こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。
1日の大半をデスクで過ごす僕にとって、ワークデスクは単なる作業台ではなく、暮らしの中心とも言える存在。
在宅で過ごす時間が増え、「もっと快適に、もっと自分らしく働ける環境を整えたい」と思うようになったとき、僕が求めたのは“ただのデスク”ではなく、“自分のスタイルに寄り添ってくれる相棒”でした。
今回紹介する「Rasical Desk(ラシカルデスク)」は、電動昇降という機能性に加えて、驚くほど自由度の高いカスタマイズ性と、空間にすっと馴染む美しいデザインを備えた最新デスク。

天板の裏に整然と並ぶネジ穴と、工具なしで取り付けられる多彩なモジュールたちは、「こう使いたい」という想いを、しっかりと形にしてくれます。
日々の作業に寄り添いながら、使う人の理想を自然体で叶えてくれる。
そんな「Rasical Desk」の魅力や、どんな人にフィットするデスクなのか──実際に使って感じたことを、ありのままにお届けしていきます。
Rasical Deskの特徴|どんな電動昇降デスクなのかざっくり解説

Rasical Deskは、ミニマルな見た目の奥に「どこまでも自分好み」を追求できる、電動昇降デスク。
一見すると、すっきりとした一枚板のデスク。
でも裏側には、60ヶ所以上のネジ穴や複数の配線孔が整然と配置されていて、そこに専用モジュールを工具なしで取り付けられる設計になっています。


モジュール類は順次発売予定とのことで、この記事執筆時点(2025年5月)では、本体のレビューが中心になりますが、むしろ「拡張していける前提の完成度」に注目するタイミングとしては、ちょうどいい時期。

「このデスクの上に、どんな作業空間を築いていこうか」──ただのデスクでは得られない“ワクワク感”こそが、現時点でのRasical Deskの大きな魅力かも知れません。
Rasical Deskのスペック
「高さ調整ができる」だけではなく、「静かな昇降」「耐久性」「安全へも配慮」など、電動昇降デスクに求められる基本性能が、高いレベルでまとまっています。
名称 | Rasical Desk |
---|---|
外観 | ![]() |
天板カラー | ナチュラル / ウォルナット / チャコールグレー |
天板サイズ | 120×75cm / 140×75cm / 160×75cm |
脚カラー | マットブラック / マットホワイト |
昇降範囲 | 63〜128cm(キャスター含まず) |
モーター | デュアルモーター |
昇降速度 | 最大速度4cm/s、定格速度3.5cm/s |
耐荷重 | 最大125kg(モジュール含む) |
操作パネル | 埋込型タッチパネル(高さを3つまで記憶) |
騒音レベル | 50dB以下 |
消費電力 | 昇降時:最大300W / 待機時:0.1W |
重量 | 天板 120cm:約17.4kg 140cm:約19.6kg 160cm:約23.0kg 脚 約31kg |
安全機能 | 衝突防止センサー、チャイルドロック |
保証期間 | 3年間(パーツ交換対応) |
Check |
毎日使うものだからこそ、こうした土台となる性能がしっかりしているのは、安心して長く付き合えるポイントですよね。
Rasical Deskの外観とデザイン

すっと空間に溶け込む、静かな佇まい
Rasical Deskを見た瞬間に感じたのは、「細部まで丁寧につくられているな」ということ。
円柱の脚部、角の面取り、そして天板にさりげなく設けられた配線孔。どれも主張しすぎることなく、でも確かに“気が利いている”と感じられる設計です。
落ち着いた佇まいですが、自然とデスクの上のアイテムともちゃんと馴染み、凛とした存在感を放ってくれます。

エッジ部分は丸く、手前側に斜めに加工されていて、腕を置いた感じも自然。長時間作業していると、こういう部分の心地良さが地味に効いてくるんですよね。


とても自然なデザインのRasical Deskですが、唯一「これは電動昇降デスクだ」と分かるのが、右手前に配置された操作コンソール。
物理ボタン式で、うっかり触っても誤作動しづらく、高さも数値で表示されるので、日々のポジション管理もしやすくなっています。

