こんにちは、カナちひ(@kana_chihi)です。
1日の大半をデスクで過ごす僕にとって、ワークデスクは単なる作業台ではなく、暮らしの中心とも言える存在。
在宅で過ごす時間が増え、「もっと快適に、もっと自分らしく働ける環境を整えたい」と思うようになったとき、僕が求めたのは“ただのデスク”ではなく、“自分のスタイルに寄り添ってくれる相棒”でした。
今回紹介する「Rasical Desk(ラシカルデスク)」は、電動昇降という機能性に加えて、驚くほど自由度の高いカスタマイズ性と、空間にすっと馴染む美しいデザインを備えた最新のデスク。

天板の裏に整然と並ぶネジ穴と、工具なしで取り付けられる多彩なモジュールたちは、「こう使いたい」という想いを、しっかりと形にしてくれます。
日々の作業に寄り添いながら、使う人の理想を叶えてくれる──
そんな「Rasical Desk」の魅力や、どんな人にフィットするデスクなのか、実際に使って感じたことを、ありのままにお届けしていきます。
Rasical Deskの特徴|どんな電動昇降デスクなのかざっくり解説

Rasical Deskは、ミニマルな見た目の奥に「どこまでも自分好み」を追求できる、電動昇降デスク。
一見すると、すっきりとした一枚板のデスクなんですが、裏側には、60ヶ所以上のネジ穴や複数の配線孔が整然と配置されていて、そこに加工なしで専用モジュールを取り付けられる設計になっています。


モジュール類が展開されるのはこれからということで、現時点では本体のレビューが中心になりますが、むしろ「拡張前のプレーンな状態」で、評価するにはちょうどいいタイミング。

そこから見えてきたのは、昇降デスクとしての素晴らしい完成度と、「このデスクの上に、どんな作業空間を築いていこうか」そんな“ワクワク感”でした。
Rasical Deskのスペック
Rasical Deskは、細かな高さ調整ができるだけではなく、「静かでスムーズな動作」「耐久性」「安全への配慮」など、電動昇降デスクに求められる基本性能が、高いレベルでまとまっています。
名称 | Rasical Desk |
---|---|
外観 | ![]() |
天板カラー | ナチュラル / ウォルナット / チャコールグレー |
天板サイズ | 120×75cm / 140×75cm / 160×75cm |
脚カラー | マットブラック / マットホワイト |
昇降範囲 | 63〜128cm(キャスター含まず) |
モーター | デュアルモーター |
昇降速度 | 最大速度4cm/s、定格速度3.5cm/s |
耐荷重 | 最大125kg(モジュール含む) |
操作パネル | 埋込型タッチパネル(高さを3つまで記憶) |
騒音レベル | 50dB以下 |
消費電力 | 昇降時:最大300W / 待機時:0.1W |
重量 | 天板 120cm:約17.4kg 140cm:約19.6kg 160cm:約23.0kg 脚 約31kg |
安全機能 | 衝突防止センサー、チャイルドロック |
保証期間 | 3年間(パーツ交換対応) |
Check |
毎日使うものだからこそ、こうした土台となる性能がしっかりしているのは、安心して長く付き合えるポイント。
「ユーザーの声を取り入れてワクワクする製品を作りたい」というRasicalの思いが、隅々から感られる仕様になっています。
Rasical Deskの外観とデザイン

すっと空間に溶け込む、静かな佇まい
Rasical Deskを見た瞬間に感じたのは、「細部まで本当に丁寧につくられているな」ということ。
円柱の脚部、角の面取り、そして天板にさりげなく設けられた配線孔。どれも主張しすぎることなく、でも確かに“気が利いている”んですよね。
一枚板を重ね合わせた、無垢のホワイトアッシュ材は自然とデスク上のアイテムと馴染み、凛とした存在感を放ってくれます。

天板のエッジ部分は丸く、手前側に斜めに加工されていて、腕を置いた感じがとても自然。長時間作業していると、こういう部分の心地良さが地味に効いてきます。


ある意味スタンダードなデザインのRasical Deskですが、唯一「これは電動昇降デスクだ」と分かるのが、右手前に配置された操作コンソール。
物理ボタン式で、うっかり触っても誤作動しづらく、高さも数値でしっかり表示してくれます。

天板奥には、ケーブルを通すための配線孔が3つ用意されています。
ケーブルだけでなく、モニターアームなどもグロメットで設置できるので、デスクをぴったり壁に寄せたいというときにも安心です。

