される点には注意。とはいえ、これだけの出力があれば電力不足に陥る場面はまずないと思います。
外観とポート配置
UGREEN Revodok Max 2131の外観はシンプルなBOX型。約800gと重さはあるものの意外とコンパクトで、スペースグレーに統一されたアルミニウム合金のボディがデスクによく馴染みます。


側面には特徴的な放熱用ヒートシンクを搭載。一見銅に見えますが実はこちらもアルミ製だそう。
特殊な熱伝導性シリコングリースを使った二重層構造で、使用時の発熱を効率的に逃がしつつ、デザインのアクセントにもなっています。

正面にはUSB-Cが1つとUSB-Aが2つ、SD/microSDポート、3.5mmオーディオ端子に加え、物理式の電源ボタンを装備。

クリック感のあるボタンで誤操作を防ぎ、LEDインジケーターで状態も一目で把握できます。

背面にはThunderbolt 5が4基(1つはアップストリーム専用)に、USB-Aが2つ、2.5Gbpsイーサネットなど、常設デバイス用の端子を配置。
それぞれのポートが中心付近に集中していることで、ケーブルをまとめてすっきり整理しやすいのも好印象です。

底面と側面には滑り止めのゴム足を備え、縦置き・横置きの両方に対応。

こちらが本体への給電を担うGaN(窒化ガリウム)充電器。
180Wの高出力ながら、サイズ感はCIOの20000mAhモバイルバッテリーSMARTCOBY TRIO 65Wとほぼ同等。デスク周りでもそれほど場所を取りません。


- 出力:100-240V 50/60Hz 2.5A(Max 180W)
- サイズ:98 × 28 × 68 mm / 497g
商品パッケージや同梱品はこんな感じになっています。


約80cmと少し短めですが、個別に買うとまだ4〜5千円はするThunderbolt 5 ケーブルがしっかり同梱されているのは嬉しいですよね。

- Revodok Max 2131 本体
- Thunderbolt 5ケーブル(約0.8m)
- 180W GaN充電器
- 電源ケーブル
- 取扱説明書(日本語表記あり)

素材や色合い、表面仕上げまで細部にこだわりが感じられるデザイン。高機能ながらミニマルな外観が所有欲を満たしてくれます。
UGREEN Revodok Max 2131|レビュー


ここからはUGREEN Revodok Max 2131を実際に導入してみた使用感をお伝えします。
実際のポート使用例やディスプレイ接続時の挙動など、購入を検討している方が気になるポイントを中心にまとめました。
使えるモニター数はホストデバイス次第
UGREEN Revodok Max 2131から出力できるモニターの台数は、ホストデバイスに依存。
最大接続数は macOSで2台、Windowsで3台。以下のように公式スペックにもOSごとの対応表が用意されていたので詳しくはこちらを参照してみてください。


実際に MacBook Pro(M2 Pro) で試したところ、外部モニター2台+本体ディスプレイの計3画面で問題なく表示できました。もちろん、ラグや遅延もなし。


僕の環境ではメインモニターにDELL U3223QE(4K@60Hz)を使用していますが、モニターやケーブルの条件を揃えれば、最大 6K@60Hz または 4K@120Hz ×2台 の高解像度・高リフレッシュレート環境も構築可能です。
使い勝手に優れた、無駄のないポート構成
UGREEN Revodok Max 2131のポートは、USB Type-CとType-Aが中心。
ディスプレイ専用ポート(HDMIやDP)はなく、必要に応じて変換ケーブルで対応する前提設計になっています。
僕自身はHDMIもDPもほぼ使わないので、この構成はむしろ歓迎。前後合わせてUSBポートが9基もあるため、周辺機器のほとんどをここに集約できました。


もちろん常設するデバイスは背面につなぎたいワケですが、現在はこんな割り当てにしています。
ポート | 機器 | デバイス |
---|---|---|
Thunderbolt 5 140W PD | PC | MacBook Pro(14インチ|M2 Pro) |
(80Gbps/30W) | Thunderbolt 5ディスプレイ | DELL U3223QE |
(80Gbps/15W) | Thunderbolt 5WEBカメラ | OBSBOT Tiny 2 |
ストレージ | HDD(Time Machine用) | |
USB-A(5Gbps) | スピーカー | KEF LSX II LT |
左手デバイス | Elgato Stream Deck + | |
2.5Gbpsイーサネット | LANケーブル | ZTE Kumo AX3000 |
正直、Thunderbolt 5にWEBカメラやHDDを挿すのは贅沢ですが、とりあえず必要数は確保。足りない場合は、DELL U3223QEのハブ機能でデイジーチェーン接続も可能です。
正面ポートは外付けSSDの接続やスマホの充電など、必要な時だけ使用。


特にUSB-C(最大20W給電対応)はちょっとした充電に便利で、側面ポートよりアクセスしやすく重宝しています(Type-Aはデータ転送専用)。


デバイスの性能を最大限発揮できる転送速度
そんなUGREEN Revodok Max 2131のUSBポートについて、実際に転送速度を計測してみました。
検証に使ったポータブルSSD(Kingston XS1000)の最高速度は1050MB/秒(約8Gbps)のため、Type-C、Type-Aともに、ほぼ公称どおりの速度が出ていますね。




残念ながらThunderbolt 5ポートの速度は現環境で検証できませんが、やっぱりそのスペックは圧倒的。
従来のThunderbolt 4の2倍(40Gbps×2レーン=80Gbps)の帯域に加え、「帯域幅ブースト」により不要な帯域を集約して、最大120Gbps(約15,000MB/秒)という驚異的な転送速度を実現します。