天板奥には、ケーブルを通すための配線孔が3つ用意されています。
モニターアームなどをグロメットで設置できるので、デスクを壁にぴったり寄せたい方にとってはうれしいポイントですよね。

脚部は3段階に伸びる昇降構造。デスクの高さは細かく調整できて、チェアでもスタンディングでも、どんな姿勢にも自然にフィットしてくれます。
円柱タイプの脚もやわらかい印象で、リビングなどにも自然に馴染むデザインだと思います。

設置面についてはこんな感じです。下の写真では社外製のキャスターを取り付けていますが、標準では滑り止め付きの樹脂脚が付属します。

据え置きで使う場合は問題ないと思いますが、本体の重量が約50kgもあるので模様替えなどで動かす予定がある方は、あらかじめ専用のキャスターを用意しておくと安心です。
Rasical Deskの組み立て手順・コツを解説
Rasical Deskは、脚部と天板が別々に梱包された状態で届く、組み立て式の電動昇降デスク(希望があれば、15,000円の組立サービスも選択可能です)。
特別な工具や技術は必要なく、「DIYはちょっと苦手」という方でも問題なく組み立てられるはず。
ただし、部品のひとつひとつがしっかりと重いので、可能であれば2人以上での作業すると安心です。

- 組み立て時間の目安:30分程度
- 4mm六角レンチ(付属)
- 床を傷つけないための養生マット(梱包材で代用可)
- 天板の反転作業は2人作業が理想
付属の六角レンチだけでも十分ですが、作業時間を短縮したい場合は電動工具があると便利です(ネジの数が多く、手締めだと後半は少し疲れます)。

組み立ての流れ
組み立ての流れは、ざっくり5ステップ。
- 昇降脚の組み立て(約5分)
- 天板の取り付け(約10分)
- 脚部と設置パーツの取り付け(約5分)
- デスク全体の反転(約5分 / 2人推奨)
- コントローラーと配線の接続(約5分)
作業工程は一般的な電動昇降デスクとほぼ同じですが、ネジ穴やパーツの精度がとても高く、穴あけや微調整の手間が不要なのはうれしいポイントです。

作業前に天板を開封し、床に梱包材などを敷いて養生します。

付属の手袋やネジ類もこの時点で出しておくと、後の作業がスムーズです。

昇降脚は、タテヨコのフレームをボルトで固定し、中央に昇降ユニットを取り付ける構造。パーツ精度が高く、迷いなく固定できます。


注意点として、昇降ユニットは重量があるため、足元に落とさないよう慎重に。


天板とフレームを合わせ、あらかじめ加工されたネジ穴に沿って固定していきます(7ヶ所)。

各ネジ穴にはゴム製のワッシャーが備え付けられており、丁寧な設計が感じられます。

脚部と設置パーツをボルトで8ヶ所固定します。

キャスターを使う場合は、ここで標準のアジャスターを取り外して交換。


この工程では、天板+脚部がすでに合体しているため、かなりの重量になっています。
できれば二人で、無理なくゆっくり起こすのがおすすめ。

右前方の穴に、コントローラーを差し込み固定します(工具不要)。

その後、各種ケーブルをコントロールボックスに接続。それぞれの端子で形状が異なり、自然に差し込める設計になっていました。


最後に、ケーブルカバーを8ヶ所ネジ留め。軽めに留めておくと、あとから微調整しやすいです。

必要に応じて、付属のケーブルホルダー/マグネットカバーでケーブルを固定して完成です。


組み立てで感じたこと
改めて感じたのは、Rasical Deskのパーツ精度の高さと設計の丁寧さ。ネジ穴も正確で、力任せに押し込むようなシーンが一切なく、全体を通してとてもストレスなく組み立てられました。
部品や配線も分かりやすく整理されていて、初めて電動昇降デスクを組む方でも、安心して進められると思います。