脚部は3段階に伸びる昇降構造。デスクの高さは1mm単位で細かく調整できるので、チェアでもスタンディングでも、どんな姿勢にもフィットしてくれます。
円柱タイプの脚もやわらかい印象で、リビングなどに置いても違和感がでにくいのも嬉しいですよね。

設置面についてはこんな感じ。この写真では社外製のキャスターを取り付けていますが、標準では滑り止め付きの樹脂脚が付属します。

据え置きで使う場合は問題ないと思いますが、本体の重量だけで50kgもあるので、動かす予定がある場合は、あらかじめ専用のキャスターを用意しておくと安心です。
Rasical Deskの組み立て手順・コツを解説
Rasical Deskは、脚部と天板が別々に梱包された状態で届く、組み立て式の電動昇降デスク。
特別な工具や技術は必要なく、「DIYはちょっと苦手」という方でも問題なく組み立てられると思いますが、部品のひとつひとつがずっしりと重いので、うっかり落とさないようには気をつけたいところ。

- 組み立て時間の目安:30分程度
- 4mm六角レンチ(付属)
- 床を傷つけないための養生マット(梱包材で代用可)
- 天板の反転作業は2人作業が理想
付属の六角レンチだけでも組み上げられますが、作業時間を短縮したい場合は電動工具があると便利です(ネジの数が多く、手締めだと後半は少し疲れます)。

組み立ての流れ
組み立ての流れは、ざっくり5ステップ。
- 昇降脚の組み立て(約5分)
- 天板の取り付け(約10分)
- 脚部と設置パーツの取り付け(約5分)
- デスク全体の反転(約5分 / 2人推奨)
- コントローラーと配線の接続(約5分)
作業工程は一般的な電動昇降デスクとほぼ同じですが、ネジ穴やパーツの精度が高く、穴あけや微調整の手間がかからないのは助かります。

作業前に天板を開封し、床に梱包材などを敷いて養生します。

付属の手袋やネジ類もこの時点で出しておくと、後の作業がスムーズに。

昇降脚は、タテヨコのフレームをボルトで固定し、中央に昇降ユニットを取り付ける構造。パーツ精度が高く、迷いなく固定できます。


注意点として、昇降ユニットは重量があるため、足元に落とさないよう慎重に。


天板とフレームを合わせ、あらかじめ加工されたネジ穴に沿って固定していきます(7ヶ所)。

各ネジ穴にはゴム製のワッシャーが備え付けられており、丁寧な設計が感じられます。

脚部と設置パーツをボルトで8ヶ所固定します。

キャスターを使う場合は、ここで標準のアジャスターを取り外して交換。


この工程では、天板+脚部がすでに合体しているため、かなりの重量になっています。
できれば二人で、無理なくゆっくり起こすのがおすすめ。

右前方の穴に、コントローラーを差し込み固定します(工具不要)。

その後、各種ケーブルをコントロールボックスに接続。それぞれの端子で形状が異なり、自然に差し込める設計になっていました。


最後に、ケーブルカバーを8ヶ所ネジ留め。軽めに留めておくと、あとから微調整しやすいです。

必要に応じて、付属のケーブルホルダー/マグネットカバーでケーブルを固定して完成です。


組み立て作業で感じたこと
改めて感じたのは、Rasical Deskのパーツ精度の高さと設計の丁寧さ。ネジ穴も正確で、力任せに押し込むようなシーンが一切なく、全体を通してストレスなく組み立てることができました。
部品や配線も分かりやすく梱包されていて、初めて電動昇降デスクを組む方でも、不安なく進められると思います。

唯一しんどいなと感じたのは、組み終わったデスクを起こす工程。僕はひとりで起こせましたが、ここだけは本当に厳しかったので、自信がない人は誰かに手伝ってもらった方がいいと思います。
Rasical Deskのレビューと感想

組み立てを終えて、実際に数日間使ってみると、昇降のスムーズさや静音性、使い心地など、スペック表だけでは伝わらない魅力もいくつか発見できました。
ここでは、そんな「実際に使ってみて感じたこと」を語っていきます。
昇降時の静音性とスムーズさ
実際に昇降機能を使ってみて感じたのが、その滑らかさと安定感。
ボタンを押している間、一定のスピードで迷いなく上下する感覚で、モーターの動作音もかなり控えめな印象です。
公式では50dB以下とのことですが、体感的にはエアコンの送風音よりも静かで、夜間でも気兼ねなく操作できるのは助かりますね。
また、昇降時にガタついたり揺れたりすることもなく、デュアルモーターでパワフルに両脚を支えてくれている安心感があります。

