以前レビューしたRasical(ラシカル)の電動昇降式デスク「Rasical Desk」に、この夏、完全版とも言える最強のセットモデルが登場しました。
それがこの『Rasical Desk ホームオフィスPremium』。
デスク本体に加えて収納モジュールやアクセサリなど、全18点がまとめて揃うなんとも豪華なパッケージなんです。

DIYであるあるな「サイズが合わない」「統一感が出ない」「組み立てが難しい」──そんな悩みを解決できる、まさに理想の環境を最短でつくれるオールインワンセット。
忙しいデスクワーカーはもちろん、初めて本格的な作業環境を整えたいという人にもおすすめできるパッケージになっています。

もちろん、セット購入ならではのお得感も満載です!
デスク本体の詳細は以前の記事をご覧いただくとして、この記事ではホームオフィスPremiumに含まれる全モジュールと、その使い勝手をじっくりとレビューしていきます。
\ デスクやシェルフのレビューはこちら! /
Rasical Desk Premiumとは?


今回新たに追加された「Premiumモデル」は、Rasical Desk用に展開されている各種モジュールから、特にあると嬉しいアイテムを複数セットしたコンセプトモデルで、現在2種類のラインナップが存在します。
引き出し+PCトレイやマグネットプレートが2つ付属するホームオフィスPremiumと、大型のキーボードトレイでON/OFFの切り替えに便利なクリエイターPremium。




デスクは完全に仕事用で、キーボードは常に出しておきたい僕はホームオフィスPremiumを選びましたが、実は構成や価格がそれほど変わらないので、それほど悩むことはないと思います。



足りないモノは買い足せばいいので、まずは今の環境で「便利そう」と感じたモデルを選べばOKです。
2つのモデルと構成の違い
ホームオフィスPremium | クリエイターPremium | |
---|---|---|
![]() ![]() | ![]() ![]() | |
セット点数 | 18点 | 16点 |
Rasical Desk | ||
Rasical Shelf | ||
PCトレイ | (2つ) | |
ケーブル収納トレイ | ||
マグネット接続プレート | (2つ) | |
キャスター | ||
引き出し | – | |
キーボードトレイ | – | |
マルチフック | ||
パンチングボードセット | ||
マグネットスタンド | ||
マグネットクリップ ×5 | ||
カップホルダー | ||
デスクマット | ||
ガジェットホルダー | ||
マグネットケーブルホルダー ×4 | ||
ケーブルスリーブ(5m) | ||
価格 | ¥166,560〜 | ¥163,648〜 |
Check | Check |
ちなみに同じ構成で単品購入した場合の価格はこんな感じです。※2025年9月10日現在(各種割引後)
セット名 | セット価格 | 個別購入時 | 差額 |
---|---|---|---|
ホームオフィスPremium | ¥166,560 | ¥183,002 | ¥16,442お得 |
クリエイターPremium | ¥163,648 | ¥179,726 | ¥16,078お得 |
いずれも単品購入より10%程度安くなる価格設計なので、不要なモジュールが含まれていないなら、Premiumモデルで購入した方がお得な計算。



後からモジュールを追加する場合は追加送料もかかるし、組み立ても大変になるので、まとめ買いのメリットは大きいと思います。
Rasical Desk Premiumのセットアップ


18点セットと聞くと、「組み立てが大変そう…」と思わず身構えてしまいますが、実際に組んでみると実はかなり簡単。
ここでは、モジュールの取り付けにフォーカスして、作業の手順や感想をまとめておきます。
セットアップはとても簡単
改めてそれぞれのモジュールの取り付けはとにかく簡単。必要な工具やネジもすべて同梱されているので、別途作業前の準備も不要です。
大雑把に作業の流れをまとめると、基本は以下の3ステップ。
- デスクに治具を取り付ける
- モジュールを差し込む
- ナットで固定する
引き出しのように重さのあるパーツも、片手で支えながらネジを回といったつらい作業がないので、安定した姿勢で無理なく固定することができます。


説明書も日本語とイラストでとてもわかりやすく描かれていて、悩むような工程もありません。
どのモジュールも大体5〜10分ほどで組み上がるので、DIYが苦手な人でも安心して作業ができると思います。
国内設計ならではの高い精度
そんな組み立てやすさを支えているのが、パーツの精度の高さ。
備え付けのネジ穴に寸分違わずはまってくれるので、作業時のストレスがほとんどありません。