天板裏に整然と配置されたネジ穴の数々を見ていると、「ここからどう拡張していこうか」という拡張への期待がふくらみますね。
Rasical Deskのレビューと感想

組み立てを終えて、実際に数日間使ってみましたが、Rasical Deskは、日常のなかで触れている時間が心地よく感じられる、そんな魅力があります。
ここからは、昇降のスムーズさや静音性、使い心地など、スペック表だけでは伝わらない「実際に使ってみて感じたこと」を語っていきます。
昇降の静音性とスムーズさ
実際に昇降機能を使ってみて感じたのが、その滑らかさと静かさ。
ボタンを押すと、スッと迷いなく上下する感覚で、モーターの動作音もかなり控えめ。
公式では50dB以下とのことですが、体感的にもエアコンの送風音より少し静かなくらいで、周囲を気にせず操作できるのは助かりますね。
また、昇降時にガタついたり揺れたりすることもなく、デュアルモーターがしっかり両脚を支えてくれている安心感があります。

気分転換に「ちょっと立って作業しようかな」と思ったとき、ストレスなくその動作に移れるのは、電動昇降デスクとしてかなり大きな魅力だと感じました。
電動デスクとしての安定感
電動昇降デスクにとって、昇降中やタイピング中の「揺れにくさ」はとても大切なポイント。その点、Rasical Deskはしっかりと“地に足がついた”安心感があります。
昇降の途中でも、天板のどこか一部だけが浮いたり、脚が傾くようなことはなく、上下方向の動きに一貫性がある印象。昇降最上部(128cm付近)まで上げても、タイピングや軽い作業ならまったく不安を感じませんね。

脚部は太めの円柱型で、3段式の伸縮構造。それぞれの継ぎ目もしっかり密着していて、目に見える“しなり”がないのも好印象です。
そしてこの安定性の大きな理由が、デスク全体の重量感。本体だけでも約50kgとかなりしっかりした造りなので、床との接地面でもブレにくく、安定した使い心地が保たれています。
天板の質感とタイピングのしやすさ
Rasical Deskの天板は、見た目の美しさと実用性がバランスよく共存した無垢のホワイトアッシュ材を採用。
表面はマットでややしっとりとした質感。ツルツルしすぎず、でもザラつきもなく、手を置いていて気持ちいい肌触り。

MacBookをタイピングしていても、マウスを使っていても、手元がすべることなく自然に作業できます。
個人的に特に気に入っているのが、天板の「フチ」の加工。エッジは緩やかに丸く面取りされていて、長時間腕を置いていても痛くなりません。

こういう部分って、一見地味だけど毎日の使用感を大きく左右するんですよね。まさに“気にならないことの素晴らしさ”を感じられる設計だと思います。
意外と便利だったポイント
Rasical Deskは、電動昇降やカスタマイズ性といった大きな特長だけでなく、日々のちょっとした使い勝手にも「考えられてるな」と感じる場面がいくつかあります。
たとえば、操作コンソールの高さメモリ機能。
ボタン1つで事前に設定した高さにピタッと戻れるので、「座り姿勢用」「立ち作業用」「会議や作業配信用」など、シーンごとの最適ポジションをすぐに呼び出せます。
物理ボタン式なので誤操作しづらく、暗い部屋でもサッと触れるのがありがたいポイント。

そして細やかな心遣いを感じられたのが、配線まわりの工夫。
天板奥に3つ用意された配線孔は、モニターアームの支柱や充電ケーブルなどを通すのにちょうどよく、配線用に用意されたマグネットホルダーで、デスク裏の配線を常に整理されている状態に保つことができます。

まだモジュールが出揃っていない今の段階でも、天板裏のネジ穴が完全に“設計としての整然さ”を持っていて、「ベースとしての静かな準備」がされている感覚があるのも、気に入っている理由のひとつです。
Rasical Deskの気になったところ・注意点

Rasical Deskは、完成度の高いデスクであることは間違いありませんが、実際に使ってみて「事前に知っておいたほうがいいかも」と感じたポイントもいくつかありました。
設置と移動にはひと工夫が必要
構造がしっかりとしているRasical Deskは、見た目以上に重厚感があります。
実際、天板と脚部をあわせた本体重量は約50kg。さらにPCやモニター、スピーカーなどを設置すれば、総重量は60kgを超えてくるので、無造作に設置してしまうと、あとから動かすのがちょっと大変。