気分転換に「ちょっと立って作業しようかな」と思ったとき、ストレスなくその動作に移れるのは、大きな魅力だと感じました。
電動デスクとしての安定感
電動昇降デスクにとって、昇降中やタイピング中の「揺れにくさ」も大切なポイント。その点、Rasical Deskはしっかりと“地に足がついた”安心感があります。
昇降スピードに一貫性があって、振動や傾きも一切ないので、モニターアームで支える32インチモニターも、やや背が高いスピーカーもほとんど揺れることなく上がっていきます。

脚部は直径7cmと太めの円柱型で、3段階に伸縮。それぞれの継ぎ目もしっかり密着していて、目に見える“しなり”がないのも好印象です。
そしてこの安定性の大きな理由が、デスク全体の重量感。本体だけでも約50kgとかなりしっかりした造りで、床との接地面がブレにくく、安定した使い心地が担保されています。
天板の質感とタイピングのしやすさ
作業性にも直結する天板には、見た目の美しさと実用性がバランスよく共存した無垢のホワイトアッシュ材を採用。
木目も綺麗だし、表面のマットでしっとりとした質感は、滑りすぎずザラつかず、とても気持ちのいい肌触りです。

キーボードやマウスを直接天板に置いて使っても、意図せず動いてしまうなんてことはなく、自然と作業が捗ります。
個人的に特に気に入っているのが、斜めにカットされた天板の「フチ」の加工。エッジが丸く面取りされていて、「角が刺さって痛い」なんてこともありません。

こういう部分って、一見地味だけど使用感を大きく左右するんですよね。まさに“細部までユーザーの使い勝手を考えた”素晴らしい設計だと思います。
細部まで行き届いたユーザーへの配慮
Rasical Deskは、電動昇降やカスタマイズ性といった機能的な特長だけでなく、日々のちょっとした使い勝手にも「よく考えられてるなあ」と感じる場面がいくつかあります。
たとえば、操作コンソールのメモリ機能。
ボタン1つで事前に設定した3つの高さにピタリと調整でき、「座り姿勢用」「立ち作業用」「会議や作業配信用」など、シーンごとの最適ポジションをすぐに呼び出せます。
物理ボタン式なので誤操作しづらく、暗い部屋でもサッと操作できるのもありがたいポイント。

もうひとつ細やかな心遣いを感じられたのが、配線まわりの工夫。
天板奥に3つ用意された配線孔は、モニターアームの支柱や充電ケーブルなどを通すのにちょうどよく、配線用に用意されたマグネットホルダーで、デスク裏の配線を常に整理された状態に保つことができます。

まだモジュールが出揃っていないので、通したケーブルは下に垂らすほかないのですが、ここにケーブルトレーが組み合わされば「ケーブルごちゃごちゃ問題」は完全に解決できると思います。
Rasical Deskの気になったところ・注意点

Rasical Deskは、現時点でも完成度の高いデスクであることは間違いありませんが、運用面で「事前に知っておいたほうがいいかも」と感じたポイントをいくつか紹介します。
設置と移動にはひと工夫が必要
構造がしっかりとしているRasical Deskは、見た目以上に重厚感があります。
実際、天板と脚部をあわせた本体重量は約50kg。さらにPCやモニターやスピーカーなどを設置すれば、総重量は60kgを超えてくるので、無造作に設置してしまうと、あとから動かすのがちょっと大変。

模様替えや掃除のことを考えると、やはり事前にキャスターなどの移動手段は講じておいた方がよさそうです。
特にフローリング上では、そのまま引きずらないよう注意したいですね。
“完成”には、もう少し時間がかかる
Rasical Deskの最大の特徴といえる「モジュールによるカスタマイズ性」について、執筆時の2025年5月中旬時点ではまだ大半が予約注文のみとなっていて、到着は6月以降とのこと。
ネジ穴の配置や構造を見るかぎり、モジュール登場後の拡張性にはかなり期待できそうですが、「今すぐにでも劇的な変化を感じたい」という人にとっては、待ち遠しい期間となります。

ただ、それでもすでに完成されたデスクであることは確かなので、経過も楽しみつつ完成形を想像しながらゆっくり待ちたいと思います。
絶対揃えたい、便利な専用モジュール5選