海外製品だと「穴の位置が合わない」とか、「変な隙間ができる」なんてことも意外と多いんですが、Rasical製品は説明書通りにキチッと組み上がっていくので、まるでプラモデルみたいな工作の楽しさも感じられます。
社外品を後付けしたときのような微妙な色味の違いもないので、一貫したデザインのもとに、すべてがしっくり収まってくれるのも同一のメーカー品で揃える大きなメリットだと思います。
後付けするより断然楽ちん
モジュールを個別に買い足していくより、作業性が高いのもセットで導入する大きなメリット。
たとえばケーブルトレイは最初からあった方が配線処理がラクだし、キャスターに関してはセットアップ済みの重いデスクを持ち上げながらの作業は罰ゲームレベルでしんどいです。



僕はエアジャッキを使って後付けしましたが、作業性は悪いし、100kg近いデスクを傾けること自体に危険性を感じました…


確かに18点・16点のセットは数が多くて組み上げに時間がかかりますが、後からあれこれ調整しながらの労力を考えると、最初にまとめてやってしまった方が合理的だと感じました。
Rasical Desk Premium|各モジュールレビュー


というわけで、ここからはホームオフィスPremiumに同梱される各種モジュールの基本情報と使用感をまとめて紹介します。
デスク本体は以下の記事で詳しくレビューしているのでそちらをご覧ください。
関連 【新定番】理想をカタチにする電動昇降デスク『Rasical Desk』レビュー
デスクシェルフ|Rasical Shelf
デスク環境を拡張する上で外せないのがデスクシェルフ。
置くだけで収納力と拡張性が大幅にアップするRasical Shelfは、デスク上をすっきり見せたい人には必須ともいえるアイテムです。


- サイズ:幅85cm/100cmから選択可能
- 天板と同素材の統一感あるデザイン
- PCトレイやガジェットホルダーを取り付けられる拡張の土台
Rasical Shelfを導入することで、これまで持て余していたデスクの奥行きを有効活用することが可能に。
ドッキングステーションやオーディオインターフェースなどを手の届く範囲にまとめられることで、作業効率にもしっかり貢献してくれます。


「収納力アップ」と「拡張性のベース」という2つの役割を同時に果たしてくれる、Premiumセットの中核モジュールといえる存在です。


ケーブル収納トレイ|Cable Organizer
デスク環境でどうしても避けられないのがケーブルのごちゃつき問題。
その悩みを一気に解決してくれるのが、この「ケーブル収納トレイ」です。


- 幅60cm × 奥行12cmの大容量トレイ
- 背面だけでなく、側面にも設置できる
- 高さを13 / 15 / 17cmの3段階で調整可
特に便利に感じたのが高さ調整機能で、背の高いUSB充電器や電源タップも縦に収められるし、長めのケーブルはま丸めて収納することも可能。


奥行きも十分にあるので、電源アダプターや外付けハブなどを一緒に放り込んでも余裕があります。
機器まわりだけじゃなく、足元の配線も綺麗に整うので、デスク周辺の美観UPにも最適です。
PCトレイ|PC Tray for Desk / Table
デスクとシェルフ両方に取り付け可能な、薄型のPCトレイ。
ラップトップやタブレットを省スペースで収納できるので、僕のようにMacBookをクラムシェルで使う人には欠かせないアイテムです。




- デスク/シェルフの両方に取り付け可能
- 高さ3.5cmまでのノートPCや書類に対応
- 四方が開いた構造で端子へアクセスしやすい
ラップトップをそのままデスクに置く場合と違い、作業スペースを圧迫しないし、ホコリも溜まりにくい。その上、配線をすっきりと隠せるのも嬉しいポイントです。


ホームオフィスPremiumには2つ付属しているので、1つはPC用、もう1つはiPadやスマホの一時置き場として使うのもおすすめ。
デスクの上に置いておくのとほぼ変わらない使い勝手で、自然に「モノの居場所」が整います。


引き出し|Drawer for Desk / Table
Premiumセットでもホームオフィス版のみに付属する、この引き出し。
デスク天板の裏に取り付けることで、よく使う小物をすぐに手に取れる位置に収納できます。


- デスク天板裏に直接取り付け可能
- 金属製で剛性が高い
- ペンやケーブル、ノートなどの小物整理に最適
内寸はW340 × D233 × H45mmと意外とコンパクト。
付属のマグネット仕切りでレイアウトを自在に調整できるので、ペンやUSBメモリなど日常的によく使うツールを分けて収納できるのはなかなか実用的です。


金属製のしっかりした作りで耐久性も十分。開閉もスムーズでシンプルに使いやすい引き出しといった感じ。容量が足りないときに専用のドロワーを追加し二段化できるのもいいですよね。
薄いので収まりもよく、視覚的なノイズが少ないのも好印象でした。
パンチングボード
Premiumセットの中でもユニークなモジュールが、この有孔ボード。
デスクの側面に取り付けることで、フックやトレイ、ペンスタンドなどを自由に組み合わせて使える収納パネルです。