参考までに、僕のMacBook Pro(M2 Pro)内蔵ストレージは、書き込み 約4,670MB/秒、読み込み 約2,980MB/秒。理論値だけで見ればThunderbolt 5はその3倍近い速度を出せる計算。



市販最速クラスのPCIe4.0のSSDですら、理論値8,000 MB/秒(64Gbps)ですから、本当に途方もないポテンシャルですよね。
現状フルに活かせる人はごく一部だと思いますが、将来どんな大容量・高負荷の転送でも余裕を持って対応できる安心感があります。


UHS-II対応で高速転送できるSDカードリーダー
個人的に嬉しかったのが、SD 4.0対応のSD/microSDスロット。
UHS-II規格のカードを使えば、従来(UHS-I)の約3倍となる最大312MB/秒の高速転送が可能。ミラーレスカメラでRAWや高ビットレート動画を扱う人には特に刺さる仕様だと思います。


MacBook Proと違い、microSDもアダプター不要で直接挿入可能。しかも正面アクセスなので、デスクに設置したままでも抜き差しがラクなのがいいですね。
ただしマウントの機構について、microSDは「押し込み式」でワンタッチで抜き差しできるのに対し、SDカードは奥まで差し込み、指でつまんで引き抜くタイプ。挿し込みの感触もやや弱く、しっかり入っているか不安になることもありました。
ここはmicroSD同様、押し込み式に統一してくれるとより使いやすかったと思います。


ファンレスで静音性は抜群。ただし発熱はそれなり
ファンレス設計のUGREEN Revodok Max 2131は基本無音。
耳障りなファンの音がしないのは大きな利点ですが、アルミボディ全体がヒートシンクのような役割を担っているため、使用中はそこそこ熱を帯びます。


とはいえ、過電流の発生を防ぐ保護機能(OCP) や、内部温度が50℃を超えないうよう管理されているので、基本的には心配無用かと。実際、異常な温度に感じたことは一度もなく、安全性もしっかり確保されている印象です。



まあそれでも使わないときは、ちゃんと電源は切っておく方がいいかもですね(待機電力の削減にもなるし)。
UGREEN Revodok Max 2131|気になったところ


かなり満足度の高いUGREEN Revodok Max 2131ですが、実際に使ってみて「もう少しこうだったら…」と感じた点もあったので紹介します。
電源アダプタは外付け仕様
比較的コンパクトなUGREEN Revodok Max 2131ですが、電源ユニットは外付け。
GaN搭載で一般的なACアダプタほど大きくないとはいえ、タバコの箱よりひとまわり大きいサイズ感で、設置場所によっては少し存在感が気になるかもしれません。


外付けにすることで本体サイズを抑えたり、放熱効率を高められるメリットもありますが、Ankerのドッキングステーションのように電源をうまく内蔵しているモデルもあるだけに、個人的には少し惜しいポイントでした。


USB Type-Aを持て余しがち
搭載されているUSBポートは全9基。そのうち4つがUSB-Aなんですが、正直これからのことを考えると少し多めに感じます。
実際、僕の環境でUSB-A接続が必須だったのはStream Deck +のみ。スピーカーはこのドックに合わせるため、わざわざUSB 3.2対応のType-C to Aケーブルを追加購入しました。


というのも、Type-Aは変換アダプタで簡単にType-C化できますが、その逆は基本的にNG。そのため、どうしても持て余してしまいがちなんですよね。
さらに背面のType-Aポートは2つともUSB 3.0規格で最大5Gbpsとやや遅め。個人的にはType-CとType-Aの比率を7:2くらいにしてくれた方が使い勝手は向上した気がします。
充電器としての使い勝手は限定的
合計5つのポートで給電可能なUGREEN Revodok Max 2131。一見するとUSB充電器としても活躍しそうですが、正面から充電できるのはType-Cポート(最大20W)1つだけです。
残りの4ポートは背面にあり、頻繁な抜き差しには不向きだし、そもそもThunderbolt 5ポートなので、本来はデータ転送や映像出力に使いたいところです。


さらに、本体の電源がオフになると給電も完全に停止。待機中のスマホやタブレット充電には使えません。
せめて正面のType-Aポートも充電対応であれば使い勝手は大きく向上したはずですが、この点は少し惜しいところ。



結論として、充電用途はやはり専用のUSB充電器に任せた方が快適ですね。


まとめ


今回は、UGREENの最新Thunderbolt 5 13-in-1ドック「Revodok Max 2131」についてレビューしました。
僕の環境(MacBook Pro M2 Pro)はThunderbolt 5非対応ですが、それでも接続機器を選ばず安定して使え、対応環境ならその性能を余すことなく発揮できる——そんなドッキングステーションならではの魅力を最大限に感じられる完成度。
本文では触れませんでしたが、セール時は3万円台で買える価格も大きな魅力ですね!(前回のAmazonプライムデーでは税込35,953円という驚きの価格でした)



現時点で必要かどうかはさておき、将来的にも環境を変えず使い続けられる、現時点で最強クラスのドッグであることは間違いありません。
複数の高解像度モニターを使いたい人や、写真や動画ファイルなど大容量データのやり取りが多い人、これからデスク環境を本格的に整えたい人には特におすすめ。気になっている人はぜひチェックしてみてください。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。


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