そんなRasical Deskに用意された、60ヶ所以上のネジ穴に装着できるさまざまな拡張パーツ。
ここでは、公式ページに掲載されているモジュールの中から、特に「これは取り入れたい」と感じた注目のアイテムを5つピックアップしてご紹介します。
ケーブルオーガナイザー
デスク下の配線整理に役立つ、幅60cmの大型ケーブルトレー。
電源タップや余ったケーブルなどをまとめて収納でき、デスク下のごちゃつきを一気に解消してくれる、まさに電動デスクの必需品ともいえるアクセサリーの代表格です。

天板裏にぴったり収まる専用設計で、デスク下をすっきり保ちたい人には絶対おすすめ。
ブラケットは前後・高さの調整ができ、サイドにも取り付けられるなど、自由度がかなり高そうなのも楽しみなポイントです。
PCトレイ
天板裏に差し込むだけで収納できるノートPCトレイ。
僕はMacBookをクラムシェルモードで使うことが多いので、作業スペースを広く使うためにも絶対欲しいモジュールのひとつです。

一見華奢に見えますが、耐荷重は2.5kgと結構余裕がありそう。
サイドに仕切りがなく、横滑りで落ちないかだけは少し心配ですが、そのぶん配線まわりの自由度が高く、外部ストレージや左手デバイスとの接続も簡単にできそうですよね。
角のないフォルムとマットな質感で、見た目の美しさも損なわないのも好印象です。

引き出し(ドロワー)
文具やケーブル、小物類をまとめて収納できる引き出し型のドロワーモジュール。
使いたいときにさっと引き出せて、使わないときはすっきり隠せる。そんな“見せない収納”を叶えてくれます。

ミニマルな見た目を崩さず収納力をプラスできるのが単純に便利なんですが、実は2つ重ねて2段式のドロワーとして使うことも可能。
何かと散らかりがちなデスクまわりのアイテムを手軽に隠せるのって最高ですよね。
パンチングボード
フックや小物トレーを組み合わせて、自由にカスタマイズできるパンチングボード。
デスク横のちょっとしたスペースを活用して、文具やヘッドホンなどを掛けたり、収納とディスプレイを兼ねた空間を構築できます。

ちなみにボード本体の他、画像になるトレイやフック、ペンスタンドもセットになっています。
取り付けはサイドだけでなくデスク正面にも設置できるので、空間づくりの幅がグッと広がりますね。
デスクシェルフ
天板奥に設置できるシンプルな棚型モジュール。
ガジェットや本、小物などのディスプレイはもちろん、高さのある機器(オーディオやハブ類など)の設置にも便利です。

実はこのデスクシェルフの裏にも複数のネジ穴が用意されていて、StreamDeck等が設置できるガジェットホルダーや、PCトレイなんかも取り付け可能。
個人的にはもう少し高さあってもいい気がしますが、空間を立体的に使えるようになることで、ワークスペースに“余白”と“奥行き”が生まれるのはいいですね。
これらのモジュールはすべて無加工で簡単に着脱できる設計。
日々のライフスタイルや作業スタイルにあわせて、自分だけの理想の空間に育てていける。それこそがRasical Deskを選ぶ醍醐味だと思います。
ちなみに、同じRasicalのワークチェア「GrowSpica Elite」もおすすめアイテムのひとつ。デスクとあわせて使えば、姿勢改善や作業環境の改善に効果的ですよ。

まとめ|Rasical Deskは、こんな人におすすめ

「使う人のスタイルに寄り添うこと」その観点からも、Rasical Deskは非常に高い完成度を持った電動昇降デスク。
機能や性能の高さだけでなく、暮らしや働き方に自然と馴染んでいける余力にも大きな魅力を感じました。
- 長時間デスクに向かうワーカーやクリエイター
- 部屋に馴染む”インテリア性の高さ”を求める人
- 配線や小物類をすっきり整理したい人
- これから少しずつ理想の空間を育てていきたい人
- DIYが苦手でも、快適な作業環境を手に入れたい人
電動昇降デスクは数あれど、ここまで“これから”の可能性を感じさせてくれるプロダクトにはなかなか出会えません。
このデスクの上にどんな風景をつくっていくのか──
それを考える時間すらも、結構楽しい。
Rasical Deskは、そんな未来までデザインされた一台だと思います。
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