- 金属製の有孔ボードタイプ
- フック/トレイ/ペンスタンドの4点セット
- マグネットアイテムと組み合わせることで幅広く活用可能
細かい小物の”置き場所問題”を一気に解決してくれる金属製のボードは、マグネット付きアイテムとの相性も抜群。
例えばクリップやケーブルホルダーと組み合わせれば、無限に活躍の幅が広がります。




もちろん、見せる収納としても優秀。
お気に入りのフィギュアや小物を飾れば、ワークスペースをちょっとしたインテリア空間に変えてくれる、そんなモジュールになっています。
キャスター|Caster for Desk / Table
デスク単体でも50kgを超えるRasical Deskは一度設置すると動かすのが本当に大変。
模様替えや掃除のときの移動を考えるとこのキャスターも必須級といえるアイテムです。


- 1個あたり50kgの耐荷重に対応
- PA+TPU製キャスターで移動がスムーズ
- ストッパー付きで固定時も安定感あり
直径5cmとやや大きめのホイールは回転もなめらかで、重さを感じないほどスムージに動かせます。
耐荷重にも余裕があるので、体重をかけても軋んだりや不安定になることがなく安心して運用可能。


キャスターには珍しく、デスクの脚部に合わせてブラックとホワイトの2色から選べるのも嬉しいですよね。
デスクを支える重要パーツだからこそ、純正品で揃える安心感は大きいと感じました。
マグネット接続プレート|Magnet Base for Desk / Shelf
デスクやシェルフに取り付けて使う専用のマグネットベース。
これがあるだけで、マグネット式アクセサリを自由に着脱できるようになり、Rasical Deskの拡張性が一気に広がります。


- 24×21.5cmのコンパクトな金属板
- デスクの穴に干渉しない専用設計
- 社外品のマグネットアクセサリとも互換性あり
付属のスマホスタンドはもちろん、マグネット付きのフックやティッシュボックスなど「とりあえず近くに置いておきたいモノ」をなんでも配置できる汎用性の高さが魅力。
見栄えを気にしなければ、こんな風にケーブルをまとめておくのにも便利です。


ホームオフィスPremiumには2枚付属するので、デスクとシェルフで分けたり、用途ごとにレイアウトを変えたりなど、アレンジのしやすさもこのモジュールの特徴です。
マグネットスタンド|Magnet Stand for SmartPhone
マグネットで着脱できるスマホスタンド。
MagSafeやQi2対応の充電器をセットすれば、置くだけでワイヤレス充電も可能です。


- MagSafe / Qi2充電器を装着可能
- 付属のマグネットリングで非対応スマホも利用可
- 使わないときは折り畳んでスッキリ収納
実際に使ってみると、机の上に置きっぱなしの時より視認性も高く、手に取りやすいメリットも。通知を確認したり動画を流したりするときも見やすく、作業の邪魔にもなりません。
折りたためばコンパクトに収納でき、必要なときだけ展開できるのも便利ですよね。




ガジェットホルダー|Gadget Holder for Shelf
StreamDeckなどの左手デバイスを設置できる専用ホルダー。
用途はやや限定的ですが、シェルフに取り付けることで、机の上を占領せずにデバイスの定位置をつくれる便利なモジュールです。


- StreamDeckに対応した専用サイズ
- ケーブルを見せないすっきり配置が可能
- 高い安定性で操作時もぐらつかない
一般的にはデスク上に直置きする左手デバイスですが、このホルダーを使うことで視認性や安定感が向上。特に指でボタンを押したときに、後ろにずれず、いつも以上に快適に使えるのが好印象でした。


シェルフの左右どちらにも取り付けできるので、利き手を問わず使えるのも良いですよね。


マルチフック|Multi Hook
デスクの側面に取り付けて使う折りたたみ式のフック。
サイズは小さくても耐荷重は約2kgあり、ちょっとしたバッグやアクセサリーを掛けるにも十分な強度を備えています。


- 折りたたみ式で邪魔にならない
- 耐荷重2kgでバッグ等の一時置きに最適
- 取り付け位置を自由に変えられる
僕は主にヘッドホンスタンド代わりに使っていますが、ケーブルやポーチなど「机の上に散らかりがちなものの避難先」としても大活躍するのは間違いなし。


必要なときにサッと開いて、不要なときはパタンと折りたたむ。シンプルだけど何かと重宝するアイテムです。


カップホルダー
PCデスクには常備しておきたいカップホルダーも付属。
デスクの天板下に固定するタイプなので、作業の邪魔にならず、腕が当たって倒れる心配がないのも助かります。