模様替えや掃除のことを考えると、やはり事前にキャスターなどの移動手段を講じておいた方がよさそうです。
特にフローリング上で使う場合は、そのまま引きずらないよう注意したいところ。
“完成”には、もう少し時間がかかる
この電動昇降デスクの最大の特徴ともいえる「モジュールによるカスタマイズ性」ですが、執筆時の2025年5月時点ではまだ大半が予約注文のみとなっていて、到着は6月以降とのこと。
ネジ穴の配置や構造を見るかぎり、モジュール登場後の拡張性には大きく期待できますが、「今すぐ何かを追加して劇的に変化させたい」という方にとっては、物足りなさを感じるかも。

ただ、それでもすでに完成されたデスクであることは確かで、現時点でも十分に使いやすい設計。
むしろ「これから少しずつ育てていく」という経過も楽しめる人にこそ、ぴったりな一台だと感じました。
絶対揃えたい、便利な専用モジュール5選

Rasical Deskの魅力のひとつが、60ヶ所以上のネジ穴を活かして好きなパーツを自由に組み合わせられる拡張性。
ここでは、ラインナップされているモジュールの中から、特に「これは取り入れたい」と感じた注目の5つをピックアップしてご紹介します。
ケーブルオーガナイザー
デスク下の配線整理に役立つ、横長のケーブルトレー。
電源タップや余ったケーブル類をまとめて収納でき、デスク下のごちゃつきを一気に解消してくれます。

天板裏にぴったり収まる設計で、デスク下をすっきりと保てるのが嬉しいポイント。まさに電動デスクの必需品です。
PCトレイ
天板裏に差し込むだけで設置できるノートPCトレイ。
僕の場合、クラムシェルモードでMacBookを閉じたまま使うことが多いので、デスク上を最大限に広く使うためにも必ず欲しいモジュールのひとつ。
角のないフォルムとマットな質感で、見た目の美しさも損なわないのが好印象。
引き出し(ドロワー)
文具やケーブル、小物類をまとめて収納できる引き出し型モジュール。
使いたいときにさっと引き出せて、使わないときはすっきり隠せる。そんな“見せない収納”を叶えてくれます。

ミニマルな見た目を崩さず収納力をプラスできるのが◎。工具不要で取り付けできるので、初めてでも気軽に導入しやすいと思います。
パンチングボード
フックや小物トレーを組み合わせて、自由にカスタマイズできるパンチングボード。
デスク横のちょっとしたスペースを活用して、文具やヘッドホンなどを掛けたり、収納とディスプレイを兼ねた空間にできます。

取り付けはサイドだけでなく背面にも対応しており、空間づくりの幅がグッと広がります。
デスクシェルフ
天板奥に設置できるシンプルな棚型モジュール。
ガジェットや本、小物をディスプレイするのはもちろん、ちょっとした高さのある機器(オーディオやハブ類など)の設置にも便利です。

空間を立体的に使えるようになることで、ワークスペースに“余白”と“奥行き”が生まれます。
これらのモジュールはすべて、工具なしで簡単に着脱できる設計。
日々のライフスタイルや作業スタイルにあわせて、自分だけの理想の空間に育てていける。それこそが、Rasical Deskの楽しみ方だと思います。
ちなみに、同じRasicalのワークチェア「GrowSpica Elite」も、個人的に愛用しているアイテムのひとつ。
デスクとあわせて使うと、作業環境がぐっと快適になりますよ。

まとめ|Rasical Deskは、こんな人におすすめ

「使う人のスタイルに寄り添うこと」その観点からも、Rasical Deskは非常に高い完成度を持った電動昇降デスク。
機能や性能の高さだけでなく、暮らしや働き方に自然と馴染んでくれる“余白”の部分に、僕はとても惹かれてしまいました。
- 長時間デスクに向かうワーカーやクリエイター
- 部屋に馴染む”インテリア性の高さ”を求める人
- 配線や小物類をすっきり整理したい人
- これから少しずつ理想の空間を育てていきたい人
- DIYが苦手でも、快適な作業環境を手に入れたい人
電動昇降デスクは数あれど、ここまで“これから”の可能性を感じさせてくれるプロダクトはなかなかありません。
このデスクの上にどんな風景をつくっていくのか──
それを考える時間すらも、結構楽しい。
Rasical Deskは、そんな未来までデザインされた一台だと思います。
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