- 天板下に固定して使う省スペース設計
- 内寸φ85でマグカップ・ペットボトル・タンブラーなど幅広く対応
- 未使用時は回転させて収納可能
金属製であることに加え、底面にシリコンパッドが装着されているので、少し背の高いタンブラーなどを置いてもぐらつかず安定感があります。




使わないときにクルッと回転させて収納できる仕組みがとてもスマートで、実用性が高いと感じました。
デスクマット
天然羊毛を使用したウールデスクマットは、とにかく手触りが最高。
キーボードやマウス操作を快適にするのはもちろん、静音性や天板の保護にも役立つ実用性の高いアイテムです。


- 天然羊毛を使った高級感のあるデザイン
- 80cm × 30cmのゆとりあるサイズ感
- 裏面に滑り止め加工あり
5mm厚でクッション性も高く、机に直接触れる感覚よりも柔らかいので、長時間のタイピングでも疲れにくく感じます。これがあればリストレストは不要かも。


カラーが「チャコールグレー」の一色展開なのはちょっと残念ですが、汚れが目立ちにくく落ち着いた色味で、どんな天板にも合わせやすいと思います。
ケーブルホルダー&スリーブ
Premiumセットには、ケーブル整理に役立つ小物類もそろっています。
こうしたアクセサリはひとつずつ探して買い足すのが意外と面倒だったりするので、最初から付属しているのは助かりますね。






ケーブルホルダーやクリップはマグネット式で、デスクのフレームやマグネットベースに貼り付け可能。
頻繁に抜き差しするケーブルを整理したり、使わないときに邪魔にならないようまとめたりと応用範囲も広め。




さらに、5mのケーブルスリーブを使えば長い配線もまとめてカバーでき、デスク下もすっきりと片付きます。


デスクが散らかって見える大きな原因のケーブル問題も、このセットがあれば怖くないですよね。
Rasical Desk Premium|気になった点


フルスペックの完成度は、さすがPremiumといったところですが、細かい部分で「もう少しこうだったら」という点もあったので、いくつか紹介します。
ロゴの主張がやや強い
全体を通しての統一感は抜群で、これだけモジュールを組み合わせてもミニマルさを失わないのはさすがですが、それだけに少し惜しいと感じたのが、「Rasical」のロゴがやや全面に出過ぎている点。
特にデスク本体や引き出し、デスクマットは正面から視認しやすい位置にあり、どうしても目についてしまうんですよね。


これだけの個性と完成度のあるプロダクトであれば、ブランド名を前面に出さなくても十分認知できると思うので、ロゴはもっと控えめでも良かった気がします。
マグネットプレートのサイズが小さい
対応アクセサリを自在に付け替えられる便利なマグネット接続プレートですが、サイズ感は小さめ。
ティッシュボックスがなんとか収まる程度の大きさで、もう少し余裕があればというのが正直な感想です。


ホームオフィスPremiumでは2つ付属しているのでまだ拡張性はありますが、ひとつしかないと設置できるものが結構限られてくる気がするんですよね。
「天板にマグネットが付く」というのは、思いのほか便利なだけに、もっと広範囲をカバーできるとさらに便利に使えると思います。
デスクマットがシェルフに収まらない
キーボードやマウスを使わないとき、マットごとシェルフに片付けられたら便利なんですが、横幅のサイズが合わず、棚板の内寸に入りきらないのはやや残念ポイント。


Rasical Shelf自体が収納より拡張性を重視した設計といえばそれまでなんですが、同じブランド製品だけに「え、入らないの?」というのがシンプルな感想。



カラバリも含め、今後サイズなんかも選べるようになるともっと使い勝手がよくなる気がします!
まとめ|全方位で”ととのう”快適さが魅力


完成した「Rasical Desk ホームオフィスPremium」を実際に使ってみて感じたのは、やはりその 汎用性と収納力の高さ。
デスク本体とシェルフを中心に、収納やアクセサリを最適な位置に配置できるので、見栄えはもちろん、作業スペースを最大限広く使えるかなり合理的な設計になっています。
- 仕事道具やガジェットを効率よく配置したい人
- 最初から完成されたデスクを使いたい人
- ミニマルで統一感のある部屋を目指したい人
- DIYが苦手な人
ケーブル類もきれいにまとまるよう考えらていて、作業中のストレスも軽減。気づけば、すべてが”ととのった”理想のワークスペースが完成していました。


組み立て作業も簡単で、初めてのデスク構築にも最適。
「理想のデスクを作りたいけど、どこから始めていいか分からない」という人にこそおすすめしたい、そんなプロダクトに仕上がっています。
以上、カナちひ(@kana_chihi)でした。
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